最後に、ベンチマークテストで本機の性能をチェックする。
評価機はmouse X5-Bの標準構成で、CPUがRyzen 5 3500U、メモリが8GB、グラフィックス機能がCPU内蔵のRadeon RX Vega 8 Graphics、データストレージが256GB M.2 SSD(SATA)、OSがWindows 10 Home 64bitという内容だ。
CINEBENCH R15のスコアは647だった。最新のIntel第10世代Core i5と同レベルのスコアで、比較用に掲載したCore i5-5300U搭載機(約4年半前の製品で、重量は約1.5kg弱)と比べると、約2.4倍ものスコアをマークしている。高負荷状態が長く続くCINEBENCH R20でも優秀なスコアをマークしており、放熱設計も優れていることが分かる。
PCMark 10も比較用PC(Core i5-5300U、メモリ8GB、SSD 250GB)と比較したが、Essentials(日常操作)、Productivity(オフィス)、Digital Content Creation(クリエイティブ)、全ての項目で大幅に性能が向上していることが確認できた。
バッテリー駆動時間をテストするPCMark 10/Modern Office Battery Lifeを実行(ディスプレイの輝度は50%に指定)したところ、15時間43分とほぼ公称値通りの動作が可能だった。
このテストは、PCMarkのEssentialsとProductivityに含まれるいくつかのテストを長めのインターバルを挟み、繰り返し実行する実践的な内容だけにビジネス用途においての目安としての信頼度はかなり高い。
3D描画性能もテストした。定番の3DMark/FireStrikeのスコアは1710だ。Intel HD Graphics(第10世代Comet LakeのGPU)/Intel HD Graphics 620(Whiskey LakeのGPU)などでは1100〜1200くらいのスコアが相場だけに、やはり描画性能は1枚上手であることが分かる。
これまで見てきたように、mouse X5-Bは、最新世代ならではの高い性能に加えて、実用十分なインタフェース、セキュリティ対策なども漏れなく装備している。
さらに、15.6型の大画面を搭載しながら薄型軽量で丈夫なボディー、そして長時間のバッテリー駆動時間も実証した。それでいながら、標準構成で税別8万9800円とリーズナブルなプライスで、コストパフォーマンスは上々だ。
大画面なのに薄型軽量で頑丈という点が大きな特徴ではあるが、薄型軽量にするために何かを犠牲にしていないのが最大のポイントだろう。あくまでも「幅広い用途に対応できる大画面のスタンダードPC」の立ち位置は崩さず、使い勝手重視でバランスよくまとめているところに大きな価値がある。初めて導入するPCとしても、数年前のPCからリプレースするPCとしても最適な製品といえる。2020年最新型のスタンダードPCとして、強くお勧めしたい製品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年2月4日