我が家の娘(小3)は、デジタルネイティブだ。物心ついた頃からデジタルの便利さや柔軟性に触れて育ってきた。けれど、手にしているのはタブレットだったりスマホだったり、あるいは友達の家でプレイしたゲームコントローラーだったりする。PCネイティブではない彼女の最初のマイPCには何が良いだろう? そう考えていたとき、PC USER編集部からマウスコンピューターのスタディパソコン「mouse E10」が届いた。
2020年度から小学校でプログラミングの授業が始まり、新型コロナによってリモート学習の必要性が高まった。小学校中学年になったことだし、そろそろ娘にもPCに親しんでもらいたい。
最初は、自分が使っているモバイルノートPC(タッチ操作非対応のクラムシェル型)を初期化して渡そうと考えていた。その準備段階として、小学校が休校になった3月頃からたまに使わせてみたところ、「画面表示が細かい」「画面に触っても動かない」「画面が(ヒンジで固定されていて)動かせない」「アプリの場所が分からない」など、いろいろな不満が続々と出てくる。それなりに楽しそうだけど、使い慣れているタブレットと比べて不便に感じているのは確かなようだ。
これはよくない。不便さが便利さを上回ると、人はその道具から距離を置くようになる。きちんと使いこなした先にあるPCならではの利便性にたどり着くためには、余計な不便さを取り除く必要があるだろう。
PC USER編集部から「mouse E10」のレビューの話が来たのは、そんな折りだった。
mouse E10は、2020年8月にマウスコンピューターから売り出された子供の学習用パソコンだ。Windows 10 Pro(64bit)をインストールした10.1型タブレットに、着脱式のキーボードカバーとスタイラスペンがセットになった2in1モデルとなる。同社の直販価格は送料込みで税別5万2800円だ。
CPUは4コア4スレッドのCeleron N4100(1.1GHz〜2.4GHz)、4GBのDDR4メモリ、ストレージはeMMC 64GBとスペックは控えめながら、約12時間のバッテリー駆動(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)とIP54準拠の防じん防滴仕様を備え、約76cmからの落下テストをクリアするなどタフな仕様になっている。本体重量はPC単体で約980g、キーボードカバーを含むと約1.28kgだ。
同社の直販サイトを含む家電量販店など一般流通を想定したモデルだが、ほぼ同じ仕様の法人向けモデル「MousePro P101」シリーズは文部科学省の「GIGAスクール構想」に正式対応しており、1人1台のPCを使う児童の教育環境を促進する国の構想の一端を担っている。
つまるところ、これからの小学校のスタンダードにフィットしたPCといえる。
筆者の家庭では、率直に言ってmouse E10は渡りに船だ。PC本体だけならiPadやAndroid系タブレットと同じようにタッチ操作でアプリやネットが楽しめる。前面と背面に200万画素のWebカメラを備えているので、アプリの起動方法だけ覚えておけば、ビデオチャットをしたり、撮影ごっこをしたりするのも問題ない。タブレットからクラムシェル型ノートPCに乗り換えるときの不便さがいくつも省ける。
その上で、文字入力などが必要なときはキーボードカバーを付けてクラムシェル型ノートPCとして扱えるし、USBドライブやスキャナなどの周辺機器も普通につなげられる。不便さを解消しつつ、PC本来の便利さにうまく導けそうだ。
ただし、以上は親が勝手に膨らませた理想像に過ぎない。結局は子供がハマるか否かだ。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年9月16日