本機のパフォーマンスをベンチマークテストで検証した。パワーモードは標準の「エンターテイメント」に加えて「パフォーマンス」でも行っている。
CINEBENCH R20のCPUスコアは、エンターテイメントで2623cbだった。Core i7-10750H搭載機としては水準級のスコアが出ているが、パフォーマンスモードではさらに14%ほど良いスコアが出た。PCの総合性能を見るPCMark 10ではモードでスコアが逆転しているが、CPU負荷の高い終盤のテストではパフォーマンスモードの方が良いスコアだ。
また、画面の輝度50%で測定したバッテリー駆動時間は、実測で7時間以上と、公称値(約10時間)におよばないものの、十分な駆動時間を確保しているといえる。
ゲーミング性能のテスト結果も良好だ。FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークではフルHDの最高品質で「非常に快適」評価、レインボーシックスシージでもフルHDの最高画質で平均120fps以上、最低100fps以上と快適にプレイできるスコアが出ている。
FarCry NewDawnではフルHDの低設定で最小FPSが60fpsを割るが、1280×720ピクセルの低設定ならばよりスムースにプレイできそうだ。こういったゲームのテストにおいてもパフォーマンスモードの方が多少良いスコアだが、大きな差ではない。
放熱設計も優秀だ。高負荷時にはボディーの奥側が熱くなるが、ゲームで利用するWASDキーやカーソルキー、パームレストまで不快な熱は伝わってこない。動作音は、高負荷時にはファンの動作音が大きくなるものの、パフォーマンスモードでも最大回転まではいかず、まだ余力がある印象だった。エンターテイメントモードの方が中負荷時を含めてノイズは控えめなので、通常はエンターテイメントモードで利用し、どうしてもというときにだけパフォーマンスモードを使うのが良さそうだ。
G-Tune P5は、リーズナブルな価格ながら、一通りのゲームをしっかりプレイできるパフォーマンスを持っており、放熱設計にも無理がない。さらに扱いやすいボディー、複数のディスプレイ出力、メモリーカードスロット、Webカメラなども完備し、ゲーミングPCとしてはもちろん、スタンダードなPCとしても使いやすい仕様で、学習用、在宅ワークなど、幅広い用途にも活用できるPCとなっている。
直販サイトの販売価格は、評価機と同じ標準構成で税別11万9800円だ。メモリを16GBに、PCI Express SSDを1TBに増やして見積もると同14万6200円になる。さらに、ゲームタイトルが増えることを見越して2TBのHDDや1TBのSATA SSDの追加しても、税込みで総額20万円以下に余裕をもって収まる。コストパフォーマンスは上々だろう。
外部GPUを搭載しない汎用(はんよう)PCからゲーミングPCにステップアップしたい人、ゲームもできる学習用や仕事用のPCが欲しい人、コストパフォーマンスの高いゲーミングPCが欲しい人などに、特にお勧めしたい製品だ。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年11月7日