ベンチマークテストの結果を見てみよう。比較対象として2017年末に購入したゲーミングノートPC(CPU:第7世代Core i7-7700HQ、メモリ:16GB、GPU:GeForce GTX 1050、重量:約2.4kg)のスコアも掲載している。MSI Centerのユーザーシナリオは「High Performance」と「Balanced」の両方で計測した。
ユーザーシナリオの違いによる影響はCINEBENCH R20のCPUテストが最も大きく、約10%の差があったが、他のテストでは5%以下、ほとんど差がないものもあった。Balancedでも十分快適に使えるが、動作音がそれほど違うわけでもないため、常時High Performanceで利用するのが現実的だろう。
High Performanceのスコアを基準にしてみると、CINEBENCH R20のスコアは2343だ。第10世代のCore i7-10750HやCore i7-10710Uを搭載したPCに近いスコアで、Core i7-1185G7は4コア8スレッドのCPUだが、6コア12スレッドモデル並みのスコアが出ているということになる。
PCの総合性能を見るPCMark 10では、日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)、いずれのスコアも比較対象の旧世代ノートPCを圧倒した。さらに、アドビのLightroom Classic CCでのRAW現像(JPEG出力)では旧世代PCより2倍以上も高速で、FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークでも最高品質で「非常に快適」評価を獲得するなど、オールレンジで死角のない性能を実証している。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでのバッテリー駆動時間は9時間8分だった。ACアダプターを携帯しなくても、ひと仕事できるレベルの駆動時間を確保しているのが分かる。
放熱は、排気口のあるヒンジ付近が熱くなりやすいが、パームレストまでは伝わってこない。ノートPCとしては静音性も優秀といって良いだろう。
Prestige 15は、大画面で使いやすく高性能で、テレワークやオンライン学習向けに必須の機能も完備しており、本機を導入すればあらゆるシーンで生産性向上は間違いない。クリエイティブ用途やゲームもしっかりこなせるパフォーマンスがあるので、ゲームやビデオ編集などの趣味も含めて、これ1台で快適に楽しむことができる。
扱いやすくスリムで軽量なボディーゆえ、カフェやサテライトオフィスなどに身軽に持ち出して作業することもでき、新しい時代の多様な働き方にスマートに対応できる。
これだけの内容を備えながら、直販のMSI ストアで税込み19万7800円と20万円を切るリーズナブルな価格なのもうれしい。これまでデスクトップPCを使っていた人も抵抗なく使うことができるのでノートPCへリプレースをしたい人、家庭用にPCを初めて導入する人にも適している。逆にこれまでモバイルPCを使っていた人や、低価格PCからステップアップしたい人など、テレワークやオンライン学習を意識してPC環境の整備、グレードアップを考えている人々全般に強くお勧めできる製品だ。
今回紹介したスタンダードモデルは、ビジネスからゲームまで幅広い用途に対応できる製品だが、本格的にクリエイティブ作業を行うならば、オンラインストアで販売されている上位モデル(Prestige-15-A11SCS-064JP)がお勧めだ。
CPUとGPUはスタンダードモデルと同じだが、メモリが大容量の64GBになっている。高解像度の素材を利用した凝った作品の制作なども含め、クリエイティブ作業をより快適にこなすことができる。
さらに、画面もプロ仕様の4K(3840×2160ピクセル)液晶ディスプレイ「True Pixel Display」にグレードアップしている。sRGBよりもはるかに広いAdobe RGB相当の広色域をカバーし、「?E(デルタE)」が「2以下」、世界の映像制作会社や放送局などで採用されているCalMANによる色精度の認証(CalMAN Verified)も取得するなど、高度な色再現性を備える。
これだけのぜいたくな内容で、価格は税込み26万4800円とリーズナブルだ。写真のRAW現像やビデオ編集など、本気でクリエイティブに取り組みたい人には要注目の製品だろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年12月16日