従来のレッツノートのこだわりや魅力は、最新のSV1にも継承されている。薄型軽量でも、壊れやすいパソコンでは意味がない。パソコンが故障してしまったら仕事ができなくなるし、ボディーの故障にびくびくしていたのでは、仕事に集中できない。レッツノートでは「ビジネスを止めない」ことを信条に、頑丈さ、長期における耐久性を追求している。
オフィスだけでなく在宅ワークやテレワークでの利用には、PCの持ち運びがつきものだ。いちいち移動のたびにPCをポーチやカバンに収納するのもおっくうになりがちだろう。意図しないでPCをぶつけたり、他人との接触でPCが机から落下したりするケースも多い。その点、レッツノートではビジネスシーンでのタフな使用を想定して、多彩なテストを踏まえている。
具体的には、天板に凹凸をつけた「スリムタフボンネット構造」や内部部品を外装から浮かせて配置する「フローティング構造」などを採用して頑丈さを確保する。さらには76cmの落下試験、高さ30cmからの自由落下試験、耐100kgfという加圧振動試験に加えて、ビス抜けやコネクター抜けの対策、キーボード入力やUSBポートの長期耐久テストなどを実施し、安心して持ち運べる製品へと仕上げている。
本製品は、標準では独自端子用のACアダプターを付属するが、Thunderbolt 4端子を使ったUSB Power Delivery(USB PD)による充電も可能だ。
別売オプションではレッツノートのボディーを模したユニークな外観のUSB PD対応ACアダプターも用意されている。付属のACアダプターは自宅用、このUSB PD対応アダプターは持ち運び/会社用と使い分けるのもよいだろう。
内蔵ディスプレイや入力環境に関するこだわりも健在だ。レッツノートSV1は、一般的な解像度のフルHD(1920×1080ピクセル)よりも縦に多くの情報を表示できる1920×1200ピクセル表示(アスペクト比16:10)に対応した12.1型液晶ディスプレイを備える。一覧性が良く、Webページやオフィス文書を見るときにスクロールの頻度も減るため、作業のストレスが低減する。
キーボードも打やすさにこだわっている。横のキーピッチは19mm、キーストロークも2mmとモバイルパソコンとしては十分なスペックを確保する。指がひっかかりにくいリーフ状のキートップとすることで誤入力を減らし、素早い文字入力を可能にしている。
キーボード手前には、操作しやすいおなじみのホイールパッドを搭載。マウスなしでも画面スクロールなどの操作がスムーズに行える。
オフィスでも自宅でも、あるいはホテルなどでも、高い生産性を維持するためには、画面の見やすさとキーボードの打ちやすさが何より重要だ。疲労の蓄積にも関係してくるところでもあり、ニューノーマル時代をメインに据えるモバイルパソコンとして、非常に心強い部分だろう。
新旧の端子を網羅する充実のインタフェースも健在だ。先進のThunderbolt 4に対応したUSB Type-C端子に加えて、最近の薄型ノートパソコンでは省かれがちな有線LAN端子、SDメモリーカードスロット、HDMI、アナログRGB(D-Sub 15ピン)といった出力端子もしっかりとフォローしている。変換アダプターなどを使わずに、さまざまな環境に対応できるのが魅力だ。
変換アダプターやUSBドックが必要な製品では、備品管理の手間がかかり、持ち忘れや紛失のリスクが常に伴う。ノートパソコン本体だけで完結できるレッツノートの便利さは、実際に出張やイベントに持ち出したり、モバイルワークを行ったりすればより実感するだろう。
特にThunderbolt 4はUSB PDでの給電にも対応しており、ケーブル1本を繋ぐだけで充電や給電、液晶ディスプレイへの画面出力などが可能だ。対応する液晶ディスプレイを用意するだけで、オフィスにいるときは2画面で作業し、出かけるときはケーブルを外すだけで持ち出せるといったスマートな運用も行える。
通信機能は1000BASE-T対応の有線LANに加えて、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.1を標準で装備する。Wi-Fi 6では通信速度だけでなく、通信の安定性も強化されており、ビジネスをスムーズに運ぶ上で、これからのパソコンに必須となる条件の1つだろう。
また、店頭モデルと直販モデルともにモバイル回線(LTE)対応モデルを用意しているのもポイントだ。自宅とオフィスだけでなく、さまざまな場所に持ち運んで使うならば、やはりモバイル回線モデルが欠かせない。
オンライン会議に便利な約207万画素のWebカメラと、ノイズキャンセル機能付きのアレイマイクを内蔵する。加えて、Windows Helloの顔認証対応カメラも装備している。パームレスト部分にWindows Hello対応の指紋認証センサーも配置することで、セキュリティを確保しつつ、顔認証や指紋認証によるスピーディーなログインが可能だ。こういったテレワークに必須の機能もしっかりと搭載している。
それでは、実際に評価機を利用して、第11世代Core™ プロセッサーとMaxperformerを導入した新しいレッツノートSV1の実力を見てみよう。
ここで取り上げる評価機は、店頭モデルの最軽量モデルだ。CPUがCore™ i5-1135G7(4コア8スレッド/900MHz〜4.2GHz)、メモリが8GB、ストレージは256GB(PCIe/NVMe対応)という構成で、比較用に先代モデルのレッツノートSV9(直販限定プレミアムハイエンドモデル)と、2015年6月に購入したビジネスモバイルパソコンの結果も掲載する。
まずはCINEBENCH R20の結果に注目だ。
CPUスコアはマルチスレッド性能、CPUシングルコアはシングルスレッド性能の目安になるが、最新のSV1は、4コア8スレッドのCore™ i5であるにもかかわらず、6コア12スレッドのCore™ i7を搭載した先代機のスコアをどちらも上回っている。
実際のアプリケーションを利用し、システムの総合性能を見るPCMark 10のスコアも優秀で、こちらも総合スコアで先代機を超えている。
比較用に掲載した旧世代のモバイルパソコンとの差は歴然だ。モバイルパソコンでコンテンツ制作などは考えられなかった2015年当時から、飛躍的に性能が向上しているのが分かる。モバイルパソコンの技術が大きく進化したことがはっきりと感じられる結果である。「薄型軽量だから性能が低い」という過去のイメージは捨て去ってしまって構わないだろう。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeは、EssentialsやProductivityに含まれる一部のテストを長めのインターバルを挟んで実行し、バッテリー駆動時間とバッテリー駆動時のパフォーマンスを測定する内容だ。結果を見るとバッテリー駆動時間は10時間以上と、バッテリー駆動時のパフォーマンススコアも非常に優秀でこちらもやはり先代機を上回っており、バッテリー駆動時でもしっかりと高い性能を発揮できることが分かる。
動作音にもついても非常に静粛で、アイドル時はもちろん、Webブラウズや動画再生程度、オフィスアプリ単体の利用程度であれば、意識しないと分からないような音しかしない。CGレンダリングのような高負荷がかかるとはっきりと確認できる大きさになるものの、しっかりと抑えが聞いた音で耳障りな印象はない。静音性も非常に優秀といえる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年2月25日