VAIO Zは、パフォーマンス面でも妥協していない。
CPUはIntelの「第11世代Core H35プロセッサ(開発コード名:Tiger Lake-H)」を採用している。中でも、SIGNATURE EDITIONではCore H35プロセッサのスペシャルエディション「Core i7-11375H」(3.3GHz〜5GHz、4コア8スレッド)を搭載している。
本来、Core H35プロセッサはゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCといった比較的サイズの大きいノートPCへの搭載を想定している。1kg前後の重量のモバイルノートPCに搭載するのは“異例”ともいえる。
しかも、「モバイルノートPCにCore H35プロセッサを載せました」ということにどまらない。電源や放熱機構の設計に配慮を加えた上で、VAIOの独自チューニング「VAIO TruePerformance」を適用することでピーク性能をより長時間引き出せるようになっているのだ。
「モバイルノートPCは処理速度を犠牲にしている」という固定観念は、VAIO Zには当てはまらない。むしろ、ノートPC全体でもトップレベルのパフォーマンスを備えている。
実際にVAIO Zを使ってみると、その使用感の良さに驚く。アプリの起動、ウインドウの切り替えなど、誇張なしで全ての動作が爆速なのである。その様子は「キビキビ」どころではなく「ビュンビュン」といった感じだ。ベンチマークテストだけではなく、体感面でもモバイルノートPCの域を超えている。
この“爆速感”の秘密は、Core H35プロセッサのパフォーマンス……だけにあるわけではない。「第4世代ハイスピードSSD」も非常に大きな役割を果たしている。
第4世代ハイスピードSSDの正体は、PCI Express 4.0で接続されたNVMe SSDである。連続(シーケンシャル)読み出しの公称スペックは毎秒6GB以上と、今までのノートPCに搭載されてきたPCI Express 3.0接続のNVMe SSDよりもさらに高速だ。
これだけ高速なSSDを使えば、データの読み書きがパフォーマンス面におけるボトルネックになることはないだろう。
VAIO Zは、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANとBluetooth 5.1に標準対応している。
Wi-Fi 6は、理論上の最高通信速度がWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)よりも高速になっただけではなく、電波の混雑した環境や同時に複数のデバイスが通信する環境における実効通信速度を改善している。自宅で複数の端末が同時に通信する環境では、Wi-Fi 5とのパフォーマンス差は想像以上に大きい。自宅にWi-Fi 6対応ルーターがあるなら、そのメリットを最大限引き出せる。
さらに、SIGNATURE EDITIONを含むWeb直販モデルでは、オプションでSIMロックフリーの5G通信機能を追加できる。NTTドコモ、au(KDDI)やソフトバンクの5Gエリア(Sub-6)での通信を確認済みで、従来のLTEよりも高速なモバイル通信を実現できる。
ちなみに、5G通信機能を追加した場合、5Gエリア外ではLTEで通信できる。LTE規格における下り通信速度(理論値)は最大2Gbpsと、従来のVAIOのLTEモデルよりも高速だ。「オフィスや自宅の周辺はまだ5Gエリアではない」という人でも恩恵を得られる。
Wi-Fi 6に5G――いつでもどこでも高速通信ができる装備は、特にモバイルワークにおいて絶大な威力を発揮する。5G通信機能は、できれば購入時に付けておきたいオプションだ。
VAIO Zのディスプレイは、モバイルノートPCとしては大きめの14型液晶を搭載している。直販モデルでは、解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)と4K(3840×2160ピクセル)から選択できる。
フルHD液晶のメリットは、何よりも“省電力”であること。先述の通り、公称で最長約34時間のバッテリー駆動を実現している。「とにかくバッテリーの持ちが重要!」という人は、フルHD液晶を選択するとよいだろう。
一方で、4K液晶のメリットは、ドットが肉眼では見えないほどの高精細な表示と、広色域表示にある。HDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応しており、コンテンツ制作など色表現にこだわるクリエイターが使っても満足できるだろう。
なお、どちらの液晶も表面はノングレア(非光沢)仕様で、外光や照明などが映り込みにくい。屋外を含めて、場所を選ばずに利用できる。画面は約180度まで開くので、見やすい角度に自由に調整できる。対面で座っている人に画面を見せるといった使い方も容易だ。
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提供:VAIO株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年4月27日