オンラインゲームでは、通信回線の速度も重要な要素だが、本製品はその点でも安心して使える。通信機能は、一般的な1000BASE-Tよりも高速な2.5GBASE-Tに対応する有線LANに加えて、高速で安定した無線LAN通信ができるWi-Fi 6、Bluetooth 5.0を標準で装備している。
USBについては、Type-CとType-A両方のUSB 3.1、Type-AのUSB 3.0の各端子を2基搭載する。USB Type-Cはディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)も可能だ。ディスプレイ出力としてはHDMI端子も用意されており、外付けの液晶ディスプレイや家庭用TVに出力して、マルチディスプレイ環境を構築することもできる。
ゲーム配信はもちろん、ビデオ会議やオンライン授業では必須となるWebカメラに、ノイズキャンセル機能対応のデュアルアレイマイクも装備する。液晶ディスプレイの上部に内蔵しているので、アングルが不自然にならず、ビデオチャットをしながらのチームプレイなどもスマートにこなせる。
高速な通信回線、使いやすい位置のWebカメラとマイクなどはテレワークやテレスクールでも重要視されている要素で、これらの用途でも快適に活用できるだろう。
15.6型の液晶ディスプレイは、2560×1440ピクセル(WQHD)の高解像度に対応する。一般的な1920×1080ピクセル(フルHD)の約1.7倍の画素数があるため画素ピッチが狭く、ドット感のない精細な表示を楽しめる。
165Hzの高速リフレッシュレートに対応する点も見逃せない。一般的な液晶ディスプレイ(60Hz)の2.75倍の高周波数で画面の書き換えが行えるので、ゲームや動画で高速に動くシーンなどを少ない残像でなめらかに表示できる。普段使うWeb画面のスクロールはもちろん、ExcelやWordといったビジネスアプリケーションなどでも有用で、文字通りヌルヌ動く画面は使っていて気持ちがいい。
WQHDの高解像度は、グラフィックスがウリのゲームタイトルをより精細で美しい画面で楽しめるメリットがある。一方、eスポーツで使われるような競技性の高いFPS(ファーストパーソンシューティング)や格闘ゲームなどでは、高速リフレッシュレートが有利に働く。わずかな動き、反応の差が勝負を分けるだけに描画のフレームレート、およびそれを表示するリフレッシュレートともに高速な方が望ましい。
なお、JeSU公認PCの要件には、eスポーツプレイヤーからの意見を取り入れ、対象のeスポーツタイトルにおいて最低設定で平均120fpsのフレームレートを出せることが含まれているが、JeSU公認モデルも用意される本製品は、余裕を持ってそれを上回る。グラフィックス機能はGeForce RTX 3060 Laptop GPUなので、フレームレートの条件も当然クリアしている。
この液晶ディスプレイはゲームだけでなく、ビジネスやクリエイティブ用途への適性も高い。表面は外光や照明が映り込みにくいノングレア仕様で目が疲れにくい。その他の仕様は公開されていないが、視野角は十分に広く、発色も鮮やかで見た目の印象はとても良好だ。キャリブレーションセンサーを利用した測定結果も輝度が375ニト、色域はsRGBカバー率が約100%(面積比約102%)で、クリエイティブ向けにも活用できる色域を備えている。
キーボードの感触もとても良い。わずかにカーブのついたキートップは指になじみやすく、タッチ感はとても静かで上品な印象だ。浅めのストロークながらしっかりとしたタイプ感があり、反発も強すぎず、安定したタイピングが行える。ゲームだけでなく、文章入力も快適に行えるキーボードだ。カーソルの上下キーが小さい点はやや気になるが、右手でマウスを使うケースが多く、ゲームでは利用しないことも多いだろう。
ゲーミングノートらしく、RGB LEDで鮮やかに光るキーボードバックライトも搭載している。それほど強い光ではないが、キーの側面の透過素材を通してキラキラと光る様子がとても美しい。
キーボードの発光色やパターンは、ユーティリティーの「Control Center」で変更可能だ。色が波のように移り変わったり、音に反応して光ったりするなど、さまざまなエフェクトがプリセットされている。ボディー手前には、こちらもカスタマイズ可能なライトバーと合わせて、鮮やかなイルミネーションを楽しめる。
次はベンチマークテストで本製品の実力を見ていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年6月20日