CPUは、Intel最新のCore i7-1185G7を搭載している。開発コード名「Tiger Lake」で知られるモバイル向けの第11世代Coreプロセッサの主力モデルで、4コア8スレッドで最大動作周波数は4.8GHzというパワフルなスペックを持つ。エントリークラスの外部GPUに匹敵する3D描画性能を備える、「Intel Iris Xe Graphics」をCPUに統合している。
メモリには省電力かつ高速なLPDDR4Xを採用し、32GBの大容量を標準で搭載している。データストレージは1TBのNVMe SSDで、評価機ではPCI Express 4.0 x4に対応する超高速SSDが搭載されていた。ベンチマークテストでは、シーケンシャル読み出しは毎秒5000MBに迫る超高速のスコアをマークした。
CPUにメモリ、SSDといずれも先進の高性能モデルを内蔵しているため、システムの動作は実に軽快だ。システムの総合性能を見るPCMark 10のスコアからも、Essentials(日常操作)、Productivity(オフィス作業)、Digital Content Creation(クリエイティブ/コンテンツ制作)のどのスコアも旧世代のビジネスノートPCを圧倒的に上回っている。
画面の上には、92万画素のWebカメラとアレイマイクを装備する。ノイズキャンセリング機能も搭載しており、ビデオ会議をスムーズにこなせる。
Windows Hello対応の顔認証赤外線IRカメラも内蔵しており、ロックされた状態から画面に顔を向けるだけでスピーディーなログインが可能だ。パームレストには指紋センサーも装備しており、指紋認証機能を使うこともできる。
スリープから瞬時に復帰する、モダンスタンバイに対応する点も見逃せない。顔認証と組み合わせれば、液晶ディスプレイを開けてこのSummit E13 Flip Evoに向かえば、瞬時に復帰して顔認証し、すぐにPCが使える状態になる。高性能CPUと爆速SSDの効果もあり、わずか数秒といったところだ。
ミーティング前の待ち時間、電車の中など、ちょっとした隙間時間ができたときに、サッと取り出してメールや書類をチェックするなど、ビジネスを円滑に進めることができる。
Summit E13 Flip Evoはインタフェースも充実している。USB PD対応の電源端子を兼ねるThunderbolt 4を2基装備し、どちらの端子も最大40GbpsのThunderbolt/USB機器の接続、PCの充電、ディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)に利用できる。これとは別に、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1 Type-Aの端子を1基ずつ装備する。
通信機能は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で装備する。Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6をベースに6GHz帯を利用することでより安定して高速通信ができるよう拡張した規格だ。現時点で日本では法整備の関係により利用できないが、本製品は先行して対応しているため、環境が整えばすぐに利用できるのは心強い。
液晶ディスプレイのサイズは13.4型で、画面解像度は1920×1200ピクセルに対応する。一般的なフルHD(1920×1080ピクセル)よりも縦に長く、そのぶん表示できる情報量も多い。
ビジネス用途では、A4サイズの用紙に印刷することを想定した縦長の文書が多いし、Webページもやはり縦長が多い。縦の情報量が多いこのアスペクト比は相性が良い。
このディスプレイはsRGB相当をカバーしており、表示できる色の幅が広く、赤をより赤に、緑をより緑に、豊かな階調で写真や動画を楽しめる。一般的なビジネスPCではsRGBカバー率が60〜70%くらいの液晶ディスプレイが使われているが、それらと比べると一目瞭然で、くっきりとメリハリのある表示でとても見た目の印象が良い。
最後に、本製品ならではのペン操作での使い勝手を見ていこう。
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