「Wi-Fi 6」対応でより快適に！ TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco X90」の魅力をチェック！（1/3 ページ）

特殊な間取りの家や広い家では、Wi-Fi（無線LAN）の電波を家中に行き渡らせるのが難しいケースも多い。そんな時に便利なのが「メッシュWi-Fiルーター」だ。この記事では、TP-LinkのハイエンドメッシュWi-Fiルーター「Deco X90」の特徴を紹介する。

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　価格が安い、最大通信速度が高い――Wi-Fiルーター選びをする際に注目すべきポイントはたくさんある。「みんなで快適に使える」という観点でWi-Fiルーターを選ぶ場合、どのような視点で選べばいいのだろうか？

　この記事では、主に「家族で使う」「広い家やオフィスで使う」というシチュエーションを想定して、快適なネットワーク環境を構築できるWi-Fiルーターの選び方を解説する。その上で、そのポイントを満たす製品の1つとして、TP-Link（ティーピーリンク）のメッシュWi-Fiルーター「Decoシリーズ」を紹介する。

　Wi-Fi環境の構築で悩んでいる人の参考になれば幸いだ。

TP-Linkの最新メッシュWi-Fiルーター「Deco X90」

Wi-Fi 6とメッシュWi-Fiの合わせ技で広い場所で安定して使える！

　Wi-Fiルーターには見るべきポイントが多く、実際に選ぼうとすると混乱することもある。しかし、部屋を問わずに安定してつながることを重視する場合は「Wi-Fi 6」と「メッシュWi-Fi」の2点に対応しているかどうかを確認しよう。

Wi-Fi 6とは？

　Wi-Fi 6は「IEEE 802.11ax」という規格の無線LANに付けられたブランド名だ。無線LANとしては久しぶりの新規格でもあり、理論上の最高通信速度が9.6Gbpsと高速化された（実際の最高通信速度は機器によって異なる）。

　このWi-Fi 6は単純に「スピードアップしたWi-Fi」というだけではない。複数の機器が同時に通信できる仕組みが導入された他、電波が弱い状況での通信安定性の向上、電波が混雑している状況におけるスループット（実効通信速度）の向上といった使い勝手を高める改善も施されている。

　昨今は、1人のユーザーがたくさんのWi-Fiデバイスを同時に使うことも珍しくない。それが2人、3人……と増えていくと、とてつもない台数のWi-Fiデバイスがルーターにつながることになる。最近は、スマートフォンやタブレット、ノートPCでもWi-Fi 6に対応する機種は増加傾向にある。たくさんのデバイスに“順番待ち”をさせないためにも、ルーターも端末も極力Wi-Fi 6対応のもので統一することが望ましい。

Wi-Fi 6では、1つの電波（1台のトラック）に複数の端末（届け先）に並行してデータを送れるようになっている

メッシュWi-Fiとは？

　メッシュWi-Fiは、簡単にいうと建物の隅々までWi-Fiの電波を行き渡らせるための技術だ。元々は企業のオフィスや工場といったビジネス向けのWi-Fiアクセスポイントで採用されていたが、最近では家庭向けのWi-Fiルーターや子機にも対応機器が増加している。

　ご存知の通り、一般的なWi-Fiルーターは1台で使うものだ。広い家やオフィスで使うことを想定して、最近は電波出力を高めたモデルもあるが、建物の広さ、素材（鉄筋の有無など）や間取りによっては、それでもネットワークの「死角」が生じてしまうことがある。

　「それなら中継機を使えばいいのでは？」と思う人がいるかもしれないが、単なる中継機は、親機となるルーターと協調しているわけではない。なので、移動中に通信が途切れたりつなぎ替えるまでに時間がかかったりすることもある。

　その点、メッシュWi-Fiルーターは親機と子機（ノード／サテライト）が協調して動作するため、中継機を使う際に起こりがちなWi-Fiの接続に関する問題は起こりにくくなる。子機を設置すれば、簡単な設定でエリアを広げられるのもメリットだ。

　さらに、メッシュWi-Fiルーターでは親機につながっているWi-Fiデバイスは親機で、子機につながっているWi-Fiデバイスは子機で通信処理を行う。そのため、親機にかかる負荷を分散しやすくなり、結果としてスループットが向上して通信が快適になる。

メッシュWi-Fiルーターは、子機と協調してエリアを拡大する。子機が子機を中継する形でのエリア拡大も簡単に行える