ノートPCで動画制作は夢物語? マウスの「DAIV 7N」を現場に導入してつかんだ手応え(3/3 ページ)

» 2021年07月30日 10時00分 公開
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Luminar AIは業務効率化に有効

―― 今回、画像編集ソフトとしてSKYLUM(スカイラム)の「Luminar AI」を使われたそうですが、それについても伺います。普段、写真編集ではどのソフトを使い、どのような処理をしていますか。

伊藤氏 写真撮影については、キヤノンまたはソニー純正のソフトでテザー撮影を行います。現像やレタッチについては、Lightroom ClassicやPhotoshopを利用しています。

―― Luminar AIというと、テンプレート、プリセットが豊富に用意されていて簡単にテイストが変えられたり、空の入れ換えなどの合成が簡単にできたりするなど趣味のソフトのイメージが強いのですが、業務的にいつものソフトと同じ作業はこなせますか?

伊藤氏 それについては全く問題なかったですね。色温度や明るさ、コントラスト、周辺減光の補正など、基本的な調整機能は一通り用意されていますし、ユーザーインタフェースについても分かりやすく、何がどこにあるのか、どう操作すればいいのかといったことで戸惑うことはありませんでした。

DAIV 7N 「Luminar AI」で縁取りAIをかけた後、スキンAIを試しているところ。中央付近に引いた線(左右に移動可能)を境にして左が処理前、右が処理後としてリアルタイムで見比べながら調整できる

―― AI機能についてはどうですか?

伊藤氏 特にいいと思ったのは「スキンAI」、いわゆる美肌機能ですね。わざとらしさがなく良くできているなと思いました。大きなサイズで使わない写真ならばお任せで問題なく使える品質なので、業務に導入するのもアリだなと思います。例えば、社内のWebページや社内報用などに使う社員の写真を何十枚と処理するような業務もあるのですが、そういった時に1つ1つレタッチしている時間はとてもありませんが、肌荒れやシミなどの処理をした方がいいかなと思って葛藤するケースもあるんですよね。そういう時にこれがあったら助かるなと思いました。

―― スキンAI以外ではどうでしょう。

伊藤氏 「縁取りAI」(背景をぼかす機能)もいいですね。こうなってくれたらいいなと思った通りになってくれる印象です。クライアントさんからボケてる感じを出したいと言われることがあるのですが、そういう時に使えそうです。「ボディAI」は、背景によっては加工したことが分かってしまいますが、しっかりボディーを認識する精度の高さはたいしたものだなと思いました。

―― DAIV 7Nのパフォーマンスはどうでしょう?

伊藤氏 全然問題なく、サイレントモードでもサクサク快適に使えました。他のPCでLuminar AIを使ったことがないので、その点は何とも言えませんが、このDAIV 7Nで使った限りは他のツールに比べて重いという印象はなかったです。加えて、Intelの最新CPUやRTX世代のGPUを採用することで、AI回りの機能をより高速に活用できると感じました。また動画と違って、写真編集には解像度は高ければ高いほどいいと思いますので、4K表示が可能なDAIV 7Nとはとても相性が良いと思いますね。

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DAIVならノートPCでの映像制作が現実に

―― DAIV 7Nの動画制作業務における適性や満足度を教えてください。

伊藤氏 適性は非常に高いと思います。ノートPCで動画制作を行うというのは、個人的に大昔から憧れとしてあったことなんですが、現実に運用できるかというと、ビデオプレビューやパフォーマンスの関係もあって、デスクトップPCを使わざるを得ない状況でした。

 近年のThunderbolt 3接続のデバイスの普及でビデオプレビューの課題が解決し、実際に使ってみてどうかということに興味があったのですが、パフォーマンス的にも十分です。一から映像制作の環境を構築するならば、DAIV 7Nのような高性能でThunderbolt 4ポートを備えたPCを軸に据えて構築するというのも有力な選択肢だと思います。

 私の業務だけで考えると、GeForce RTX 3080 Laptop GPUは完全に持て余してしまうのですが、Blenderで3DCGを動かしたり、DaVinch Resolveでカラーグレーディングを行ったりといったことをするならGPUの性能がより生きてくると思います。

DAIV 7N 最大40Gbpsの高速データ転送に対応するThunderbolt 4ポートを右側面に2基備えている。
DAIV 7N Thunderbolt 4に加え、背面にあるHDMIや2基のMini DisplayPort端子を使うことで最大4画面の4K同時出力が可能だ

―― ライブ配信や写真撮影業務についてはどうでしょうか。

伊藤氏 ライブ配信についても、適性は十分だと思います。当社のシステムは特殊なのでそのままフィットはしませんが、UltraStudio 4K Miniのようなキャプチャーデバイスがあれば、1台で取り込みからテロップ入れ、配信まで行うことは性能的にも機能的にも問題ないと思います。強いていえば動作音が課題になりますが、サイレントモードで使えば全然問題ないでしょう。

 テザー撮影を含む写真撮影業務においても同様ですね。画面が17.3型と大きく4Kと高精細で、色再現性に優れる画面の良さがより生きるという点では最も適性が高いと言えるかもしれません。

―― DAIVに今後期待すること、こんなPCが欲しい、こんなBTOオプションがあるといいなどの要望はありますか。

伊藤氏 レンダリングやエンコードといった作業時間を短縮し、場所の制約も取り払うことでよりクリエイティブな時間を創出できる高性能なクリエイター向けノートPCを、今後も続けてもらいたいと思いますね。映像制作用のPCは、これまでどんな構成がよいのか想定しにくかったかもしれませんが、裾野は確実に広がっており、需要は確実にあると思います。

 繰り返しになりますが、業務で動画編集を行う上ではリアルタイムのビデオプレビューを行うデバイスは必須といえますので、ノートPCならばThunderboltポートは必須です。Thunderbolt 4/3対応のデバイスもBTOオプションで用意していただけるとうれしいですね。デスクトップPCでは、私が使っているIntensity Pro 4KのようなPCI Expressのカードが追加で選べたら、需要はあるのではないかと思います。

DAIV 7N 会社のスタジオと自宅の作業場の両方でDAIV 7Nを使った伊藤氏。そのような使い方ができるのも、ノートPCならではと言えるだろう
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