ベンチマークテストのスコアを見ていく。評価機の構成は、CPUがCore i9-11900K、GPUがGeForce RTX 3080 Ti(12GB)、メモリが32GB、メインストレージが1TB SSD(PCI Express 3.0 x4)、OSはWindows 10 Home 64bitという内容だ。電源プランは「高パフォーマンス」で行っている。
CINEBENCH R23のCPUスコアは1万3099ptsと、8コア16スレッドのCPUとしてはトップクラスで、Core i9-11900Kのポテンシャルをしっかりと発揮できている。
PCMark 10は、システムの総合性能を見るテストだ。日常操作のEssentials、オフィス作業のProductivity、コンテンツ制作のDigital Content Creation、いずれも1万を超えるハイスコアを記録した。総合スコアは、ベンチマークの開発元であるUL Benchmarksの統計でトップ1%に入る優秀なものだ。オールジャンルでスキのない性能を持っていることが分かる。
3DMarkのスコアも、リアルタイムレイトレーシング/DXR(DirectX Raytracing)を利用するPort Royalで1万2655というハイスコアをたたき出せるのは、GeForce RTX 3080 Tiならではだ。シネマクオリティーの美しい映像でストレスなくプレイを楽しむことができる。
FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークでは4K解像度(3840×2160ピクセル)の最高品質で最も良い「非常に快適」評価、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークも、4K解像度、高品質(最も高い設定)で同様に「快適」評価、AIを活用した超解像度技術でレンダリング負荷を減らすDLSS利用時は、4K解像度で「非常に快適」評価と隙がない。
Far Cry New Dawnもやはり4K解像度/画質:最高で最小フレームレート60fpsを超えるスコアをマークした。高フレームレートが重要なタイトルであるレインボーシックス シージでは、フルHD解像度(1920×1080ピクセル)、最高画質で最小フレームレート285fpsと驚異的なスコアだ。
高解像度高画質でプレイしたいタイトル、フレームレートが重要なタイトル、いずれも快適にプレイできることが分かる。
ゲームプレイ時の静音性も特筆したい。机の上で体に近い位置に設置した状態では、アイドル時も意識すれば動いていることが分かる程度の音はするが、高負荷をかけはじめても、しばらくはアイドル時とほとんど変わらない。5分後くらいから少し上昇するが、30分程度連続稼働させても耳障りに感じるような音にはならなかった。
本体を足元に設置した状態ならば、高負荷時でも意識しなくても動作していることが分かるくらいにとどまっていた。体感で空調機器の音より小さいくらいなので、夜中などに利用しても周囲に迷惑がかかるようなことはないだろう。
冷却性能も文句なしで、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークを約30分ループさせて温度の推移を見たところ、GPUは76度で安定、CPUは65度前後で推移していた。いずれも、サーマルスロットリングなどを心配する必要のない温度だ。
標準構成の直販価格は、税/送料込みで48万7080円だ。高品位のボディー、ためらうことなく最高画質に設定できる高いパフォーマンス、余裕ある冷却性能に加えて静音動作など、こういった付加価値を考慮すれば、決して高価過ぎるということはないだろう。今後、数年間にわたって安心して利用できることを考えれば、十分に納得できるレベルにある。
PCゲーマーにとって、最新タイトルを最高画質でプレイするということに、ちょっとした憧れがあるだろう。本製品があれば、それが現実になる。リアルタイムレイトレーシングに対応した描画負荷の高い先進的なゲームタイトルも、高画質設定でスイスイとプレイできる。
これだけのPCを手に入れたら、PCゲームはこれまで以上に楽しくなることは間違いないところだ。あまりたくさんのゲーム買い込み過ぎたり、長時間プレイし過ぎたりしないように、自制心を強く持っておきたいところだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月21日