エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)のビジネス/ライトクリエイター向けノートPC「Prestige 14」シリーズが、最新のIntel第11世代Core搭載モデルに生まれ変わった。GPUも強化された4Kモデルをチェックした。
テレワークやテレスクールが急速に普及し始めてから1年以上が経過した。それに合わせてPCを購入したものの、いろいろと不満点が出てきた人や、何とか買い換えずにしのいでいたものの、長引く自宅作業に我慢の限界が来た人も多いだろう。そして、2021年秋には新しいOSのWindows 11が登場することも明らかになった。
このような中で、改めて本腰を入れてPCを購入したいという人に最適なのが、MSIの「Prestige 14 A11」シリーズだ。
約1.29kgの薄型軽量ボディーに、先進のCPUとNVIDIAのGeForce GTX 1650 Max-QのGPU、さらに14型と大きめの画面を搭載して、ビジネスやエンターテイメント、ゲームやクリエイティブまで幅広い用途に活用できる。
今回は、高色域/高解像度の液晶ディスプレイを搭載した4Kモデル(Prestige-14-A11SC-010JP)の評価機を入手した。実機を見ながらその魅力を紹介していこう。
Prestige 14 A11シリーズの大きな魅力は、スリムで軽量なボディーと、高い性能の両立にある。特にGPUに4GBのグラフィックスメモリを備えたGeForce GTX 1650 Max-Qを搭載している点は、モバイルPCとして大きなストロングポイントだ。
描画エンジン(CUDAコア)の数自体は896基とGeForce MX 450(グラフィックスメモリは2GB)と同じだが、グラフィックスメモリとROP(演算結果をメモリへ書き出すユニット)が2倍あることによって、幅広いタイトルを快適にプレイできる。
クリエイティブ用途においては、GPUの演算能力をさまざまなアプリで生かすためのプラットフォームであるCUDAにより、静止画/動画のレンダリング高速化、特殊フィルター効果の高速化など、多彩なアクセラレーション機能を利用可能だ。
さらに、GeForce MXが非搭載のハードウェアメディアエンジン「NVENC」を統合しており、動画編集の書き出し(エンコード)時間を大幅に短縮できるのも大きい。
本製品のCPUは、4コア8スレッドのCore i7-1185G7(3.0GHz〜4.8GHz)だ。Intel最新の第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)のモバイル向けとしては上位のモデルとなる。
Tiger Lakeでは、CPUの内部構造(マイクロアーキテクチャ)、製造技術(プロセスルール)ともに前世代から大きく進化して性能の底上げが行われている他、電力管理機能に優れ、省電力と高いレスポンスを両立させていることで定評がある。
メモリは、一般的なDDR4-3200よりも高速かつ省電力のLPDDR4-3733を搭載しており、CPUやGPUの性能をより引き出すことができる。
ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のSSDで、一般的なPCI Express 3.0 x4よりもワンランク上の性能を持ち、容量も1TBと十分にある。
ストレージは、データの格納以外にも利用頻度の高いデータを展開した状態でキープしておくキャッシュとしても活用されるため、ストレージが高速であれば、ビジネスアプリの起動などのレスポンス、ブラウザの表示、ゲームのロード時間、写真やイラストなどのプレビュー、サムネイル表示などが快適に行える。
クリエイティブ用途で活用するならば、メモリは32GB、SSDは1TBの容量が欲しいところだが、本製品はどちらもしっかりと条件を満たしている。
薄型軽量のボディーは、カーボングレイをベースとして、ダイヤモンドカットされたエッジにブルーを入れた上品なデザインが印象的だ。
左右のベゼル幅が狭いスリムベゼルの採用により、モバイルとしては大きめの14型の画面を装備する。このスリムベゼルはすっきりとした見た目で、洗練された印象にも貢献している。
モバイルノートPCに求められる頑丈さも十分だ。開発段階で米軍の調達基準である「MIL-STD 810G」に準拠した耐久性テストをクリアしており、安心して持ち運べる。
バッテリーの駆動時間は公称で約10時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)だ。付属のACアダプターは出力90Wの仕様で、USB Power Delivery(USB PD)に対応し、15分の充電で最大1.5時間使える高速充電にも対応する。
次に、インタフェースや液晶ディスプレイ回りを見ていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月21日