ベンチマークテストの結果を見よう。
定番のベンチマークテストについては、MSI Center Proでモードを切り替えて計測した。参考として、2018年発売の旧世代ビジネスモバイルPC(重量は約1.4kg)、2019年発売のゲーミングノートPC(同約2.7kg)との比較も掲載しているが、こちらは「パフォーマンス」の数字を利用している。
パフォーマンスモードについては、動作音も測定したが、「サイレント」では高負荷時もほとんど音が大きくならず、常時静かな状態で利用できる。性能は相応に下がるが、このように設定で使い分けができるのは便利だ。
なお、静音性と性能のバランス的にはやはり「バランス」が良い傾向ではあるが、「パフォーマンス」でも低負荷時から露骨にファンの音が大きくなるようなことはなく、「パフォーマンス」での常用も十分現実的と感じた。
旧世代PCとの比較では、どのテストでもビジネスモバイルPCは相手にならないほど圧倒している。ゲーミングノートPCに対しては、CPUとGPUの最大パワーだけでは不利だが、上回っているテストもあり互角に近い内容だ。この比較対象は、約2.7kgもある大柄なボディーで高負荷時には爆音といえる音がするPCだ。本製品は、半分以下の重量で同じような性能を発揮できる点に驚く。
ベンチマークテストの結果に見るように、Prestige 14のパフォーマンスはゲーミング性能やクリエイティブ性能も含め、重量約1.29kgのモバイルノートPCとは思えないほど強力だ。今後登場するWindows 11も、快適に使えるのは間違いないところである。
ビデオ会議を快適に行うカメラやマイク、必須のセキュリティ機能も完備しており、ビジネスの生産性向上、学習効率の向上に大きく貢献してくれるだろう。また、広色域の液晶ディスプレイやThunderbolt端子の装備など、プロのクリエイティブユースにも耐える機能を備えるPCとしては最軽量クラスで、クリエイター向けPCとしての付加価値は非常に高い。美しい画面は、ゲームはもちろん映画鑑賞などのエンターテイメント用途でもワンランク上の体験を提供してくれる。
今回の評価機である4Kモデル(Prestige-14-A11SC-010JP)の販売価格は、同社の直販ストア「MSIストア」で税込み21万9800円(2021年9月現在の価格)だ。上記の付加価値、内容を考慮すればむしろリーズナブルであり、PCをスタジオやロケに持ち出すプロのクリエイターだけでなく、高い性能をアクティブに持ち運びたい人、テレワークやテレスクールに加えて、ゲームやクリエイティブといった趣味も本気で楽しみたい意欲的な人にピッタリの製品だ。
なお、Prestige 14 A11シリーズは、MSIストアの他に全国の家電量販店でも販売されており、バリエーションも豊富に用意される。MSI公認サポート店でもあるアプライド専用モデル(Prestige-14-A11SB-611JP)なら、画面解像度(1920×1080ピクセル)や搭載GPU(GeForce MX450)などが本製品と異なるが、そのぶん価格はリーズナブル(14万円前後)なので、今回の評価機ほどのスペックは不要という人は、そちらも合わせて検討するといいだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月21日