通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.2を標準で備える。Wi-Fi 6は通信速度の理論値を高めると同時に、複数のデバイスが同時に通信を行う環境で速度を発揮できる仕組みを導入しているのが強みで、これから購入するPCとしては必須条件といっても過言ではない。
標準装備のインタフェースは、2基のThunderbolt(USB Type-C)に加え、USB 3.2 Gen 1 Type-A、microSDメモリーカードスロット、ヘッドフォン/マイク兼用端子などをそろえる。Thunderboltは、画面表示だけでなくUSB PDにも対応し、充電端子も兼ねている。
Thunderboltは、Thunderbolt 3の上位互換の規格で、クリエイティブ向けでは大画面ディスプレイや高速なRAIDストレージ、ビデオキャプチャデバイスなど、Thunderbolt 3対応のプロユースの重要な周辺デバイスを存分に活用できる。
液晶ディスプレイに、4K対応の「TRUE PIXEL DISPLAY」と呼ばれる広色域タイプを搭載しているのも大きな特徴だ。3840×2160ピクセルの高解像度と、画素密度約315ppiの高精細さ、Adobe RGB相当の広色域、デルタE2以下の色差と、プロユースのクリエイティブ制作にも対応する高い色再現性を誇る。
カラーサイエンス大手のPortrait Displaysが提供するCalMan認証も取得済みの上に、工場で1台1台キャリブレーションして出荷されているため、安心して利用できる。
本製品には、表示モードを切り替えられるユーティリティーの「MSI TRUE COLOR」が導入されており、コンテンツ制作時には「sRGB」または「Adobe RGB」、エンターテイメント鑑賞は「DCI-P3」、電子書籍の読書時には「ブルー低減」などと使い分けられる。アプリの起動に合わせて、表示モードの変更を連動させることも可能だ。
キーボードは6列のアイソレーションタイプを採用する。ゆとりのあるキーピッチ(実測で約19mm)を確保しており、細長いキーも最小限だ。ただ、Deleteキーの位置やEnterキーの右側にキーを配置している点は好みが分かれるところだろう。
キーストロークは約1.5mmと、最近のモバイルノートPCとしては深めだ。スイッチの感触も良好で、長文入力もストレスなく行える。白色LEDのキーボードバックライトを搭載しており、消灯後の機内など暗い場所でもスマートに利用できる。
キーボードの手前に、クリックボタンを一体化した高精度タッチパッドを搭載し、OS標準のジェスチャー機能を扱える。パッドの左上部分に、Windows Hello対応の指紋センサーを内蔵済みで、一度指紋を登録すれば、ロックされた状態から指で触れるだけでスピーディーにログイン可能だ。
画面の上には、ビデオ会議に便利なWebカメラとマイク、そしてWindows Hello対応の顔認証カメラも内蔵している。画面に顔を向けるという、PCを使う自然な動作のみでWindowsにログインできるので、指紋認証よりもさらにスピーディーでストレスがない。内蔵のステレオスピーカーは、モバイルノートPCとしてはかなり高い出力があり、1人でゲームや映画を楽しむには十分だ。複数人でビデオ会議に参加するなどの際にも役に立つだろう。
MSI独自のユーティリティー「MSI Center Pro」がプリインストールされており、性能の最適化、オーディオの最適化、ハードウェア診断、ドライバのライブアップデート、Fnキー設定などの機能が集約されている。
性能の最適化を行う「Performance Optimizer」では、4つのシナリオが用意されている。MSI推奨の「バランス」、性能を優先したい時には「Performance」、静音性を重視したい時には「サイレント」など、状況に合わせた使い分けが簡単にできる。
また、WindowsキーやWebカメラ機能を無効にする機能などがまとめて用意されているのも便利だ。
最後に、ベンチマークテストの結果を見ていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月21日