ここからは、HUAWEI MateView GTの特徴をチェックしていこう。
HUAWEI MateView GTは、34型のウルトラワイドカーブディスプレイだ。最大解像度は3440×1440ピクセル(アスペクト比21:9)で、曲率は1500R(半径1.5m)となる。曲率は少し強めだが、その分人間の視界に自然に収まりやすい。
スタンド込みの本体サイズは約809(幅)×542(高さ)×220(奥行)mmと少し大きめだが、23〜24型ワイドディスプレイを1.5台分並べるスペースがあれば余裕で設置できる。
ベーススタンドには5W出力のステレオスピーカーとマイクを内蔵している。スタンドを取り付けるだけで、臨場感のあるサウンドを楽しめる。スタンド側のカギ状の金具をディスプレイ裏側の穴に引っかけるようにはめて降ろすだけで、簡単に設置できる。
ちなみに、HUAWEI MateView GTは100×100mmのVESAマウントにも対応している。好みのスタンドやアームを使って設置できることも魅力だ。ただし、マウントを使って設置する場合は、ディスプレイに出力された音を出すためのスピーカーを別途用意する必要がある。
接続インタフェースは、電源入力端子(USB Type-Cと同形状)、HDMI 2.0入力端子×2、DisplayPort 1.4入力端子、PC接続用のUSB Type-C端子と3.5mmヘッドセット(ヘッドフォン/マイクコンボ)端子を備える。PC接続用のUSB Type-C端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像入力と、10W(5W/2A)の電源出力に対応しており、同モードに対応するPCやスマートフォンと接続することで映像投影や充電に利用できる。
PC以外にも、家庭用ゲーム機やスマホなどさまざまなデバイスを接続できるのは利便性が高い。ポート部分を隠すカバーも付属しているので、見栄えもバッチリだ。
HUAWEI MateView GTの液晶パネルは、視野角と応答速度のバランスが良い「VA方式」を採用している。最大輝度は350ニトで、コントラスト比は4000:1、表示色は最大約10億色だ。
このパネルはデジタル映画における標準的な色域規格である「DCI-P3」を90%カバーし、色差を表すΔE(Delta-E)値も2以下と、色の正確性や再現性も高いこともポイントだ。グラフィックデザイナーなど、より正確な色の表示が求められるクリエーターの利用にも適している。
先述の通り、このディスプレイのアスペクト比は21:9である。この比率は「シネマスコープ」と呼ばれており、一般的な実写映画と同じである。1500Rのカーブと合わせて、実写映画をより高い没入感で楽しめることも魅力だ。
液晶ディスプレイでは、長時間眺めることによる疲れが生じやすい。この疲れはディスプレイに向かう際の姿勢、ディスプレイの角度など、さまざまな要素が複合して生じる。
標準のスタンドを使う場合、HUAWEI MateView GTでは画面の高さを上下110cm、角度を−5〜+20度前後の範囲内で調整できる。視点に合わせてうまく調整することで、長時間の作業、ゲームプレイや動画視聴による疲れを減らせる。机や椅子も合わせて調整すれば、疲れをより軽減できるわけだ。
PCのディスプレイを長時間見つめていると、知らず知らずのうちに目が疲れて、それが体全体の疲労につながることがある。その主因となるのが「ブルーライト」と「フリッカー」だ。
ブルーライトは、可視光線の中では特に強いエネルギーを持つ光線である。太陽光にも含まれているが、PCのディスプレイでは至近距離から照射されることになるため、目への負担が大きくなりやすい。
フリッカーは照明の“点滅”のことだ。肉眼では気付かないかもしれないが、一般的な液晶ディスプレイは、1秒間に数十回点滅している。「目では分からないんでしょ?」と思うかもしれないが、目にもとまらぬ速さの点滅は、知らず知らずのうちに目にかなり負担を掛けてしまう。
このような目の疲れへの対策として、HUAWEI MateView GTではブルーライトカット機能とフリッカーフリー機構を備えている。この機能はドイツの企業「TUV Rheinland(テュフ・ラインランド)」による認証も取得している。目をいたわる機能は、長時間の利用時にありがたい。
ここまで紹介した機構のおかげもあって、HUAWEI MateView GTを使った事務作業や映画の視聴は非常に快適だ。スタンドのスピーカーの音も良好で、迫力もある。
スピーカーのボリュームは、スピーカー正面に埋め込まれたタッチセンサーで調整できる。センサーは帯状で、LEDライトが埋め込まれている。スワイプ操作でリニアな音量調整を行える他、センサーをタッチすることで一気に音量を上げたり下げたりすることも可能だ。
動画の視聴中、あるいはゲームのプレイ中に急なボリューム変化が生じた場合も、サッと調整できるのは便利である。
ちなみに、ゲーミングディスプレイらしく、センサー部のLEDライトはカラフルに光るようになっている。発光に関する設定は、OSD(オンスクリーンディスプレイ)にある「照明効果」で調整できる。もちろん、オフにすることも可能だ。
OSDは、正面にあるHUAWEIロゴの下にあるジョイスティックを押し込むと表示できる。設定項目の名前も分かりやすく、操作方法のナビゲーションも表示されるので迷うことはない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:華為技術日本株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年10月15日