国内有数の制作スタジオで大量導入された「ASUS ProArt PA32UCX-P」の魅力と実力(2/3 ページ)

» 2022年01月05日 10時00分 公開
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「最初はみんな10万円くらいのディスプレイだと思っている」

―― 今回、ASUS ProArt PA32UCX-Pを導入された経緯を教えてください。

山口氏 今回は、進行中のプロジェクトチームからの相談を受けてお勧めしました。というよりも、現状、他に良い選択肢はないので、最近はいつもこれをお勧めしています。我々の部署の1台を含めて、累計ですと22台導入していますが、おそらく直近でまた増えるかと思います。

―― 税込みで30万円以上(直販サイトでの税込み販売価格は32万2200円)する高価な製品ですが、コストパフォーマンス的にはどうなのでしょうか。

鈴木氏 最初はみなさん、そうおっしゃるんですよ(笑)。一般的な液晶ディスプレイは数万円ですから、ちょっといいものでも10万円くらいだろうと思っている人が多いですね。実際、以前は早まって、残念な品質のディスプレイを導入してしまっていたチームもありました。実際に比べて見せたら「もう使えない」となって、結局余計なコストがかさむ結果になってしまいました。

山口氏 HDRの輝度や階調を、きちんと表現できるPC用のディスプレイは本当に少ないんです。実際に、こちらで説明して、画面を見ていただくと納得して30万円出していただけます。ビジュアルコンテンツを制作する上で、信頼できるディスプレイは欠かせないものですから、これだけ違うならのなら十分に説得力はあるかと思います。

ASUS ProArt PA32UCX-P バンダイナムコスタジオ ASUS ProArt PA32UCX-Pで実際に画面を見せると、社内でも多くの人が納得してもらえるという山口氏

―― それだけ違うものですか。

鈴木氏 まず、安い製品には輝度が線形(45度の直線)にならない製品が多いですね。指定した輝度をその通りに表示できません。HDR映像を表示すると全体に明るいだけだったり、白っぽい表示だったりの原因になります。

―― まさにそういう表示を見たことがあります。

鈴木氏 ハロー(光漏れによるにじみ)の問題もあります。暗い背景に小さな高輝度が表示されると、ハローが出てしまいます。液晶の場合は原理的にある程度仕方ないところはありますが、その度合いは大きく違います。先ほどお伝えした検証用Blu-ray Discには、ディスプレイの特性がよく分かるような、表現が難しいシーンがたくさん収録されていて、酷いのになると忠実な表示を諦めて(高輝度の部分が)そもそも光らないという製品すらあります。

ASUS ProArt PA32UCX-Pは「突出した表示性能」を備える

―― ProArt PA32UCX-Pは、その点どうでしょうか。

鈴木氏 一部データをお見せしますが、この価格帯としての表示能力は突出していますね。輝度の計測機器としてコニカミノルタ製の色彩輝度計「CS-150」を使用しております。低輝度から高輝度まできれいな線形になっており、コンテンツの情報を忠実に再現できることを示しています。ハローの抑制についても優秀ですね。視野角によるハローも前モデル(ProArt PA32UCX)から比べて、大きく改善されています。

ASUS ProArt PA32UCX-P バンダイナムコスタジオ 鈴木氏から提供いただいたASUS ProArt PA32UCX-Pの計測データ。リファレンスのラインに沿っており、入力信号に対応した輝度が出力できている
ASUS ProArt PA32UCX-P バンダイナムコスタジオ こちらは、正確なHDR表示ができていないディスプレイの計測データ。入力信号に対して期待した輝度が出力できていない。リファレンスの直線よりも角度が浅いため、全体的にコントラストが低く表示される

―― ハローの出方はローカルディミングの分割数で決まるのでしょうか。

山口氏 ところが、同じスペックでも違うんですよ。ローカルディミング(エリアで分割して発光制御する)の分割数は当然重要な要素ですが、制御のアルゴリズムには各社の特徴が出ます。それに加えて視野角で出るハローというのがありまして、斜めからの視点になるとピクセルの横から漏れてハローになります。これを抑えこむためには、パネル側でも工夫が必要になってくると思います。

―― 前モデルのお話が出ましたが、ASUS JAPANのディスプレイに注目するきっかけはあったのでしょうか。

鈴木氏 最初はスペックからですね。制作用HDRディスプレイを探している過程で見付けました。当時、DisplayHDR 1000に対応しているディスプレイは他にほとんどありませんでしたし、最大輝度1200ニト、1152のローカルディミングゾーン、ΔE<1の色差、99%のDCI-P3(89%/Rec.2020)対応の色域、10bit入力、ハードウェアキャリブレーション対応など、制作用の要件を満たしていました。

ASUS ProArt PA32UCX-P バンダイナムコスタジオ ハードウェアキャリブレーションも対応しており、主要なキャリブレーターと互換性を確保する。X-Riteのキャリブレーター(i1 Display Pro Calibrator)がセットのモデル「ProArt PA32UCX-PK」も用意される

山口氏 ちょうどCEDEC(ゲーム開発者向けカンファレンス)に実機が展示されていたので、そこでお声がけしたら、検証用に貸してくださるということになりました。そこで早速、計測させていただいて「これは良い」となってご縁ができたという経緯です。前モデルの時に指摘させていただいた視野角によるハローも新しい技術(ASUS OCO:Off-Axis Contrast Optimization)で大幅に改善されたので、より隙のない製品になったなと感じています。

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提供:ASUS JAPAN株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年2月8日