スキのないスペックを備えるStealth GS77 12U シリーズだが、実際のパフォーマンスはどうだろうか。ベンチマークテストの結果を見よう。
評価機の構成は、CPUがCore i9-12900H、メモリは32GB、ストレージが1TB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU、OSがWindows 11 Proという内容だ。MSI CenterのUser Scenarioは、特に記載のない場合は「究極のパフォーマンス」で統一している。
CINEBENCH R23のCPUスコアは16649ptsだった。従来モデルで搭載例が多かった第11世代のCore i7-11800H(8コア16スレッド)では12000ptsを少し上回るくらいのスコアが多かったことから大幅な性能向上だ。CPU(シングルコア)のスコアも1853ptsと、旧世代の水準であった1500pts台から大きく伸びている。Alder Lake-HのハイエンドCPUを搭載した効果は非常に大きいといえる。
PCMark 10のスコアも極めて優秀だ。「バランス」「サイレント」のScenarioも試したが、サイレントであっても、比較用に掲載した旧世代PC(Core i7-9750H、GeForce GTX 1650/4GB、メモリ32GB、PCI Express 3.0 x4対応SSD)のスコアを圧倒的に上回っている。
3Dゲーム系のテストの結果も文句ない。2021年発売の高負荷タイトルである「Far Cry 6」のベンチマークテストでは、2560×1440ピクセルの最高画質でフレームレートが60fpsを一度も下回ることがなく(平均87fps)、2560×1440ピクセルで快適なゲームプレイを楽しめるパフォーマンスの高さを実証している。
UL Procyon Benchmark SuitesのVideo Editingテストでは、比較用の旧世代PCの2倍以上のスコアをマークした。クリエイティブ適性も抜群だ。
ボディーが大柄なためか放熱設計にも余裕があるようで、究極のパフォーマンスモードでも高負荷時の動作音はそれほど大きい印象はない。サイレントモードにすれば高負荷時も静音に利用可能だ。システムに高い負荷を連続してかけるとキーボード中央部が多少暖かくなるものの、手がよく触れるパームレスト部分に熱が伝わってくることはなく、最大でも30度程度に保たれ、快適に使用できる。
MSIストアでの直販価格は、税込みで39万9800円(本稿執筆時)となっている。最新CPUとGPUをいち早く搭載したことによる強力なパフォーマンスに加え、表示品質に優れた画面やこだわりのサウンド、Thunderbolt 4を含めた先進的な装備で、ビジネス/ゲーム/エンターテインメント/クリエイティブと、あらゆる用途に高いレベルで対応できる万能モデルだ。この内容を考えれば十分に妥当といえるだろう。
また、本製品は標準で2年保証が付帯する。国内のサポート拠点として、東京都の秋葉原に修理センターを構えている。コールセンターの電話受付は修理センター内に配置された専属の日本人スタッフが対応するなど安心感の高い体制を整えている。高価な製品だけにこういった長期保証やサポート体制がしっかりしているのはありがたい。
社会がデジタル化、リモート化が進む中で、PCの重要性はますます高まっている。本製品のような万能的に優れたPCがあれば、生活の質はグッと向上するだろう。ゲーミングはもちろんだが、シックなデザインなのでどんな場面にも違和感なくなじむので、パフォーマンスの高いノートPCを検討している方々全般にお勧めできる製品だ。
特に、リモート学習、ゲーム配信、DTMや映像編集、ゲーム開発など、新生活を控えて、PCを使って新しいチャレンジをしようと考えている方にはピッタリの製品だろう。
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