DAIVとEIZOのコラボはなぜ生まれたのか？ クリエイターが安心してクリエイティブワークに集中するために（1/3 ページ）

クリエイター向けの「DAIV」シリーズを手がけるマウスコンピューターと、クリエイターからの高い信頼を獲得しているEIZOがタッグを組み、「互換性検証済み」のセットモデルを提供中だ。この取り組みがどのようにして生まれ、どのように育っていくのだろうか。両社の担当者に話を伺った。

[PR／ITmedia]

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　マウスコンピューターは、同社のクリエイター向けPC「DAIV」シリーズと、「EIZO」のモニターをセットにしたモデルの販売を開始した。それに合わせて、EIZOのモニターとDAIVの主要モデルの互換性検証を実施し、「互換性検証済みDAIV」として、検証結果の対応リストを公開中だ。

　単に映像が映るというだけではなく、解像度やリフレッシュレートが正常に認識されるか、EIZO製ソフトウェアが動作するかなど、検証項目は多岐に渡り、セットモデルやリストにある組み合わせであれば、安心して利用することができる。

マウスコンピューターのWebページに新設されたモニターセットモデルの特設ページ

　クリエイター適性の高いスペックと優れたコストパフォーマンス、信頼性の高さでクリエイター向けPCとして高い評価を受けるDAIVシリーズと、色再現性に優れ、クリエイターの愛用者も多いEIZOのモニターとの組み合わせだけに、クリエイターにとっては実用性が抜群だ。このようなセットモデルや互換性検証は、とてもありがたいだろう。

　この注目のコラボレーションはどのようにして実現できたのか。その経緯や今後の展望など、気になるところをマウスコンピューターの川原宗一郎氏と、EIZOの稲熊ふみ氏に聞いた。

4種類のセットモデルの他、互換性検証済みDAIVシリーズのリストも公開されている。

クリエイティブの現場で支持されているDAIVとEIZO

――　今回のDAIVとEIZOの互換性検証ですが、セットモデルの販売という施策はどのような経緯で始まったのでしょうか。

オンラインでお話を伺ったマウスコンピューター マーケティング本部 製品部の川原宗一郎氏

川原氏　クリエイターの方々をターゲットにした、当社のDAIVシリーズと色再現性に優れたEIZOさんのモニターは非常に親和性が高い商品です。実際にお客さまも、この組み合わせで使っていただいている方も多くいらっしゃいます。数年前から、EIZOさんにご協力いただいて、BTOメニューで当社のPCとEIZOさんのモニターを同時購入していただけるようにしていました。今回はさらに互換性検証、そしてセットモデル販売へと進めた形です。

――　何かきっかけのようなことはあったのでしょうか。

稲熊氏　特に何かがきっかけということではないのですが、マウスコンピューターさんとはBTOメニューでオーダーいただけるようになってからも、展示会の「CP+」や各種イベントで、マウスコンピューターさんのブースに当社のカラーマネジメントモニター「ColorEdge」シリーズを展示していただくなど、ご一緒にクリエイターのみなさんへ訴求する機会が何度かありました。このような機会を重ね、他にもクリエイティブワークに役立つ取り組みができればとお話する中で、当社からマウスコンピューター直販サイトでのセット商品をご提案し、ご快諾いただけた次第です。

――　マウスコンピューターさんにとってEIZOさんはどういう存在でしょうか。iiyamaブランドの液晶モニターも販売されていますが、そのあたりの兼ね合いはどうでしょうか。

川原氏　iiyamaブランドではゲーミングモニターやビジネス向け、事務用途や特定業種向けのスクエアモニターなどで実績があります。一方、色の再現性に特化した製品はありません。当社のラインアップにはない部分を補えるという意味で、良い補完関係にあると考えています。

――　EIZOさんにとって、マウスコンピューターさんはどういう印象がありますか？

EIZO 映像ソリューション営業部 コーポレート営業グループ 主任の稲熊ふみ氏

稲熊氏　知名度が高い国内メーカーで、安心感があるというイメージですね。当社も石川県に本社や工場がある国内メーカーなのですが、マウスコンピューターさんも長野県に生産拠点がある国内メーカーとして活躍されており、共通点といいますか、共感する部分はありますね。当社のクリエイティブ顧客からの評判も良く、法人営業で伺う現場でDAIVを使っている様子をよく見かけます。

――　セットモデルを購入することで購入者にはどういうメリットがあるとお考えですか？

川原氏　セットモデルは、価格的にも別々に購入するよりもお得になっておりますが、それ以外の面では、選びやすいというのはあると思います。PCもモニターも市場にはたくさんの種類が存在します。PCに詳しい方であればご自身で選べるかもしれませんが、そうでない方が適切な製品を選ぶのは難しい面があります。今回は予算や用途に合わせた4種類のセットを用意し、詳しくない方でも安心して使っていただけるモデルをご提案しています。サポート窓口を1本化できるのもメリットだと思います。