Deco X50をセットアップするには、インターネット回線とDecoシリーズ専用の「Decoアプリ」が必要となる。DecoアプリはiPhone(iOS)とAndroidスマートフォン向けに配信されているが、PC向けには配信されていない。セットアップが終わればPCやゲーム機など他のWi-Fiデバイスも接続できるようになる。その手順をチェックしてみよう。
まず、1台目のDeco X50をインターネット回線と直接つながる機器と接続して電源を入れる。最近の分譲マンションでは光インターネットの接続機器の代わりに有線LANポートを設けているケースもあるが、その場合はそのポートと直結すればOKだ。
インターネット回線につないで電源を入れたら、Decoアプリをインストールしたスマホまたはタブレットを使ってセットアップを進める。事前にアプリのインストールはしておこう。
セットアップは、基本的にDecoアプリの指示に従って進めればよい。Deco X50でインターネット回線に直接接続する場合、接続方法によってはプロバイダーから提供されている接続情報(ユーザーIDやパスワード)を求められることがあるので、事前に契約時の書類などを用意しておくと慌てずに済む。
インターネット回線に正常に接続できている場合、セットアップの最後でネットワーク名(SSID)とパスワード(暗号化キー)を設定することになる。メッシュWi-Fiを構成する場合、この名前とパスワードは2台目以降のDecoでも共有される。
1台目のDeco X50をセットアップできたら、2台目以降のDecoシリーズを設定できるようになる。その設定方法はシンプルで、セットアップが行われていない(工場出荷状態に戻してある)Deco本体の電源を入れるだけである。セットアップ済みの親機を発見すると、2分以内に子機としてセットアップされる。
子機として設置(増設)するDecoシリーズの接続方法は、Wi-Fiに加えて有線LANも利用できる。Wi-Fiでつなぐ場合は、エリアカバーを改善したい場所にDecoシリーズを持っていって、電源を入れるだけでOKだ。極めてシンプルにセットアップできる。有線LANでつなぐ場合は、2台目以降のDecoシリーズを1台目(親機)とLANケーブルでつないでから電源を入れよう。LANケーブルを配置する手間は掛かるが、Wi-Fiでエリアを広げる場合と比べて接続の安定度が高まる。
メッシュWi-Fiでは親機と中継器が単一のネットワーク名とパスワードを共有する。そのため、Wi-Fiデバイスに設定するネットワーク名とパスワードも1つで済む。親機と中継器のどちらにつなぐかは、両者が互いに相談をした上でWi-Fiデバイスに指示を出すので、接続が不安定になることも少ない。Wi-Fiデバイスが「高速ローミング」に対応していればつなぎ替え(ローミング)も一瞬で完了するため、途切れずに通信を行える。
筆者の自宅では、これまでWi-Fiの電波が風呂場まで届かなかった。そのため、風呂場でスマホを使うことをほぼ諦めていたのだが、Deco X50でメッシュWi-Fiを構築することでバッチリと届くようになった。おかげで、携帯回線のデータ消費を抑制するために我慢していた「風呂場でYouTube」を思いきり楽しめるようになった。
繰り返しだが、Decoシリーズの場合、2台目以降の中継器を自動的に追加してくれる。Wi-Fiでメッシュネットワークを構築する場合は、ポンと置いて電源を入れるだけで何もすることはない。お世辞抜きで“超カンタン”である。親機と中継器の両方をDeco X50でそろえる場合、2台設置時で最大420平方メートル、3台設置時で最大600平方メートルをエリア化できる。Deco X50が2〜3台あれば十分に「自宅でどこでもWi-Fi」を実現できるのだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年5月8日