Summit E14 Flip Evo A12 シリーズの性能をベンチマークテストで見てみよう。比較対象として、Core i7-9750HとGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を備えた約3年前に購入したゲーミングノートPCを用いた。
旧世代とはいえ、TDP 45WのCPUと外部GPUを搭載した重量2.5kg以上もある大柄な当時のハイエンドPCに対してどれくらい戦えるか興味があったが、CINEBENCH R23のCPUスコアに見る通り、CPUの純粋なパワーではむしろ本機が圧倒している。
実際のアプリケーションを利用してPCの各用途をシミュレートするPCMark 10でも、やはり総合スコアで比較対象を上回っている。また、クリエイティブ用途のパフォーマンスを測定するUL Procyon Benchmark SuitesのPhoto Editing(写真編集)でも比較対象を圧倒しており、クリエイティブシーンでも十分使えるパフォーマンスを持っていることが分かる。
液晶ディスプレイの美しさ、表示品質の良さも特筆できる。それは起動直後から実感でき、Windowsのデスクトップ画面も精細かつクッキリとした表示が心地良く、用途を問わず、モチベーションが高まる。
画面解像度は2880×1800ピクセルに対応する。画素密度は約243PPIで、画面の近くでもドットがほとんど見えない精細な表示だ。輝度も明るく、色域もDCI-P3相当の高色域に対応するなど、クリエイティブユースでも活躍できる品質を備えている。
ハイブリッドワークでは、表示の大きさや見やすさといった部分も重視されるが、その点でも優秀だ。14型の画面は16:10のアスペクト比を採用する。従来一般的だった13.3型で16:9の画面よりも縦の比率が高いので、A4想定の縦長の文書やWebページを表示する場合に、サイズは大きく、情報量も一段と多く表示される。
また、クリエイティブアプリでもタイムラインやフィルムストリップなどを表示するのに縦方向に長い方が都合が良い。
続いて、インタフェース回りを見ていこう。
右側面に2基のThunderbolt 4(USB Type-C)端子を装備する。最大40Gbpsのデータ転送に加え、充電端子(USB PD対応)、ディスプレイ出力端子(DisplayPort Alternate Mode)として利用できる。これとは別にType-AのUSB 3.2 Gen 2端子も搭載しており、新旧のUSB機器を変換アダプターなしで利用可能だ。
ディスプレイ出力端子としては、一般的なPC向けディスプレイの他に家庭用TV、プロジェクターとしても普及しているHDMI出力も装備する。外付けのディスプレイに出力し、マルチディスプレイ環境を構築して生産性を向上させたい用途にもスマートに対応できる。
通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.2を標準で装備する。microSD(SDXC対応)メモリーカードリーダー、ハイレゾ対応のヘッドフォン/マイク兼用端子も搭載済みだ。
ハイブリッドワーク時代の注目要素として浮上しているのが、Webカメラやマイク、スピーカーなど、ビデオ会議を行うためのコラボレーション機能だ。
その点も本製品は抜かりない。約207万画素の高画素低ノイズのWebカメラ、集音性能に優れるクアッドマイクを内蔵している。AIを活用したノイズキャンセリング機能も搭載しており、ビデオ会議をスムースにこなせる。
Webカメラについては、右側面にカメラスイッチも用意されており、これをオフにしておけば、カメラの電源がハードウェア的に切れ、意図せず映像が配信されることを防げる。
次にビジネスシーンでは必須のセキュリティ機能を見ていこう。
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