本製品では、240Hzの高速リフレッシュレートに対応した15.6型液晶ディスプレイを搭載している。 一般的な液晶ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで、1秒間に60回画面を更新するが、240Hzはその4倍の240回画面を更新する。画面のフレームレートがリフレッシュレートを上回っていれば、動画やゲームを滑らかに再生できる。
滑らかであると同時にキャラクターなどの動きをわずかながら先に表示できることでもあり、FPS(ファーストパーソンシューティング)や格闘ゲームでは、高速リフレッシュレートはプレイに有利だ。
画面解像度は2560×1440ピクセルに対応する。表面は映り込みにくいノングレア仕様となっている。リフレッシュレート以外のスペックは公開されていないが、目視の印象では視野角は広く、明るさ、発色ともに良好だ。
さらにDolby VisionとDolby Atmosをサポートしており、対応コンテンツなら色鮮やかな表示で迫力あるサウンドを楽しめる。
メカニカルスイッチのキーボードを採用しているのも見逃せない。一般的なメンブレンスイッチは、キーボード全体で1枚の電極シートを利用した簡易的な構造となる。キーの押下で接触した部分の抵抗値から押されたキーを判断するが、メカニカルキーボードではキー1つ1つに独立したスイッチ機構をもつため、レスポンスが高速で、正確に押されたキーを認識できる性能的な優位性がある。
本製品のメカニカルキーボードは、全キーの同時押しにも対応しており、シビアなタイミングでコマンドを入力する格闘ゲームなどもストレスなくプレイできる。
キーストロークは約2mmあり、しっかりとした押下感がありながら重すぎないタッチ感で安定感もあるので、テキスト入力もやりやすいだろう。キーピッチは約18.8mmとほぼフルサイズを確保しつつ、テンキーも装備している。
続いて、G-Tune H5-LCの目玉である水冷BOXを見ていこう。この水冷BOXは、冷却ファン付きのラジエーターと、ポンプを内蔵したユニットで、2本の水冷チューブでノートPC本体と接続する。付属品として、冷却水(精製水)とそれを充てんするためのボトルやロート(漏斗)、排水用のアタッチメントが用意されている。
電源はノートPC本体のACアダプターと兼用で、水冷BOX利用時にはACアダプターは水冷BOXに接続し、水冷BOXから伸びる電源ケーブルをノートPCに接続する。
G-Tune H5-LCは、この水冷BOXを接続して利用することで、ノートPCの空冷ファンの風切り音を抑える静音化と、冷却強化を両立させることができる。同社の測定によれば、騒音削減効果は最大約21%、CPUは約7度、GPUは約21.9度、動作温度を低下する結果が出ているという。
冷却機能の強化はパフォーマンスにも貢献する。高性能なCore i9-12900HとGeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUともに温度や電力を監視しつつ、安全な範囲内で周波数を引き上げる「周波数ブースト機能」が導入されているためだ。放熱を強化することでブーストの上限や持続時間が長くなり、パフォーマンスも良くなることが期待できる。
なお、水冷BOXの接続方法/利用方法はPDFのマニュアルに詳しい記載がある他、動画も公開されている。チューブの取り付けや手動で精製水を注入する作業が必要なので一見面倒に見えるが、手順はシンプルである。ノートPC側の水冷チューブは着脱もプッシュ式のアタッチメントで確実に行えるため、毎日着脱するような使い方も現実的だ。
最後に、ベンチマークテストで本製品のパフォーマンスや静音性をチェックしよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月19日