ベンチマークテストで、本製品の実力を見てみよう。今回は水冷BOXを接続した状態(水冷)と、接続しない状態(空冷)の両方のスコアを計測してみた。水冷BOXのファンは60%に指定している。
Mouse Control Centerの動作モードは「パフォーマンス」、バッテリーのテスト以外は、NVIDIA Optimus Technologyを無効にした「ディスクリートモード」でテストしている。また、一部のテストでは、参考として、旧世代のゲーミングノートPC(Core i7-9750H、GeForce GTX 1650搭載)のスコアも掲載した。
結果としては、ほとんど全てのテストで水冷BOX利用時の方が良い結果となった。小差のスコアが多いが、CINEBENCH R23のCPUスコアでは約7.7%とはっきりとした差がついている。
PCMark10、3DMarkなどのスコアも優秀で、Core i9-12900HとGeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを搭載したノートPCとしてはトップクラスといって良いだろう。
CPUとGPUの温度の違いは、性能以上に顕著だ。PCMark 10のCPU/GPU最高温度はそれぞれ14度/23度、3DMark/Time SpyのCPU/GPU温度は13度/22度、FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク実行中のGPU温度(GPU-Z計測)も23度、水冷BOX利用時の方が低い結果になった。GPUの冷却には特に効果てきめんという傾向だ。
動作音については、今回は水冷BOXを本体右側面から20cmほどの距離に騒音計を設置し、本体正面中央から5cmの至近距離で測定している。水冷BOXの効果は、負荷をかけてみるとすぐに分かる。高負荷をかけた際に、空冷ではすぐに動作音が大きくなってピーク近くの音まで達するのに対し、水冷ではしばらく経ってから徐々に大きくなるというように、体感では数字以上に水冷BOX利用時の方が静かに使える印象だ。
一方、水冷BOX利用時はアイドル時でもポンプとファンは動作しているため、アイドル時に限っては空冷の方が静音だ。水冷BOXのファン設定を40%にした場合でもテストしてみたが、アイドル時の動作音ははっきり低くなる。テストのスコアはほぼ変わらないので、バランス的には40%設定の方が良いかもしれない。
CPUやGPUの技術の進歩とともにゲーミングノートPCのパフォーマンスは格段に進歩したが、温度や動作音が大きいというイメージを抱いている方は多いだろう。本製品の水冷BOXは、この課題を解決することで、これまで以上に良いゲーミング体験が得られるようになっている。
従来以上のパフォーマンス、eスポーツでも通用する画面の滑らかさ、キーボードの反応速度の良さも含めて、これまでにないプレミアムなゲーミング体験ができる製品となっている。直販価格は37万3100円(税、送料込み)だ。充実のスペック、他の製品にはない付加価値を考えると納得できる価格であり、購入を検討する価値は十分にあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月19日