マウスコンピューターが投入した16型のクリエイター向けノートPC「DAIV 6」シリーズは、高い性能と持ち運びやすさを高いレベルでまとめたモデルだ。実機を使ってその魅力に迫る。
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」に、新モデルの「DAIV 6」シリーズが加わった。新規設計の薄型軽量ボディーに先進のハードウェアを搭載し、本格的なクリエイティブ作業に没頭できるパフォーマンスと持ち運びやすさを両立させているのが特徴だ。
DAIV 6シリーズは共通のボディーを採用しつつ、上位から「6H」「6N」「6P-RT」「6P」と、スペックの異なる4モデルを用意する。それぞれBTOでのカスタマイズに対応し、目的や予算に合わせた構成でオーダーできるのもポイントだ。
今回はその中から、Core i7-12700HのCPUと、GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載する「DAIV 6N」を取り上げる。ここでの評価機は、ノーマルモデルからメモリやストレージを強化した「DAIV 6N (プレミアムモデル) 」だ。実機を見ながらその魅力を見ていこう。
新設計のボディーは、シュッとしたシンプルフォルムと明るいシルバーのカラーが印象的だ。素材にマグネシウム合金を利用しており、剛性感も高い。表面にはきめ細かいサンドブラスト処理がなされており、質感も上々だ。すべすべとした手触りで指紋が付きにくい。
具体的なボディーサイズは、約353.7(幅)×245.3(奥行き)×18.5(高さ)mmで、重量は約1.65kgだ(いずれも公称値)。フラットな形状ゆえブリーフケースタイプのバッグへの収まりもよく、気軽に持ち歩くことができる。
外部GPUを搭載した高性能なノートPCを持ち運ぶ際にネックとなるのが、ACアダプターの大きさだ。本体はそこそこに薄くて軽くても、ACアダプターが巨大で電源ケーブルが太いとかさばってしまい、持ち運ぶ気がなくなってしまうというのはよくあることだ。
その点、本製品からの採用となる新型ACアダプターは小型軽量になっている。出力は180Wと大きいが、サイズ感としては65〜90Wクラス並みだ。実測で約64(幅)×113(奥行き)×23(厚さ)mm、重量は標準の電源ケーブル込みで約481g(実測値)に収まる。BTOオプションのショートACケーブル(約47g)を利用すれば、さらに軽量化できるのもうれしい(同約359g)。
また、左右両側面にUSB Type-C(右側面はThunderbolt 4対応)端子があり、どちらもUSB Power Delivery(PD)に対応している。動作中のグラフィックス性能は制限されるが、100W出力が可能なUSB PD機器であれば、本体への充電が可能だ(当然ながら全ての機器の動作を保証するものではない)。こういった電源回りの柔軟さは、持ち運ぶノートPCとしてはありがたい。
本機に搭載されるCPUは、Core i7-12700Hだ。Intel最新の第12世代Coreプロセッサの高性能ノートPC向けモデルとして、クリエイター向けPCやゲーミングノートPCに多数採用されている定番的なモデルだ。
Intel製CPUの世代の進化による性能と機能の強化はそれほどでもない場合もあるが、この第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)の進化はすさまじい。性能優先のPコアと電力効率優先のEコアのハイブリッド構造を採用、最適に使い分ける仕組みを導入し、従来モデルに比べて性能を大幅に底上げしている。
本製品が装備するCore i7-12700Hも、その構造的なメリットは顕著だ。6基のPコアで12スレッド+8基のEコアで8スレッドの合計14コア20スレッドというパワフルな仕様であり、写真のRAW現像、レンダリング、動画エンコードなどのクリエイティブワークをスムーズにこなすことができる。
メモリは最新の高速規格である「DDR5-4800(PC4-38400)」を備え、最大で64GBまで搭載できる。ストレージも高速なPCI Express 4.0 x4を採用しており、デュアル構成が可能だ。最大で4TBの容量を内蔵できるのも頼もしい。
クリエイター向けPCとして、このようにメモリとストレージのBTOに対応し、かつ高速大容量の選択肢が用意されていることはとても大きい。
というのも、数あるPCの用途の中でも、クリエイティブワークは特にメモリやストレージの重要性が大きい用途だ。メモリやストレージの性能がパフォーマンスに貢献する場面も少なくないし、容量不足になればワークフローの停滞を招くために絶対に避けたいところだ。クリエイティブ用途で扱う写真や映像素材のデータは、時が経てば徐々に大きくなっていくだけに、CPUやGPUのグレードを落としてでも、できるだけ余裕を持って大容量のメモリやストレージを積みたいと考えるクリエイターも少なくない。
もちろん、クリエイティブのジャンルや想定使用期間、予算によっても必要な容量は変わってくるので、BTOで選べることが望ましい。このようなクリエイターの心理を理解したPCは少ないだけに、DAIV 6Nの仕様は光る。
続いて、GPUやインタフェース回りをチェックする。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月23日