最近のクリエイティブアプリは、GPUの活用が進んでいる。レンダリング、プレビュー、エンコード、AIを活用した超解像処理や特殊効果の適用など、さまざまな処理を高速化できるようになっており、本格的に取り組むならば外部GPUの搭載にはこだわりたい。
GPUのクリエイティブ活用が進んでいるのは、NVIDIAが開発ツールの提供などを行って利用を促していることが大きい。特に、最近ではNVIDIAのハードウェアエンコーダーの「NVENC」や、AI推論に特化したTensorコアを有効に活用できる処理が増えており、これからクリエイティブ向けに導入すれば、これらを統合するGeForce RTX 30シリーズが最有力だ。
本製品もNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU(グラフィックスメモリは6GB)を搭載しており、その条件を満たす。GeForce RTX 3050 Tiよりもワンランク上の性能を持ち、グラフィックスメモリも6GBと少し余裕がある点も強みだ。もちろん、GeForce RTX 3060 Laptop GPUは3D描画性能も高く、ゲームもフルHD(1920×1080ピクセル)なら標準以上の画質で快適に楽しめる。
クリエイティブワークでは、画面の色再現性も重要だ。インターネットコンテンツの標準であるsRGBの色域を100%に近いカバー率で表示できる色域を持つことは最低条件といえるが、本製品が搭載する16型液晶ディスプレイもその条件を満たす。
画面のアスペクト比として、一般的な16:9よりも縦の情報量が多く16:10を採用しているのもポイントだ。特に、画面下部にタイムラインを表示する映像編集の基本的なレイアウトとの相性が良い。相対的にプレビュー画面が大きく表示できるので、レイヤーを多数重ねたり、音声レベルなどを確認したりするためにタイムラインの縦幅を広げて使う場合でも、全体の構造を把握しやすい表示で利用できる。
ドルビー・ラボラトリーが開発したDolby Visionもサポートしており、対応コンテンツであればHDR(ハイダイナミックレンジ)を生かしたメリハリのある鮮明な映像を楽しめる。
画面解像度は2560×1600ピクセルに対応する。一般的なフルHD(アスペクト比16:9)よりもピクセル数では約2倍の情報量がある。ドット感が少ない精細な表示で、写真や動画を美しく表示できる。
右側面にThunderbolt 4対応のType-C(USB PD)端子を搭載する。プロユースで需要の高いThunderbolt 3/4対応のビデオキャプチャやモニターデバイス、高速ストレージなどを利用できる。
左側面にもUSB 3.2 Gen 2対応のType-C(USB PD、DisplayPort Alternate Mode対応)を備える他、Type-A端子(USB 3.2 Gen 1)も2基内蔵している。
ディスプレイ出力端子としては、上記2基のType-C端子以外にもHDMI端子があり、本体内蔵の液晶ディスプレイと合わせた4画面同時出力が可能だ。マルチディスプレイ環境で作業したいという場合でもスマートに対応できる。
最後に、ベンチマークテストで本機の実力をチェックする。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月23日