エプソンダイレクトの超小型デスクトップPCが「小回りのきく対応力」と「高い品質」を武器に進化を続けるワケ(1/3 ページ)

在宅ワークが継続する中で改めてデスクトップPC、中でも超小型デスクトップPCに注目が集まっている。省スペースで高機能、画面サイズや入力デバイスまで選べる自由度の高さ、さまざまな利用シーンに対応できる適応力の高さもポイントだ。ビジネスシーンで人気を集めるエプソンダイレクトの超小型デスクトップPCが誕生した、長野県塩尻市で担当者にお話を聞いた。

» 2022年07月29日 10時00分 公開
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 エプソンダイレクトは、1993年に創立された老舗の国産PCメーカーだ。PCの仕様を柔軟にカスタマイズできるBTOシステムをいち早く採用したことで知られるが、現在もそれは健在だ。「4億通りのBTO」と「短納期、高信頼性」の両立に加えて、国内工場で中1日で修理する「1日修理」、長期利用のニーズに応える「最長6年の定額保守」などを特徴とする。

 同社のPCは、個人や一般企業、官公庁だけでなく、医療分野やサイネージ、工場端末、PC-POSなど、現場で専用機の代替として活用されているのも特徴だ。

 そして、同社のラインアップの中でも、特にさまざまな現場で広く活躍しているのが「超小型デスクトップPC」シリーズである。長年の実績、顧客とのコミュニケーションで得た知見を生かし、商品とサービスを含めて現場の「困りごと」の解決策を提供していることが好評の秘密だという。

 それぞれの商品はどのような経緯で開発され、どのようなこだわりが込められているのか。長野県塩尻市にあるエプソンダイレクトの本社へ伺い、それぞれの担当者に聞いた。

Endeavor SG100E ST200E AT20 ST50 エプソンダイレクトの本社は長野県の塩尻市にある。お話を伺ったエプソンダイレクトの方々。左から野坂氏、岡田氏、藤森氏、北村氏だ
Endeavor SG100E ST200E AT20 ST50 エプソンダイレクトのウルトラコンパクト(超小型PC)一覧。用途やサイズ、スペックに応じて多彩なモデルが用意されている

超小型の元祖にして主力! 進化する「Endeavor ST200E/AT20」

Endeavor SG100E ST200E AT20 ST50 オプションの外付け電源スイッチを備えた「Endeavor ST200E」を手にする野坂 啓祐氏(エプソンダイレクト 技術部 技術一グループ)

 「Endeavor ST200E」と「Endeavor AT20」は、容積が約1.6Lの小型ボディーを備えたスタンダードな超小型デスクトップPCだ。液晶ディスプレイの背面にマウントすることが可能で、液晶ディスプレイ一体型PCのように使うこともできる他、光学ドライブを一体化したバリエーションも用意する。

 特にST200Eは、高性能なCore i7のCPU、PCI Express 3.0 x4対応のSSDを搭載できるなど優れたパフォーマンスと高い機能を備えた構成が選択可能だ。また、シリアルポートや有線LANの追加に対応したり、組み込み向けのOS(Windows 10 IoT Enterprise LTSC)を選べたりするなど、幅広い用途を想定し、一般のビジネスPCとは違ったオプションメニューが用意されている。

 一方、AT20は機能やオプションを絞ることでコストダウンを実現し、導入しやすいプライスにまとめた一般企業向けモデルだ。

 好評の秘密がどこにあるのか。製品に込められたこだわりを商品開発担当の野坂啓祐氏に聞いた。

―― Endeavor ST200Eはどのような特徴を備えた製品でしょうか?

野坂氏 当社はさまざまな超小型デスクトップPCを用意していますが、そのベースであり、当社の主力となっているのがこのシリーズです。これまでの当社のノウハウが最も詰まった製品といえます。レガシーを含めた豊富なインタフェースを装備していますが、さらに現場固有の事情を想定したさまざまなオプションを用意しています。

―― 豊富なインタフェースはすごいですね。背面にぎっしりと端子が並んでいます。

野坂氏 これまでの実績、お客さまのフィードバックから医療現場、計測機器、サイネージなど、さまざまな用途を想定して用意しています。Type-CとType-A両方のUSB端子、ディスプレイ出力はアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)を含め3系統を標準で装備しています。また、オプションで特殊な機器を接続するためのRS-232C(シリアルポート)に加え、2系統目の有線LANを追加できます。医療現場などで2種類のネットワークに接続するために有線LANを2系統欲しいというご要望があったことから、それにお応えする形で用意しています。ウルトラコンパクトのボディーを維持しながら拡張ができるよう設計段階から最適化しています。

―― 他にも特徴的なオプションはありますか?

野坂氏 ユニークなところでは、離れたところから電源を操作できる「外付け電源スイッチ」を用意しています。サイネージ用途などでPCに手が届きにくいところに設置する場合でも簡単に操作できます。液晶ディスプレイの裏側にPCをマウントしてしまえば、実質的に設置スペースをゼロにできますし、後ろに回り込んで電源ボタンを押す必要がなくなるため、このスイッチがあると便利だと好評です。

Endeavor SG100E ST200E AT20 ST50 こちらはシンプルな「Endeavor AT20」

―― どのような現場に導入されていますか?

野坂氏 ベーシックな製品ですので、幅広い用途でご利用いただいています。一般企業のオフィスワークから、工場のライン業務、受付端末、サイネージ、PC-POSなどさまざまですが、一番多いのは医療系です。医療系の方々に特に好評なのが、ホワイトのカラーリングですね。アイボリーではなく、清潔感があるホワイトカラーが医療の現場にフィットするという声をいただいています。そうした声を受けまして、ACアダプターも白で統一しているのはちょっとしたこだわりのポイントです。

―― 光学ドライブも搭載できますね。

野坂氏 光学ドライブを最小限のスペースで一体化できるのは特徴の1つですね。今では光学ドライブがないPCが主流にはなっていますが、光学ドライブが必要という声もまだまだありますので、ご要望がある限りは対応していきたいと考えています。

―― 組み込み用OS(Windows 10 IoT Enterprise LTSC)を選択できるのも珍しいですね。

野坂氏 こちらもお客さまのご要望に応える形で導入しました。Windows 10以降、通常年2回のメジャーアップデートを行いますが、これを大きな負担と考えられている企業はとても多く、LTSC(長期サービスチャネル)版の要望が強くありました。大型アップデートに伴う互換性検証の負担がなくて助かると好評です。

―― ボディーサイズがST200Eと共通なAT20について教えてください。

野坂氏 AT20は一般企業でのオフィスワーク向けのシンプルなモデルで、機能やオプションを絞ることでコストダウンを実現しています。こちらも液晶ディスプレイの背面にマウントして省スペースな環境でお使いいただけます。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月4日