14型で持ち運べる「DAIV 4N」は、マウスコンピューターのクリエイター向けノートPCに加わった新モデルだ。コストパフォーマンスに優れた標準構成モデルを試した。
マウスコンピューターの「DAIV 4N」は、同社のクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズに属する14型画面を搭載するクリエイターノートPCだ。
約1.44kgのコンパクトなボディーにNVIDIAの外部GPU、sRGBカバー率100%の画面、Thunderbolt 4ポートの搭載などクリエイティブの現場でニーズの高い要素を満たす本格派の内容を備えていることが特徴のシリーズだが、8月のリニューアルで第12世代Coreプロセッサを搭載し、さらに魅力的に生まれ変わっている。
標準構成の評価機を入手したので、実機を見ながらその魅力をじっくりと見ていこう。
DAIV 4Nのボディーは、天面とパームレストの淡いメタリックブルーが印象的だ。表面はサンドブラスト風の仕上げで、スベスベとした手触りで手の脂などが付きにくい。
ボディーサイズは約323.9(幅)×225(奥行き)×19.2(厚さ)mm、重量は約1.44kgだ。特に薄型軽量というわけではないが、気軽に持ち運びできる重さとサイズ感だろう。
公称のバッテリー駆動時間は約10時間(JEITAバッテリ動作測定法Ver.2.0)で、左側面のUSB Type-C端子(Thunderbolt 4対応)は、USB PD(Power Delivery)による電源入力に対応しており、USB PD対応機器による柔軟な運用が可能だ(当然ながら、全てのUSB PD機器での動作が保証されるわけではない)。
本製品の魅力をグッと高めているのが、第12世代Coreプロセッサの搭載だ。本製品が備えるCore i7-1260Pは、PBP(Processor Base Power:従来のTDPに相当する熱設計の基準)が28Wのモバイル向けのモデルである。
性能優先のPコアが4基(8スレッド)、電力効率優先のEコアを8基(8スレッド)、合計で12コア16スレッドという仕様になっている。Pコアが4コア、PBP 28Wというとどちらかといえばビジネス向けのイメージが強いかもしれないが、それでもパワフルなのが第12世代Coreプロセッサの特徴だ。もっと大柄なサイズのノートPCに搭載されていた、過去のTDP 45WのCPUを上回るほどのパフォーマンスを持つ。
もちろん、実際に発揮できるCPUの性能は冷却機構などボディーの熱設計やチューニングによって変わってくるのだが、本製品はその点も優秀だ。CPUの純粋なパワーを見るCINEBENCH R23のCPUスコアでは、第10世代の8コア16スレッドCPUも上回るスコアをマークしている。
とにかく、この第12世代Coreプロセッサのデキは優秀であり、CPUのパフォーマンス(特にマルチスレッド性能)が快適度を大きく左右するクリエイティブ用途のPCにとっては魅力が大きい。
外部GPUとして、NVIDIA GeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を搭載するのも大きい。NVIDIAのミドルレンジとしては最もベーシックなGPUではあるが、それでもCPU内蔵GPUやエントリー向けGPUとは機能的に一線を画しており、ゲームでもクリエイティブ用途でも体験の質が大きく変わってくる。
特にクリエイティブ面においては、NVIDIAが積極的にクリエイティブにおける活用を促していることもあり、多くのアプリでプレビューやレンダリング、エンコードなどを高速に行える。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年9月20日