G-Tune P7はどのくらいのパフォーマンスを発揮できるのか、ベンチマークテストで見てみよう。
評価機の構成は、Core i5-12500HとGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(グラフィックスメモリは4GB)、32GBメモリ、512GB SSD(PCI Express 3.0x4)、OSはWindows 11 Homeという内容だ。Mouse Control Centerの動作モードは、特に言及がない限り「パフォーマンス」に設定している。
定番のベンチマークテストにおいては、参考として、Core i7-9750H(6コア12スレッド)とGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を搭載した、旧世代のゲーミングノートPCのスコアも掲載している。
CINEBENCH R23では、全スレッドを使ってレンダリングするCPUスコアだけでなく、1スレッドのみでレンダリングするCPU(シングルコア)のスコアでも、比較対象のCore i7-9750Hを大きく引き離した。コア数の増加だけでなく、コア1つあたりの処理能力も大きく進化したことを示している。
Core i5でありながら旧世代のCore i7を圧倒しており、第12世代Coreプロセッサの優秀さがよく分かる結果だ。
一般に、ビジネス用途ではシングルスレッド性能、クリエイティブ用途ではマルチスレッド性能、ゲームでは両者のバランスが重要だ。あらゆる場面で進化を実感できるだろう。
PCMark 10は、実際のアプリを利用し、日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)それぞれの用途をシミュレートする内容だ。いずれのスコアも比較対象を大きく上回っている。
ゲーム向けとなる、3D描画性能のテストである3DMarkのスコアも優秀だ。描画負荷の高いFar Cry 6でも高画質設定で最低フレームレートが60fpsと、快適にプレイできるだけのスコアをマークしており、ゲーミングPCとしての実力の高さを実証している。
動作音については、Mouse Control Centerの動作モードを変更してテストした。パフォーマンスモードとバランスモードはともにアイドル時は静かだが、高負荷時はかなり大きな音になる。静音モードでは性能は落ちるものの、アイドル時とあまり変わらないほどの静音状態で使うことができるので、適宜使い分けるとよいだろう。
発熱については、キーボードの奥側中心に発熱があるものの、手がよく触れるパームレストやWASDキーのあたりは低めの温度に抑えている。しっかりとパフォーマンスを引き出しながらも、うまく処理できている形だ。
G-Tune P7の魅力は、17.3型の大画面にある。一般的な15.6型よりも一回り大きな画面は、やはりワンランク上の迫力がある。144Hzのリフレッシュレートに対応しているのもポイントで、外部ディスプレイに接続しなくても、これ1台でレベルの高いゲーミング体験を味わえる。
大きな画面は普段使い、ビジネスシーンやクリエイティブ用途などに活用する場合にもアドバンテージだ。文字が小さいと無意識に姿勢が悪くなりがちだが、そのような心配もなく、疲労もたまりにくいだろう。もちろん、外部ディスプレイ出力端子もそろっているので、外部ディスプレイを活用したい場合にもスマートに対応できる。
またメモリが32GB、512GB SSDの構成で22万9900円というコストパフォーマンスの良さも魅力だ。フルHD解像度でしっかりゲームが楽しめるパフォーマンスと、リーズナブルなプライスをうまく両立させている。
ゲーミングのパフォーマンスでは上には上がいるものの、「ゲーミングを主目的とするゲーミングPCを名乗るからにはこのくらいのパフォーマンスはほしい」という水準はしっかりクリアしている。汎用(はんよう)PCや入門機からステップアップし、適切なコストで効果的にゲーミング環境を高めたいと考えている人には最適な存在だろう。
この大画面はゲーム以外でもメリットがあるし、パフォーマンスも高くオールラウンドで活躍してくれる。派手過ぎないビジュアルなので、在宅ワークで利用しても違和感はない。ゲーミングが主目的の方はもちろん、ビジネス、クリエイティブなど、幅広いジャンルで活用できるノートPCを探している人にもお勧めしたい製品だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月10日