キーボードは、キートップのサイドが赤色で塗装された半透明素材となっており、バックライトを点灯させると赤の鮮やかさが増す。点灯しない状態の暗めの赤色もまた精悍(せいかん)な印象だ。
配列は一般的な6段配列で、数値入力がしやすいテンキーも用意する。一部でやや幅が狭いキーはあるものの、主要キーのピッチは縦/横ともに実測で約19mmとゆったりと確保されている。スイッチも低反発のしっかりしたもので、打ちやすいキーボードといえる。
通信機能としては、1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.1を標準で装備している。本体装備のUSBポートは、Type-Cが1基とType-Aが3基の合計4基だ。USB Type-Cはディスプレイ出力やUSB PD(Power Delivery)には非対応だが、ディスプレイ出力としてはHDMI端子を備えており、外部ディスプレイを活用したい場合にも対応できる。
画面の上には約92万画素のWebカメラとアレイマイクも内蔵しており、デバイスを追加することなくビデオ会議やビデオチャット、ゲーム配信も行える。
近年のCPUやGPUはブースト機能を装備しており、実際に発揮できるパフォーマンスは、ボディーの放熱設計や電力管理ポリシーによって左右される。
安全を担保しつつ、CPUとGPUの性能をいかに引き出すかが、メーカーの腕の見せ所となるが、そこは自作用マザーボードやグラフィックスカードのベンダーとしても長年の実績を誇る同社が得意とするところだ。
本製品も、独自の冷却システム「Cooler Boost 5」と独自のチューニングによって高いパフォーマンスを安定して持続させることができるようになっている。
動作モードも複数用意されており、性能優先の動作(究極のパフォーマンス)だけでなく、静音優先(サイレント)、バッテリー駆動時間優先(Super Battery)など、使い方に合わせて選べるようになっている。
この動作モードはプリインストールされている独自ユーティリティー「MSI Center」の「User Scenario」で設定可能だ。
なお、MSI Centerでは動作モードの設定だけでなく、ハードウェアモニター(システム状態の表示)、ドライバーのライブアップデート、Windowsキーの無効化や十字線表示などゲーム向けの設定などさまざまな機能へアクセスできる。
Katana-GF76-11UD-671JPはどのくらいのパフォーマンスを発揮できるのか、ベンチマークテストで見てみよう。MSI CenterのUser Scenarioで設定できる動作モードは「究極のパフォーマンス」を基本に、一部テストでは複数の動作モードで計測している。
また、定番のベンチマークにおいては、参考としてCore i7-9750H(6コア12スレッド)、GeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を搭載した旧世代のゲーミングノートPCのスコアも掲載している。
CINEBENCH R23では、全スレッドを使ってレンダリングするCPUスコア、1スレッドのみでレンダリングするCPU(シングルコア)スコア、いずれも比較対象のCore i7-9750H搭載PCを圧倒しており、CPU性能の高さが分かる。
PCMark 10は、実際のアプリを利用し、日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)それぞれの用途をシミュレートする内容だ。このテストは複数の動作モードで計測したが、サイレントモードでも、全項目で比較対象を大きく上回っている。
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