ゲーム向けの3D描画性能のテストである3DMarkのスコアも優秀だ。描画負荷の高いFar Cry 6では、中画質設定以上ではグラフィックスメモリの容量に余裕がないため警告が表示されるが、テストでは高画質設定でも1番落ち込んだ際のフレームレート(最低fps)でも70fpsと快適にプレイできるスコアが出ている。
レインボーシックス エクストラクションでも、低画質設定では最低フレームレートで154fpsをマークした。リフレッシュレート144Hzの液晶ディスプレイゲーミングPCとしての実力がしっかりとあることが実証された格好だ。
動作音については、動作モードを変更してテストしている。「究極のパフォーマンス」と「バランス」では共にアイドル時は静かだが、高負荷時は大きな音になる。とはいえ、一般的なゲーミングノートPCの水準よりはマイルドな印象で、「サイレント」ではアイドル時とあまり変わらないほどの動作音を維持していた。
当然ながらサイレントではパフォーマンスは下がるものの、PCMark 10やFINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークの結果を見ると、それでも旧世代PCを軽々と超える水準だ。本製品の冷却機構(Cooler Boost 5)の冷却効率の優秀さが伺える。
発熱については、キーボードの奥側中心に発熱があるものの、手がよく触れるパームレストやWASDキーのあたりは体温以下に抑えられている。しっかりとパフォーマンスを引き出しながらも、うまく処理できている形だ。
MSIといえば、マザーボードやグラフィックスカードでも世界的に実績のある台湾に本拠を置く海外ブランドだ。技術力はもちろんだが、日本国内のサポート体制も強調できる要素である。
国内に日本法人(エムエスアイコンピュータージャパン)を構えているだけでなく、サポート拠点も設置。コールセンターの電話受付は修理センター内に配置した専属のスタッフが対応する体制を整えている。
さらに、全国に店舗を展開するパソコン工房を含む「公式サポート店」では、持ち込み修理も受け付けているのも心強いところだろう。持ち込みであれば「電話がつながらない」「電話をたらい回しにされる」といったような心配も不要だ。海外ブランドでありながら、安心感の高いサポート体制を整えているのは大きな強みの1つだろう。
なお、MSIは公式サポート店とは別に「公認サポート店」も全国主要都市に展開している。両者は役割が異なり、持ち込み修理の受付に対応する公式サポート店に対し、公認サポート店では、文字通り「MSI公認」の増設サービスを提供する。つまりは製品保証を継続したままメモリやストレージの増設サービスを受けられるので、メモリやストレージ回りで不足を感じたら利用を検討してみるとよいだろう。
これまで見てきたように、Katana-GF76-11UD-671JPは、フルHD解像度で快適にゲームが楽しめるパフォーマンスと高速リフレッシュレートの大画面を備えている。加えて、大きな画面やゆとりのあるキーボード、マイクのノイズキャンセリング機能など、日常的に利用するPCとしての実力も十分で、使い勝手も良い内容だ。
PCが日常生活に欠かせないものとなりつつある今、このようにしっかりした実力のあるPCがあれば多方面で活用でき、生活の質が向上することは間違いない。
それでいて、実売価格で14万8000円前後と非常にコストパフォーマンスが高いのは大きな魅力だ。円安が続き、製品の価格にも反映されてきている状況の中で、貴重な1台といえるだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月27日