岩永さんのインタビューを踏まえて、ディスプレイ選びのチェックポイントと、フィリップスブランドの液晶ディスプレイのアドバンテージをまとめた。製品選びの参考にしてほしい。
現在、最も注目度が高いのが、このUSB Type-C対応だ。画面表示、ノートPCの充電をケーブル1本でまかなえる。つまり、従来であれば2本のケーブル(+ノートPC用のACアダプター)が必要であったところを、1本のケーブルでまとめられるのが大きなメリットだ。見た目がスマートになるだけでなく、備品の管理や持ち運びの負担を大きく減らすことができる。
フィリップスのラインアップには、さらにUSB Type-Cを利用したUSBドック(USBハブ)機能を備えた製品もある。この場合、USB Type-Cケーブル1本で、画面出力、ノートPCの充電、データ転送(USBドック経由の周辺機器の接続)の3役をまかなえる。
例えば、USBドックにWebカメラ、キーボード、マウス、カードリーダーなどを接続しておけば、USBケーブル1本で全ての機器の着脱を行えるので非常に便利だ。
いざノートPCを外に持ち出す場合も、USBドックがなければそれぞれの周辺機器を1つずつ外す必要があるが、対応モデルならUSB Type-Cケーブル1本を抜くだけで済む。逆に外から戻ってきた際も、USB Type-Cケーブルをつなぐだけですぐに作業環境を構築できる。携帯/管理の手間や紛失のリスクもあり、市販のUSBドックを利用するよりも格段に快適な運用が可能だ。
在宅ワークの普及とともに浮上してきたのが、PC作業による疲労問題だ。小さな画面や無理な姿勢で長時間利用していると、肩こりや腰痛、眼精疲労などを引き起こしやすく、結果として仕事のパフォーマンスが下がり、長期的な生産性が低下してしまう問題である。
画面が一体化しているノートPCがあっても、追加で外付けのディスプレイを導入するのはそうした問題の特効薬になるからだ。こういった視点から選ぶ場合は、スタンドの機能がチェックポイントになる。
フィリップス製モニターのErgoベーススタンド搭載モデルは、高さ/チルト、ピボットなどの柔軟な調整が行える。手元で画面の位置、角度を微調整できるため、常に無理のない姿勢で快適な作業が可能だ。
A4縦サイズを基準に作成されているビジネス文書を大きく表示できるなど、使い勝手の面でも大きな意味がある。
フィリップスが今回発表した10モデルは、全てVESAマウント(VESA100)に対応しており、同じくVESA100に対応したモニターアームへマウントして利用できる。
自由度の高いモニターアームを別途導入することで、より自由な角度、傾き、高さで利用することが可能になる他、スタンドのスペースも不要になり、液晶ディスプレイを2台以上利用する場合でも机の上をすっきりさせられる。
なお、モニターアームを利用する場合は付属のスタンドは取り外して使うため、不要になる。シンプルなスタンドの製品を選ぶのがお勧めだ。
フィリップスの液晶ディスプレイ製品のほとんどは、必要なケーブルが全て標準で付属する。地味なようでいて、これは実用上とても助かる。というのも、端子の規格、対応する解像度によって対応するケーブルは異なる。安ければ数百円からあるが、高価なものは数千円だ。それらに関する知識がないと、無駄なく適切なものを選ぶのは難しい。
特にUSB Type-Cケーブルは、スマートフォンなどでも利用されているため、適切なケーブルを選ぶのが難しい。充電しかできないケーブルやUSB 2.0の低速なケーブルなどもあり、情報収拾して選ぶだけでもかなりの時間を取られるだろう。
ケーブルに絶対の信頼がおけないと、不安要素が1つ増える。トラブルの際の問題の切り分けが複雑になってしまうからだ。標準で信頼できる適切なケーブルが付属していれば、万が一トラブルが起きてサポートを受ける場合も、話が早く進むだろう。追加コストがかからないというだけでなく、安心感という点でも大きなメリットだ。
フィリップスの液晶ディスプレイは、ビジュアル面の印象も良い。岩永さんお勧めの27E1N5600AE/11を見ても、派手さこそないが、存在感は独特だ。Ergoベーススタンドの六角形フレームが印象的だが、背面部も直線的なシャープラインと曲線を織り交ぜており、一見シンプルに見えてさりげないこだわりも感じさせる。
フィリップスは、本社がオランダにある企業なだけに、液晶ディスプレイも欧州デザイン。27E1N5600AE/11のデザインが他のメーカーと少し印象が違って見えるのも、そうしたことが影響しているのかもしれない。
そして、環境配慮にシビアな欧州拠点の企業だけに、近年関心が高まっているサステナビリティーやSDGsにも早くから取り組んでいるのも特徴だ。液晶ディスプレイ製品についても、一部製品に添付していたCD-ROMを廃止(ダウンロード提供)し、発泡スチロールを使用しない製品パッケージの開発、導入を行っている。
最後に、フィリップスの新モデルを紹介しよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月30日