岩永さんが強調したように、フィリップスの液晶ディスプレイはモデル数が豊富だ。今回も、24型と27型の売れ筋のサイズだけで10モデルの新製品を発表している。ここでは、E1Nシリーズそれぞれの特徴を簡単に紹介していこう。
3300Aシリーズは、USB Type-C入力、65W給電、USBドックといったトレンド機能をサポートしつつ、リーズナブルなプライスに抑えた先進かつ高コスパなモデルだ。
画面サイズ23.8型(24E1N3300A/11)と27型(27E1N3300A/11)の2種類を用意しており、画面解像度はいずれもフルHD(1920×1080ピクセル)に対応する。スタンドはチルトのみ可能なシンプル仕様だ。
VESA100対応のマウントホールを備えているので、モニターアームを装着して使う前提で導入するにも最適だろう。
一方の5300AEシリーズは、高さ調整とピボット機能による縦位置表示をサポートするErgoベーススタンド付属モデルだ。こちらも23.8型(24E1N5300AE/11と27型(27E1N5300AE/11)の2モデルがあり、フルHD対応の画面解像度を含め、スタンド以外のスペックは3300シリーズと同等となっている。
画面の角度や高さが変更できるスタンドは、作業効率の向上と疲労軽減に貢献する。ケーブル1本でノートPCと着脱できるUSBドック機能も搭載しており、スマートな在宅ワークスタイルを構築した人にはぴったりの製品だ。
5600Eシリーズは、2560×1440ピクセル表示に対応した高解像度パネルを備えたUSB Type-C入力対応モデルだ。USBドック機能は省かれているが、USB Type-Cによる65W給電に対応しており、画面表示とノートPCをケーブル1本で行える。
WQHDの解像度は、一般的なフルHDの約1.8倍の情報量があり、広い作業領域を利用できる。同じ画面サイズのフルHDモデルよりもピクセル1つ1つが小さいため、ドット感がない精細な表示が可能だ。23.8型(24E1N5600E/11)、27型(27E1N5600E/11)の2モデルがあり、いずれもスタンドはErgoベースタイプで高さ調整やピボットに対応する。
27E1N5600AE/11は、今回紹介する10モデルの中でも主力となるモデルだ。従来主流であった24型クラスより一回り大きな27型サイズの画面で、表示解像度も一般的なフルHDよりも1.8倍も情報量が多いWQHDに対応している。大きな画面サイズと高解像度を備えることで、複数のウインドウやアプリを同時表示するような作業もスマートに効率的にこなすことができる。
スタンドはErgoベースで、130mmの高さ調整、−5度〜20度のチルト、90度のピボットが可能だ。見やすい高さや角度に柔軟に調整できるので、長時間作業による疲労もたまりにくく、長期的な生産性アップに役立つ。
映像入力はHDMI、DisplayPortに加えて、USB Type-Cに対応する。最大65Wの給電にも対応し、画面出力とノートの充電をType-Cケーブル1本で行える。さらに、4ポートのUSB Type-A端子を備えるUSBドック機能も内蔵する。
USB Type-Aにキーボードやマウス、Webカメラなどの周辺機器を接続しておけば、画面出力と充電と同時に、これらの周辺機器との接続もUSB Type-Cケーブル1本のみで完結するスマートな運用が可能だ。ノートPCを在宅だけでなく、持ち運んで使う機会が多い人にとっては理想的ともいえるスマートな環境を構築できる。
27型の27E1N5900E/11は、4K(3840×2160ピクセル)表示に対応した超高解像度のUSB Type-C対応モデルだ。4Kの情報量は、フルHDの4倍、WQHDの2.2倍の情報量を持つ。ドットがほとんど見えない精細な表示が可能で、写真や映像を臨場感たっぷりに表示可能だ。
さらに、約10億色表示(一般の液晶ディスプレイは約1677万色表示)をサポートしており、sRGB比で約128.06%の広色域、色差(色の正確さ)もΔE>2以下と色再現性にも優れる。スタンドも柔軟な調整ができるErgoベースタイプだ。ハイアマチュアのカメラマンや、動画クリエイターにもお勧めできる1台と言えるだろう。
最後に取り上げる5500Eシリーズは、Type-CやUSBドック機能は搭載しないが、そのぶんコストを抑え、2560×1440ピクセルの高解像度に対応しながら手頃な価格を実現したモデルだ。
23.8型(24E1N5500E/11)と27型(27E1N5500E/11)の2種類があり、画面サイズ以外はほぼ共通の仕様だ。DisplayPortと2系統のHDMIを備えている。USB Type-C入力やUSBドック、スピーカー機能が省かれているものの、画面自体のスペックは他のモデルに劣らない。高解像度のディスプレイを低コストで導入したい人は検討の価値が多いにあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:MMD Singapore 日本事務所
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月30日