画面のサイズは14型で、解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)に対応する。パネルの表面は、外光や照明が映り込みにくいノングレア仕上げだ。視野角が広く、視認性は良好である。
液晶ディスプレイは180度まで開く。また、画面の向きをワンタッチで180度回転させる機能も用意されているので、打ち合わせやグループ学習の際に複数人で画面の情報を共有したいような場面では便利だろう。
新設計のキーボードは、日本のユーザーのフィードバックを取り入れた配列を採用する。主要キーのキーピッチは縦横ともに実測で19mmを確保しつつ、Delete、BackSpace、Enterキーを右端にそろえ、特に使用頻度が高いBackSpaceとEnterキーは大きく確保されている。電源ボタンも後タッチ防止の観点から、従来の右上部分から配置を改めている。
キーストロークは公称値が約1.5mmで、キートップやスイッチの感触も良好だ。反発が強すぎず、静かに安定したタイピングが行える。コストダウンを感じさせない内容で、ビジネスの生産性や学習効率を想定した際には強みとなる部分だろう。
統合ユーティリティーとして「MSI Center Pro」がプリインストールされており、システム管理やチューニング、使い勝手に関するさまざまな機能にここからアクセスできる。
具体的には、キーボードバックライトやWebカメラの設定の他、システムの動作モードを選べる「User Scenario」、バッテリーの寿命を延ばすための充電設定を行える「Battery Optimizer」といった機能が用意されている。うまく利用して使いこなすことで、より快適に運用できるだろう。
Modern 14 C12Mはどのくらいのパフォーマンスを発揮できるのか、ベンチマークテストで見てみよう。MSI Center ProのUserScenarioで設定できる動作モードは「ハイパフォーマンス」を基本に、一部テストでは複数の動作モードで計測した。参考として、Core i5-8250Uを搭載した旧世代のビジネスノートPCのスコアも掲載している。
CINEBENCH R23では、全スレッドを使ってレンダリングするCPUスコア、1スレッドのみでレンダリングするCPU(シングルコア)スコア、いずれも比較対象のCore i5-8250Uを大きく上回る。
PCMark 10は、実際のアプリを利用し、日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)それぞれの用途をシミュレートする内容だ。このテストは複数の動作モードで計測したが、サイレントモードやSuperBatteryモードでも、全項目で比較対象を上回っており、CPUの世代による進化を実感できる内容となっている。
また、ハイパフォーマンスモードとバランスモードは差が出なかった。両者は動作音や発熱のテストでも差がなく、ボディーの放熱設計に十分に余裕があるため、無理をしないバランスモードの時点で上限の性能を引き出せているのだろう。
3DMarkやFINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークでも比較対象を圧倒しており、CPU内蔵GPUの進化を実感する結果だ。UL Procyon Benchmark Suitesによるクリエイティブアプリのテストでも、やはり数年前からの大きな進化を実感できる。ちょっとした映像編集くらいならば問題なくこなせるパフォーマンスも実証している。
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