本機の特徴は、豊富なインタフェースを豊富に備えていることにある。有線LAN端子やSDメモリーカードスロット(UHS-I対応)、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、光学ドライブといった最近のノートPCでは省かれがちな機能を搭載している。
光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチドライブだが、BTOメニューではDVD-ROMドライブやBlu-rayディスクドライブ(BDXLの読み書きに対応)、さらにはドライブなしから選べるのもうれしい。
USBはUSB Type-CとType-Aを合わせて、4基を搭載する。左側面にあるUSB Type-C端子は、画面出力(DisplayPort Alternate Mode)、USB PD(Power Delivery)による本体充電にも対応している。
ディスプレイ出力としては、D-Sub 15ピン、USB Type-Cに加えてHDMIも装備しており、内蔵の液晶ディスプレイと合わせて、最大4画面の同時出力が可能だ。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 5対応の無線LAN、Bluetooth 5を標準で装備する。BTOではより高速な無線通信モジュール「Intel Wi-Fi 6 AX201(Bluetooth 5対応)」も選べる。実効性能や通信の安定性など、Wi-Fi 6のWi-Fi 5に対するアドバンテージは大きいので、購入時はこちらを選択することをお勧めしたい。
本機のリリースを前に、マウスコンピューターから待望のUSB PD対応のACアダプターが登場した。プラグ一体型のコンパクトなボディーにUSB Type-C端子を2基備え、1系統で最大100Wの給電、65Wと30Wの2系統給電に対応する。
標準で約1.8mのUSB Type-Cケーブルが付属し、片側がマグネット着脱式になっている。位置を正確に合わせなくても装着できる他、ケーブルに強い力がかかるとすぐに外れるので、断線したりコネクターが破損したりする心配が少ないことがメリットだ。
また、USB PDのオプション仕様「PPS(Programmable Power Supply)」にも対応している。出力電圧と電流を細かく最適化できるため、PPS対応のデバイスを高速かつ低発熱で充電可能だ。主にスマートフォン向けの機能で対応デバイスはごく限定的だが、将来有望な新機能にいち早く対応しているのはありがたい。
USB PDは、USB Implementers Forum(USB-IF)が策定しているオープンな仕様だ。理論上は、USB PDの仕様通りに設計された者同士であれば、給電側の出力が上回っていれば、メーカーが異なっていても利用できる。ただし、あくまでも理論上であり、実際の製品で検証されたわけではなく、動作保証もない。サードパーティー製の安価な製品の中には、仕様の記載が曖昧なものもある。電源というデリケートな性質なものだけに、動作保証のあるしっかりしたものが使いたいというユーザーにとっては朗報だろう。
なお、マウスコンピューターの製品に関しては、対応製品のリストが同社のWebページで公開中だ。注釈付きながら、100W以上の電力を必要とする外部GPU搭載モデルも含まれている。
注釈が付いているのは本来100W以上の電力が必要なモデルであり、高負荷での利用中に性能が制限されたり充電が進まなかったりすることがあるということだろうが、それは当然であり、このようなモデルでも利用できること自体に大きな価値がある。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年3月8日