「中小企業向けVPNルーター」はなぜ実現できたのか? その秘密をバッファローの担当者に聞くVPNを導入したい企業は要チェック!(3/3 ページ)

» 2023年02月01日 10時00分 公開
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用途に合わせて選べるバッファローの法人向けVPNルーター

―― バッファローの法人向けVPNルーターについて、もう少し具体的に教えてください。

富山氏 先ほどから話にも出てきていますが、当社の法人向けVPNルーターの軸となる商品は「VR-U300W」と「VR-U500X」の2つを用意しています。

 白いボディーの「VR-U300W」は、有線LANに加えてWi-Fiにも対応しています。支社や支店といった中小規模の拠点に設置することを想定した商品です。

 外観的には家庭用Wi-Fiルーターに近く、カラーもホワイトですので、いろいろな場所で目立つことなく調和することが魅力です。「単一事業所での利用」「従業員が20人以下」という場合は、「VR-U300W」でも十分なパフォーマンスを発揮できます。

VR-U300W Wi-Fi通信にも対応する「VR-U300W」は、外観は家庭用Wi-Fiルーターに近い。同社の法人向けWi-Fiアクセスポイント「AirStation Pro」のラインアップの1つでもある

富山氏 一方、黒いボディーの「VR-U500X」は有線LANのみに対応しています。企業の本社や本部など“本拠地”となる場所に設置することを想定した商品です。

 拠点が複数ある企業の場合、本拠地に「VR-U500X」を設置していただき、各拠点に「VR-U300W」を設置することで拠点間VPNを構築できます。その上、テレワークに欠かせないリモートアクセス環境も整備可能です。「中小企業はテレワークが難しい」という指摘もありますが、当社の法人向けVPNルーターを使えば中小企業でも比較的容易にテレワーク環境を構築できます

 加えて、「従業員が20人以上いる」という企業についても、NATセッション数がより多い「VR-U500X」がお勧めです。

VR-U500X 有線専用モデルである「VR-U500X」は多拠点の法人における本拠地側、あるいは多人数の法人/拠点での利用を想定したモデルとなる。WAN(インターネット)側とLAN(ローカル)側で1ポートずつ10GBASE-T(10ギガビットイーサネット)を利用できることも特長だ

田村氏 当社のVPNルーターは手頃な価格帯を狙っているという旨の話をしましたが、それは「安いから機能面で妥協している」という意味ではありません。

 まず、企画や開発段階からターゲットとなるお客さまをしっかりと定めて、必要十分なスペックと機能を“逆算して”搭載することで手頃な価格を実現しています。例えば、Wi-Fi対応モデルは「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応していますし、有線モデルは「10GBASE-T」に対応していたりします。VPNルーターとしての機能は、10万円台の商品とほぼ同等です。

―― 価格以外の面で、バッファローならではのメリットはあるのでしょうか。

谷川氏 当社の商品には、お客さまからのヒアリングやテストで得られたフィードバックを反映した機能が複数搭載されています。その一例が「ルーターの設定方法」です。

 一般的に、法人向けVPNルーターの設定はコマンドラインのインタフェース(CLI)から行います。家庭用Wi-Fiルーターに慣れ親しんでいるお客さまからすると、このCLIが導入する上での障壁になり得ます。「(家庭用商品と同じように)Webブラウザから設定できるようにしてほしい」という要望は数多く頂いてきました。

 そこで当社の「VR-U300W」と「VR-U500X」は、Webブラウザから各種設定を行えるユーザーインタフェース(UI)も搭載しています。UIは当社の家庭用Wi-Fiルーターとおおむね同じなので、当社製の家庭用Wi-Fiルーターに慣れ親しんでいる方であれば違和感なく扱えます。

 専門的な知識を持つ情シスのいない企業や拠点でも、運用や管理をしやすいことは、強みの1つです。

トップ画面 「VR-U300W」と「VR-U500X」にはWebブラウザから設定を行うUIが用意されている。画面構成はバッファローの家庭用Wi-Fiルーターに近いため、同社の家庭用Wi-Fiルーターを使ったことがある人なら戸惑うことなく操作できる

谷川氏 一方で、何でも家庭用商品と同じにすれば良いというわけでもありません。“法人向け”であることを意識した工夫もあります。

 当社の家庭用Wi-Fiルーターでは、付属する設定カードに書かれているパスワードを入力して初期設定を行います。しかし、法人向けのVPNルーターの場合、複数台をまとめてセットアップすることも珍しくありません。1台1台異なるパスワードを入れて設定していくのは、非常に骨の折れる作業です。

 そこで、「VR-U300W」と「VR-U500X」では、初期設定用のパスワードをあえて設定していません。その代わり、初期設定で機器パスワードを設定しないとインターネット通信できないようにすることでセキュリティを確保しています。

初期設定時 家庭用Wi-Fiルーターとは異なり、「VR-U300W」「VR-U500X」では機器設定の初期パスワードを未設定(空白)としている。機器設定のパスワードを設定するまではインターネットに接続できないようにすることで、セキュリティを担保している

谷川氏 日本のインターネット回線事情を考慮した検証も行っています。

 日本の場合、契約先のISPによってパケット(データ)をやり取りする方法、ポートの開放状況やアドレスの変換方法が異なります。そのため、例えば拠点間VPNを構築する際に、両端に同じVPNルーターを設置したとしても、それを結ぶ回線やISPによってはうまくつながらないこともよくあります。

 そこで当社では機器や回線/ISPをいろいろと組み合わせて検証しています。組み合わせは膨大で、検証も大変なのですが、1つ1つチェックを行っているからこそ、安心して使える商品を自信を持って送り出せるのです。

どのような場所で活躍している?

―― バッファローの法人向けVPNルーターは、どのような場所で使われているのでしょうか。

富山氏 まず公共分野では、規模が小さい複数の地方公共団体において、役場/役所内のネットワークや、役場/役所と出先機関(出張所や住民センターなど)を結ぶネットワークの構築に使われています。

 中小規模の事業所だと、数店舗〜十数店舗規模の飲食チェーン店にでの採用例が多いです。たまたま行った飲食店のレジの横やキャビネットに「VR-U300W」の姿を認めてニッコリしたこともあります。

 当社の法人向けVPNルーターは「大規模ではないけれど、通信の安定性や信頼性は欠かせない」という現場で愛用いただくことが多いです。医療系システムを取り扱う販売店に話を伺う機会があったのですが、「バッファローの法人向けVPNルーターは設定にかかる工数を削減できるのでありがたい」とお褒めいただきました。病院/診療所や薬局のネットワーク設定は、基本的に診療時間外に行うことになるので、短時間で設定できることが好感をもって受け入れられたようです。

 VPNルーターを含む当社の法人向け商品は、多くの中小企業や個人事業主の皆さまに愛用していただいています。当社のWebサイトでは、「導入事例」としてその一部をご紹介している他、定期的にオンラインでセミナーやイベントも開催しています。VPNルーターを始めとする当社の法人向け商品に興味のある方は、ぜひオンラインのイベントやセミナーをご視聴ください。Webでの問い合わせも可能ですので、気軽にご相談いただけると幸いです。

OPIX バッファローの法人向け商品の導入事例はバッファローのWebサイトに複数掲載されている。もちろん、今回紹介したVPNルーターの導入事例もある(事例ページは画像をクリック)
イベント バッファローでは法人向けのイベントやセミナーをオンラインで実施している。直近では2月8日〜10日の日程で「BUFFALO OnlineConnect 2023」を開催する予定だ(詳細はバナーをクリック)

 バッファローの法人向けVPNルーターは、一般的なVPNルーターではオーバースペックになりがちな規模の小さい企業や拠点にピッタリな作りとなっている。「本格的にVPNを導入したいけれど、法人向けルーターが高すぎて二の足を踏んでいる」という企業や組織にこそ注目してほしい。

 同社の商品開発/マーケティング担当者は、誰と話をしても“情熱”にあふれている。その情熱から生まれた商品は、要チェックである。

話しているところ インタビュー中のひと幕。話しぶりから愛情を込めて商品作りをしていることがよく分かった
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提供:株式会社バッファロー
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年2月24日

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