中小企業でも安価に効果的なランサムウェア対策ができる! 「QNAP ADRA」で固める次世代ネットワークセキュリティ(4/5 ページ)

» 2023年02月17日 10時00分 公開
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リスク管理

 EDR/SDRによって脅威が検出された場合、そのリスクの度合いに応じて「通常の監視を続ける」「より厳しく監視する」「すぐに隔離(=ネットワークから遮断)する」といった対応策を講じる必要がある。

 ADRAの場合、このような状態監視や対応措置は「リスク管理」の画面で行える。

リスク管理 ADRAの「リスク管理」では、端末ごとのリスク状況の確認と設定を行える

 リスク管理における状態は、以下の4段階が用意されている。なお、ここでいう「端末」はエッジハブのネットワークポートを経由して通信を行う機器を指し、インターネットの先にあるサーバなども含む。

  • ノーマルスキャン:危険な兆候のない状態
    • ADRAによる定期的なセキュリティースキャンが行われる
  • 脅威監視:全てのデータ通信を厳密に常時監視している状態
    • 移行後の15分間で怪しい挙動がなければ「ノーマルスキャン」に移行する
  • 隔離:明確な脅威が発見されたため、ADRAによって“隔離”されている状態
    • ネットワーク上にある他の端末と通信できない状態にされる
  • 一時的リリース:「隔離」端末に対して一時的なアクセスを許可した状態
    • 明確な脅威があるものの、隔離すると業務上の支障が生じる場合に利用する

 状態の移行は、事前に設定したルールに基づいて自動的に行える他、管理者が主導で切り替えることも可能だ。作業時にコメントを残すこともできるので、状態移行の理由を記しておけば備忘録としても使え、複数の管理者がいる場合も「なぜそのような状態に設定されたのか」をすぐに把握できる。

リスク設定 端末の状態は自動設定の他、画像のように手動設定も行える
コメント コメント機能をうまく活用すれば、状態設定の備忘録や引き継ぎにも利用できる
隔離されたデバイスからの表示 「隔離」状態にされた端末は、ネットワークに接続されているものの、他の端末(や外部ネットワーク)にアクセスできない状態となる
記録欄 「記録」のアイコンをクリックすると、当該端末に対するセキュリティー設定の履歴を確認できる

ルール

 管理画面のポリシー管理にある「ルール」は、リスク管理における「隔離」対応を自動化する機能だ。

 ルールの設定は、IPアドレスを個別または範囲で指定して行う。指定したIPアドレスにおいて脅威が検出された場合に、以下の4種類から適用する設定を選択可能だ。

  • リスク通知:何らかのリスクが検知された場合、通知のみを行う
  • 基本的な保護:高程度のリスクを検出したら、自動的に「隔離」を適用
  • 高度な保護:中程度以上のリスクを検出したら、自動的に「隔離」を適用
  • 厳密な保護:何らかのリスクを検出したら、自動的に「隔離」を適用

 デフォルトでは、全てのソースに対して「リスク通知」が設定されている。

ルール ルールを作成しておけば、検出したリスクの度合いによって自動的に「隔離」を行うように設定できる

通知はQNE Networkの「通知センター」経由で

 ADRAが検知した脅威や隔離を行った場合の通知は、管理画面の「通知」から行える。ただし、実際の設定はQNE Networkの「通知センター」に遷移し、そこから行うことになる。

 行える通知設定は以下の通りだ。

【イベントの種類】

 レベルごとの脅威の他、「コントロールマネージャ」「モジュール一般」「セキュリティ操作」から通知するイベントを選択できる。通知ルールを複数作成しておけば、「部長には隔離が行われた時のみ通知して、他のシステム担当者には全イベントを通知」といった設定も容易に行える。

イベント種類 通知するイベントの種類を指定できる

【通知条件】

 通知の対象となる重大度(情報/警告/エラー)、キーワードフィルター(特定の文字列を含む/含まない)、時間帯を指定できる。

 うまく設定すれば、「頻繁に発生しうる通知はキーワードフィルターで落とす」「夜間は緊急時を除いて通知しない」といった設定も可能だ。

通知条件 通知を行う条件は、キーワードのフィルタリングや通知時間帯の設定も行える

【方法と受信者】

 通知は電子メールの他、携帯電話のSMS(ショートメッセージ)、インスタントメッセンジャーなどで行える。1つのイベントに対して複数の受信者(連絡先)や通知方法を組み合わせることも可能だ。

 通知は電子メール、インスタントメッセージング、プッシュサービスで行う。一つのイベントに対して複数の連絡先/通知方法を使うこともできるので、体制に応じた柔軟な設定が可能だ。

方法と受信者 通知を行う方法や受信者の設定は柔軟に行える
メール 実際に送信された通知メールの例

 中小企業にとって、ネットワークセキュリティに対して多くのコストや人員を割くことは難しい。ルールや通知をあらかじめ設定しておけば、何かあったらADRAが自動的に対応して連絡してくれる体制を構築できる。最小限の人員でも運用できることは大きなメリットといえる。

ADRA ADRAではネットワークの正常性チェックも自動実行できる

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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年3月14日

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