45Wの14コアCPUにRTX 4060で液晶はキャリブレ済み! 14型ノートPC「DAIV S4-I7G60CB-B」を試す(1/3 ページ)

マウスコンピューターのクリエイター向けノートPCに、新モデル「DAIV S4-I7G60CB-B」が加わった。型番の変更などを含め、従来モデルからどのような部分が変わったのか、細かくチェックした。

» 2023年05月18日 10時00分 公開
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 マウスコンピューターは、2023年4月でPC事業をスタートしてから30周年を迎えるにあたり、さまざまな施策を実施している。

 4月11日から、4つのPCブランド(mouse/G-Tune/DAIV/MousePro)の標準保証期間を3年に延長して送料を無料化、さらに製品型番の変更などを実施したことに続いて、4月20日には発表会を開催し、新たなコーポレートスローガン「期待を超えるパソコン!」を制定するとともに、最新モデルを多数発表している。

 今回取り上げる「DAIV S4-I7G60CB-B」もその中の1つで、同社のクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズに属する14型ノートPCの最新モデルだ。

 コンパクトなボディーに、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUなど、本格派のクリエイティブ向け仕様を備えており、BTOでのカスタマイズにも対応する。ビジネスクリエイターやアクティブなクリエイターに最適な製品となっている。

 標準構成の評価機を入手したので、実機を見ながらその魅力をじっくりと見ていこう。

マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け マウスコンピューターの「DAIV S4-I7G60CB-B」は、コンパクトなボディーながら、クリエイティブ用途のニーズを満たす装備を持つクリエイター向けのノートPCだ
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け DAIV S4-I7G60CB-Bのパッケージは環境に配慮したプラレス仕様だ。パッケージ全体の95%以上に、再生段ボールを使用している

14コアの最新第13世代Coreプロセッサの「Hシリーズ」を搭載

 本機のCPUは、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)の中でも、高性能なHシリーズに属するCore i7-13700Hを備えている。

 Core i7-13700Hの熱設計の目安となるPBP(Processor Base Power)は45Wとなる。一般的な14型クラスのノートPCでは、PBP 28WのPシリーズやPBP 15WのUシリーズの採用が多い。PBPが高いほどパフォーマンスでは有利な一方、本来の性能を発揮させるための放熱設計のハードルは上がるが、そのあたりの配慮はしっかりと感じられる。

 ボディーの底面や背面、左側面などには入念に放熱口が開けられており、底部にはエアフロースペースを稼ぐためのしっかりとしたゴム足も装着されている。

 また、Control Centerには、CPUやファンの動作モードも用意されており、性能よりも静音性を重視したいユーザーにも対応できるようになっている。

 ちなみに、本製品の先代機にあたる「DAIV 4N」(2022年モデル)はCore i7-1260P(PBP 28W)を搭載していた。放熱対策でボディーの重さも増えている(本機が約1.78kg、DAIV 4Nは約1.44kg)が、グッとパフォーマンス寄りにアップデートされた形だ。

マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け CPUは、第13世代のCore i7-13700Hを採用する。性能優先のPコアが6基(12スレッド)、電力効率優先Eコアを8基(8スレッド)、合計で14コア20スレッドという仕様だ
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け プリインストールされる「Control Center」には、3種類の動作モードが用意されている
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け Control Centerでは、冷却ファンの動作もカスタマイズできる
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け 背面や底面に用意される吸排気口

創作作業を加速するGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載

 外部GPUとして、NVIDIAのGeForce RTX 4060 Laptop GPU(グラフィックスメモリは8GB)を搭載する点も大きい。

 RTX 40シリーズではAda LovelaceアーキテクチャとTSMCの4nmプロセスルールの導入によって電力効率が飛躍的に向上しており、先代のGeForce RTX 3060 Laptopを上回る性能を低電力で実装できるようになっている。

 GPUのクリエイティブ活用は年々進んでおり、リアルタイムプレビュー、レンダリング、エンコードなど、外部GPUの搭載が作業の高速化につながる場面は多い。特にAIを活用した処理では、RTXシリーズが統合するTensorコア(AI推論に特化したコア)が大きく高速化に貢献する。

 先代のDAIV 4Nでは、NVIDIA GeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)だったところがグッとパワーアップしており、CPUの強化と合わせて、クリエイター向けPCとしての価値は大きく上がっているといえる。

マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け 外部GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載している。RTX 3060 Laptop GPUの後継で、よりパワフルなGPUとなっている
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け 最大グラフィックスパワーは100Wだ。14型ボディーの製品としては高い水準にある。
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け クリエイティブ分野ではGPUの活用が進んでおり、レンダリング/プレビュー/エンコードなどさまざまな処理を高速化できる

メモリとストレージはBTOでカスタム可能

 メモリはDDR5-4800(PC5-38400 SO-DIMM)、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応インタフェースのNVMe SSDと、高性能な部品を内蔵している。容量もメモリが32GB(16GB×2)、SSDも1TBと、標準でクリエイターPCとして必要な水準は満たしている。

 BTOでは、メモリは最大64GB(32GB×2)まで搭載可能だ。ストレージ容量は最大2TBまで、高速なSSD(Samsung PM9A1)を指定することもできる。

 適切なメモリとストレージ容量は用途や使い方で変わってくるだけに、このようにBTOで柔軟に対応可能なのはありがたい。

マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け メモリはDDR5-4800(PC5-38400)を32GB(16GB×2)搭載する。BTOでは最大64GBに増やせる
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け ストレージは、PCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを装備する。評価機のSSDは、ADATAのLEGEND 850だった。公称のシーケンシャルリードが毎秒5000MB、シーケンシャルライトが毎秒4500MBというスペックの製品だ
マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-B ノートPC 14型 クリエイター向け CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。公称値を少し上回るスコアが出ており、しっかり性能は発揮できている。BTOでは、より高速なSamsung製PCI Express 4.0 x4対応SSD(PM9A1)も指定できる

 続いて、液晶ディスプレイやインタフェース回りを見ていこう。

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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月16日