マウスコンピューターのクリエイター向けノートPCに、新モデル「DAIV S4-I7G60CB-B」が加わった。型番の変更などを含め、従来モデルからどのような部分が変わったのか、細かくチェックした。
マウスコンピューターは、2023年4月でPC事業をスタートしてから30周年を迎えるにあたり、さまざまな施策を実施している。
4月11日から、4つのPCブランド(mouse/G-Tune/DAIV/MousePro)の標準保証期間を3年に延長して送料を無料化、さらに製品型番の変更などを実施したことに続いて、4月20日には発表会を開催し、新たなコーポレートスローガン「期待を超えるパソコン!」を制定するとともに、最新モデルを多数発表している。
今回取り上げる「DAIV S4-I7G60CB-B」もその中の1つで、同社のクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズに属する14型ノートPCの最新モデルだ。
コンパクトなボディーに、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUなど、本格派のクリエイティブ向け仕様を備えており、BTOでのカスタマイズにも対応する。ビジネスクリエイターやアクティブなクリエイターに最適な製品となっている。
標準構成の評価機を入手したので、実機を見ながらその魅力をじっくりと見ていこう。
本機のCPUは、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)の中でも、高性能なHシリーズに属するCore i7-13700Hを備えている。
Core i7-13700Hの熱設計の目安となるPBP(Processor Base Power)は45Wとなる。一般的な14型クラスのノートPCでは、PBP 28WのPシリーズやPBP 15WのUシリーズの採用が多い。PBPが高いほどパフォーマンスでは有利な一方、本来の性能を発揮させるための放熱設計のハードルは上がるが、そのあたりの配慮はしっかりと感じられる。
ボディーの底面や背面、左側面などには入念に放熱口が開けられており、底部にはエアフロースペースを稼ぐためのしっかりとしたゴム足も装着されている。
また、Control Centerには、CPUやファンの動作モードも用意されており、性能よりも静音性を重視したいユーザーにも対応できるようになっている。
ちなみに、本製品の先代機にあたる「DAIV 4N」(2022年モデル)はCore i7-1260P(PBP 28W)を搭載していた。放熱対策でボディーの重さも増えている(本機が約1.78kg、DAIV 4Nは約1.44kg)が、グッとパフォーマンス寄りにアップデートされた形だ。
外部GPUとして、NVIDIAのGeForce RTX 4060 Laptop GPU(グラフィックスメモリは8GB)を搭載する点も大きい。
RTX 40シリーズではAda LovelaceアーキテクチャとTSMCの4nmプロセスルールの導入によって電力効率が飛躍的に向上しており、先代のGeForce RTX 3060 Laptopを上回る性能を低電力で実装できるようになっている。
GPUのクリエイティブ活用は年々進んでおり、リアルタイムプレビュー、レンダリング、エンコードなど、外部GPUの搭載が作業の高速化につながる場面は多い。特にAIを活用した処理では、RTXシリーズが統合するTensorコア(AI推論に特化したコア)が大きく高速化に貢献する。
先代のDAIV 4Nでは、NVIDIA GeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)だったところがグッとパワーアップしており、CPUの強化と合わせて、クリエイター向けPCとしての価値は大きく上がっているといえる。
メモリはDDR5-4800(PC5-38400 SO-DIMM)、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応インタフェースのNVMe SSDと、高性能な部品を内蔵している。容量もメモリが32GB(16GB×2)、SSDも1TBと、標準でクリエイターPCとして必要な水準は満たしている。
BTOでは、メモリは最大64GB(32GB×2)まで搭載可能だ。ストレージ容量は最大2TBまで、高速なSSD(Samsung PM9A1)を指定することもできる。
適切なメモリとストレージ容量は用途や使い方で変わってくるだけに、このようにBTOで柔軟に対応可能なのはありがたい。
続いて、液晶ディスプレイやインタフェース回りを見ていこう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月16日