ThinkPad Xシリーズの設計を刷新するにあたり、レノボでは「持ち歩きたくなるような新しいデザイン」「新しいコミュニケーションの機能」「環境負荷の軽減」の3点を特に意識したという。
1つ目の「持ち歩きたくなるデザイン」という観点では、ボディーの内部構造やデザインの見直しなどを行ったという。
例えばThinkPad X13 Gen 4とThinkPad X13 Yoga Gen 4では、インテルの最新CPUである「第13世代Coreプロセッサー」を採用した。先代の「第12世代Core™プロセッサー」と同じく、処理パフォーマンス重視の「Pコア」と、電力効率重視の「Eコア」を組み合わせて性能を向上する「パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャ」を採用しつつも、駆動クロックの引き上げやCPUキャッシュの増量を通して基本性能の底上げを図っている。
パワフルなCPUの性能を引き出せるように、新モデルでは新しいCPUの性能をフルに発揮出来るような熱設計を行ったという。排熱フローを「底面吸気/右側面排気」から、ThinkPad X1シリーズと同じ「底面吸気/背面(ディスプレイ下部)排気」に改めた。このことにより、右利きのユーザーがマウスを使うと手が排熱を浴びてしまう問題も解消している。
なお、ThinkPad X13 Gen 4とThinkPad X13 Yoga Gen 4では、企業向けのセキュリティー/管理機能を強化した「インテル vPro® テクノロジー」に対応するCPUも選択できる。先端ノートPCの認定プログラムである「インテル Evo™ プラットフォーム」に準拠する構成も用意されており、管理者が遠隔でPCの様子を見る場合など、テレワークでの利用を想定している場合は特に積極的に選びたい。
今回の新モデルでは、従来は別設計となっていたクラムシェル型(ThinkPad X13)とコンパーチブル式の2in1型(ThinkPad X13 Yoga)の設計が共通化されたこともトピックの1つだ。ボディーの基本デザインはもちろん、内部のマザーボードやバッテリーの設計も共通となっている。
両者を見分けるポイントはヒンジとペンホルダーにある。クラムシェル型と比べると、2in1型はコンパーチブル構造に対応するためにヒンジがやや大きく、右側面に充電式アクティブペンのホルダーが用意されている。
こうした共通デザインは、上位モデルのThinkPad X1シリーズでも採用されていたが、それがThinkPad Xシリーズにも波及してきたことになる。共通デザイン化によって性能や機能にする差がほとんどなくなったので、ユーザーの使用目的に応じてクラムシェル型と2in1型を柔軟に選べることは歓迎すべきことだろう。
さらに、今回の新モデルはボディーのコンパクト化と軽量化も行われている。
クラムシェルタイプのThinkPad X13同士でサイズを比較してみると、従来モデル(Gen 3)は約305.8(幅)×217.56(奥行き)×18.1(厚さ)mmだったものが、新モデル(Gen 4)は約301.7(幅)×214.8(奥行き)×15.95(厚さ)と、底面積が減っただけでなく、厚さもスリムになっている。重量に関しても、最軽量構成が約1.19kgから約1.09kg〜(有機EL構成)または約1.12kg〜(IPS液晶構成)と、軽量化されている。従来のThinkPad Xシリーズのことを思うと、だいぶ“シェイプアップ”できている。
それでいて、新モデルはバッテリーの容量を据え置いた上に、駆動時間も延長している。レノボの直販サイトでは「41Wh」と「54.7Wh」の2種類の容量を選択可能で、54.7Whを選択した場合の最長駆動時間(※2)は約19.8時間から約22.9時間に延びている。
よりコンパクトになって、長時間のバッテリー駆動時間を確保している――このことがまさに「持ち歩きたくなるデザイン」を体現している。
(※2)「JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0」に基づく測定値
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月31日