マウスコンピューターのiiyamaブランドから、ついにUSB Type-C対応ディスプレイが登場する。23.8型の「ProLite XUB2492HSN-B5」を細かくチェックした。(提供:mouse)
マウスコンピューターは、2023年の4月に創業30周年を迎えたことを記念し、さまざまな施策を展開している。
4つのPCブランド(mouse/G-Tune/DAIV/MousePro)の標準保証期間を3年に延長して送料無料化、製品型番の変更などを実施したことに続き、4月に開催した発表会では新たなコーポレートスローガン「期待を超えるパソコン!」を制定するとともに、最新モデルを多数発表している。
そして、同社のディスプレイブランドである「iiyama」からも、意欲的な最新作が登場した。それが、今回紹介する「ProLite XUB2492HSN-B5」だ。同社の製品としては、初めてUSB Type-Cに対応する23.8型液晶ディスプレイとなる。
満を持しての登場だけに、機能は洗練されている。画面の入力、PCの充電、有線LANネットワーク接続、USB周辺機器の接続を全てUSB Type-Cケーブル1本にまとめることができ、先進の快適な環境をスマートに構築できる。
ビジネス向けに実績のあるiiyamaだけに、ハイブリッドワークで使いやすい機能や操作性も健在だ。ケーブル付属で標準5年保証(要ユーザー登録)、販売価格も2万8930円(税込み、以下同様)とコストパフォーマンスにも優れる。実機を入手したので、その魅力をじっくりと見ていこう。
まずは外観から見ていこう。画面の上部と左右のベゼル幅を、ギリギリまで狭くした3辺フレームレスデザインを採用する。上部と左右の額縁部分はそれぞれ約3mm(実測)ほどしかない。
この効果で、ほぼ全面が画面のように見え、画面に表示されているコンテンツへの没入感が高く、作業に集中できる。
ボディー全体もスリムベゼルを生かしたシンプルかつコンパクトな形状にまとまっており、最小限のスペースで設置できる。ボディーサイズは、約539.5(幅)×209.5(奥行き)×343〜493(高さ)mmで、重量はスタンド含めて5.6kgだ。扱いやすく、移動や設置もしやすい。
画面の高さは最大150mm、画面のチルト角度は最大28度(上23度/下5度)調整でき、スタンドの支柱を軸に画面の向きを左右各45度(計90度)動かせるスイーベル機能も備えている。
画面に向き合う姿勢に無理があると、じわじわと疲労が蓄積して、健康被害の原因になることが分かってきており、長時間利用するビジネスユースではこのような調整機能の重要性が増している。
本製品のように、使う場面に応じて柔軟に調整できるのは疲労軽減という面で非常に大きく、疲労や健康被害におけるパフォーマンスを含めた長期的な生産性向上へ大きく貢献してくれる。
また、画面を90度回転できるピボット機能も搭載している。縦に長い文章を閲覧する際や、Webメディアをチェックする際の作業効率向上に役立つ。画面を少し回転させると通常下向きに付いている端子が手の届きやすい位置に来るため、ケーブルの抜き差しがしやすいという利点もある。
映像入力は、3系統入力に対応する。USB Type-C(DisplayPort)に加え、DisplayPort、HDMIと、現行の主力端子を備えている。
USB Type-Cについては、「映像(音声)入力」「PCへの給電(USB Power Delivery)」「USBデータ転送(USB 3.2 Gen 2、USBハブと有線LANの接続に利用)」の機能も持ち合わせており、それらをType-Cケーブル1本で、画面入力と同時に利用できる。
USB Power Delivery(PD)の給電能力は最大65Wだ。最近のビジネス向けノートPCの消費電力は最大45W〜65Wであり、ほとんどの製品は問題なくカバーできる。またUSBハブ機能としては、Type-A(USB 3.2 Gen 1)を2基装備している。キーボードやマウス、あるいはメモリーカードリーダーやWebカメラなど、ディスプレイと一緒に利用したい周辺機器の接続(最大2基)を、画面入力と一緒にまとめて行えるのは便利だ。
有線LAN(1000BASE-T対応)を搭載している点も見逃せない。最近の薄型軽量ノートPCではビジネス向けでも有線LAN端子が省かれている製品があるが、有線LANでセキュリティを管理しているオフィスも多い。そういう環境でも、変換アダプターや本体に接続するケーブルを増やすことなく、スマートに利用できるのは強みだろう。
続いて、OSDメニューや液晶ディスプレイの表示品質を見ていこう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月20日