本製品は、USB Type-Cを含め、入力用のケーブルが標準でフルセットになっている。
見落とされがちなポイントだが、トータルコストを考えた場合に、ケーブルのコストは侮れない。というのも、端子/ケーブルの規格は複雑で、市販製品は仕様も品質もバラバラだ。規格を把握した上で商品を精査する必要があり、金銭負や時間などを含めて選定にかかる負担も大きい。
ケーブルは安いものなら数百円からあるが、本来の性能が出せない仕様であったり、粗悪品の可能性もあったりとリスクもある。一方、高価なものになると、1本で5000円を超える商品もザラにある。「とりあえず高いものを買っておけばいい」という考えでは、複数台導入したら相当に追加コストがかさんでしまう。
その点、必要なケーブルがすべてセットになっている本製品ならば、規格や品質面には不安がなく、万が一トラブルが起きてサポートを受ける場合も話が早く進む。
さらにいえば、iiyamaのディスプレイは全て標準で3年保証が付帯している。さらにユーザー登録を済ませれば、期間が2年延びて5年保証となる。液晶ディスプレイはライフサイクルが長い商品だけに、長期サポートが用意されているのは心強い。
これまで見てきたように、ProLite XUB2492HSN-B5は、ビジネス向けの液晶ディスプレイとして、ソツのないほぼ完璧な仕上がりだ。スタンドの調整機能の柔軟さやボタンとOSDメニューの使いやすさは特筆できる。
それに今回加わったのがUSB Type-C対応機能だが、こちらも機能的に洗練されたものとなっている。画面の入力、PCの充電、有線LANネットワーク接続、USB周辺機器の接続を全てUSB Type-Cケーブル1本にまとめられ、先進の快適な環境をスマートに構築可能だ。
しかもUSB Type-C、DisplayPort、HDMIなど入力用ケーブルが最初から付属し、標準で長期保証も付帯しながら、直販価格は2万8930円前後とリーズナブルにまとまっている。
外付け液晶ディスプレイを導入してハイブリッドワークの生産性、オンライン学習の効率を効率させたい人にうってつけの製品だ。特に「Type-Cを活用してよりスマートで快適な環境を構築したい」と考えている人には最適な製品だろう。
なお、同時発売で2560×1440ピクセル表示に対応した27型モデル「ProLite XUB2792QSN-B5」も3万8940円で用意されており、用途や予算に応じて選びたい。
USB Type-Cは、USBの初期規格で規定されたコネクター(Type-A、Type-Bなど)よりも後に追加された新しい仕様だ。「上下の向きがないリバーシブル仕様」「スマートフォンにも搭載できる小型サイズ」に加え、「多用途に使える拡張性」を備えている。
液晶ディスプレイの画面出力機能やPCへの給電機能も、その拡張性を利用して実現されている。具体的には、画面出力については基本的に「Alternate Mode(DisplayPort Alternate Mode)」、電源供給については「Power Delivery(USB PD)」という拡張仕様に基づいて実現されており、それぞれの機能を利用するにはPC側とディスプレイ側、両方が対応している必要がある。
当初は混乱もあったが、既にこの2つの拡張仕様はノートPCにとってポピュラーな存在だ。最終的には個別の製品ごとに確認が必要なものの、ここ1〜2年のビジネス向けPCの新製品では「DisplayPort Alternate Mode」「USB PD」どちらにも対応している製品が大半となる。なお、Thunderbolt 4/USB4は、DisplayPort Alterenate Modeの上位互換的な規格であり、ノートPC(消費電力100W未満)については、USB PDへの対応も要件に含まれている。
マウスコンピューターの製品であれば、スペック表のUSBポートの欄を見れば「画面出力が可能かどうか」「Power Deliveryに対応しているかどうか」が明記されており、注釈でより詳しい情報を確認できる。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月20日