ワークステーション級の高い性能と信頼性! ハイスペックタワー型モデル「Endeavor Pro9200」のこだわりを開発者に聞く(1/3 ページ)

エプソンダイレクトのハイエンドデスクトップPC「Endeavor Pro」シリーズに、第13世代Coreプロセッサ搭載のハイエンドモデル「Endeavor Pro9200」が登場した。GeForce RTX 40シリーズもBTOの選択肢に加わる新モデルの投入にあたり、その狙いや目指すところを開発担当者にうかがった。

» 2023年07月12日 10時00分 公開
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 エプソンダイレクトのフラッグシップデスクトップPC「Endeavor Pro」シリーズから、最新の「Endeavor Pro9200」が登場した。

 ハイスペック構成で、高負荷運用を想定したワークステーションクオリティーの信頼性と拡張性、柔軟なカスタマイズができる独自のBTOシステムなど従来の魅力を継承しつつ、基本システムをIntel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake-S)に一新。BTOメニューにはGeForce RTX 40シリーズのグラフィックスカードが加わる(2023年秋に追加予定)など、最新のテクノロジートレンドを反映した内容となっている。ハイスペックなPCを安心して使いたいユーザーにとっては、注目の製品だ。

 今回は、長野県塩尻市にあるエプソンダイレクト本社で、モデルチェンジの狙いや同社ならではのこだわり、今後のテクノロジー展望など、気になるところを伺った。

エプソンダイレクトのEndeavor Pro9200は、同社のPCラインアップの頂点に立つフラッグシップのタワー型モデルだ エプソンダイレクトのEndeavor Pro9200は、同社製PCの頂点に立つフラッグシップのタワー型モデルだ。今回お話を伺ったエプソンダイレクトの西澤氏(左)と北村氏(右)

ゲーム開発やコンテンツ制作で高い実績! 最新スペックに強化

―― 本製品の位置づけを教えてください。

西澤 Endeavor Pro9200は、当社のPCラインアップの中でも最上位のフラッグシップモデルです。従来のEndeavor Pro9100とEndeavor Pro9050aの後継製品にあたります。大柄なタワー型モデルならではの高い性能と拡張性、優れた放熱設計を備えており、お客さまからも「安定して利用できる」と好評をいただいているシリーズの最新モデルです。

―― ターゲットユーザーを教えてください。実際に導入されているのはどのような業種の方でしょうか?

西澤 高性能なグラフィックスカードを必要とする方、高性能なグラフィックス機能を活用して制作/開発/学習/研究用途に使われる方をターゲットとして想定しています。これまでの実績としては、大手のゲーム開発企業に定期的に継続導入いただいている他、3Dグラフィックス系の制作スタジオ、クリエイター系の専門学校などに導入いただいています。

―― 最新モデルの開発テーマを教えてください。

西澤 ワークステーションよりも低コストで、ワークステーションレベルの高い性能と信頼性、拡張性を提供できること、そして当社ならではのBTOによる柔軟なカスタマイズといった従来好評いただいている要素を継承しつつ、最新のクリエイティブ/エンジニアリング業界のニーズを踏まえ、最新システムにアップデートしたものになります。

北村 具体的には、ターゲットであるクリエイティブの業界では、制作コンテンツの高解像度化、映像素材の大容量化、AIの活用などが進んでいます。一方、テクノロジーとしては、Intelの第13世代CoreプロセッサやNVIDIA GeForce RTX 40シリーズが登場するとともに、電源の規格が変わっていたり、メモリやストレージの規格も転換期を迎えてきたりしています。RTX 40シリーズについては、開発の都合上で今秋に追加という形にはなっていますが、今回の新製品では、そうしたことへの対応を進めています。

お話を伺ったエプソンダイレクト 営業推進部 営業G 課長 西澤護(にしざわ まもる)氏 お話を伺ったエプソンダイレクト 営業推進部 営業G 課長 西澤護(にしざわ まもる)氏

24コア32スレッド! 第13世代Core i9の性能を引き出すこだわり

―― 今回、CPUにはIntelの第13世代CoreプロセッサのRaptor Lake-Sシリーズを採用していますね。

北村 先代ではCore-Xシリーズ(LGA2066)を搭載していたのですが、このラインは次のモデルの予定がありません。ワークステーション向けのXeonプロセッサも候補としてはあったのですが、やはりコスト的にもハードルが高いだろうということで、今回はRaptor Lake-Sシリーズを採用しました。

 Sシリーズは「Endeavor MR8400」でも導入しているのですが、このEndeavor Pro9200ではメモリにDDR5 SDRAMを採用しており、パフォーマンス面で優位で、高速なM.2ストレージ(PCI Express 4.0 x4対応)を最大4基搭載できるなど、システムレベルで差異化を図っています。

―― 24コア36スレッドのCore i9-13900Kが選べます。

北村 これだけの高い性能のCPUとGPUも搭載することになりますので、放熱設計はきっちり追い込んで、CPUやGPUに負荷をかけ続けても高いパフォーマンスで安定して運用できることをターゲットに開発しています。

 具体的には、マザーボードのVRMのヒートシンクに手を加えて放熱効率を高めている他、CPUクーラーとシャシー背面にある2基のファンを使ってシステム全体をクーリングさせています。CPUクーラーについては、口径の大きなファンを採用し、低い回転速度でも風量が稼げるようにし、静音性にも配慮して回転速度の最適化を行っています。

―― ファンの回転速度や動作モードなどを、ユーザー自身で変更することはできますか?

北村 特に我々の方で動作モード切り替えなどのユーティリティーは用意してはおりません。性能と静音性のバランスを考慮したチューニングをして検証しておりますので、そのまま使っていただくことを推奨しています。ただしUEFI(BIOS)セットアップには、ファンの回転速度を調整できる機能はあえて残してありますので、お客さまの責任で変更していただくことはできるようになっています。

Endeavor Pro9200の開発を担当したエプソンダイレクト 技術部 技術一グループ 北村裕弥氏 Endeavor Pro9200の開発を担当したエプソンダイレクト 技術部 技術一グループ 北村裕弥氏
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提供:エプソンダイレクト株式会社
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