ワークステーション級の高い性能と信頼性！ ハイスペックタワー型モデル「Endeavor Pro9200」のこだわりを開発者に聞く（3/3 ページ）

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ハンドル付きで移動の負担が少ないオリジナルのボディーを採用

――　PCケースもオリジナルですか。

北村　もちろんです。先代から継承しているものですが、市販のPCケースを利用しているわけではなく、独自に開発しています。信頼性第一で設計しており、かなり大きくて重いのですが、上部に持ちやすいハンドルをつけて、設置の負担を軽減できるようにしています。このハンドルはBTOで省くこともできます（税込みで−2200円）。また、ちょっとした移動を楽にするためのキャスターもオプションで用意しています。

西澤　このハンドルはお客さまからも持ち運びの負担が少ないと非常に好評をいただいております。先ほど触れた、PCケースを開けずに着脱できるストレージのフロントアクセス機構も好評ポイントの1つです。

北村　まだ構想段階ではありますが、PCケースの刷新も検討はしています。全体的には電力効率が向上し、ダウンサイジングの流れにある中で、ハイエンドのグラフィックスカードだけでは逆に大型化を続けていて、現状でも今のケースでは搭載できないグラフィックスカードもあります。

――　よりサイズが大きくなるのでしょうか。

北村　そこはまた、お客さまの反応や業界の状況次第ですね。他にも検討要素はたくさんあります。今は光学ドライブ用に5インチオープンベイを2基搭載していますが、5インチの光学ドライブの供給が減っている中でこれをどうするのか。スリムタイプを据え付けるのか、あるいは外付けで対応するのか。フロントアクセス機能をM.2 SSDに対応させるのか、だとすればどういう形が良いのかなど、トレンドを見極めつつ、適切な判断ができるようにリサーチしているところです。

持ちやすいハンドルを標準装備（BTOで外すことも可能）しているボディーは、従来製品からの好評ポイントの1つだ。キャスターもオプションで用意している

安心して使えるのが最大の利点　グラフィックスカードも長期保守対応

――　高性能デスクトップPCとしてEndeavor Pro9200を選ぶ理由、ストロングポイントはどこにあるとお考えですか？　

北村　BTOオプションの豊富さや拡張性の高さが特徴としてはありますが、一番大きなポイントは、安心してお使いいただけるというところではないかと思っています。当社のPCは、BTOの全ての組み合わせで安定して動作するように開発段階できっちり評価した上で発売しております。

　特にEndeavor Pro9200のようなハイパフォーマンスなデスクトップPCを求められるお客さまは、CPUやGPUに長時間高い負荷をかけて運用されることが多いと思います。そういう運用を想定した検証の裏付けがあり、安心して使っていただけることは1つ強みになると思います。

西澤　標準の保証内容を延長できる定額保守メニューは最長6年用意しており、長く安心して使っていただくことができます。Endeavor Pro9200に関して言いますと、このような高性能なデスクトップPCでグラフィックスカードも長期保守の対象になっているのは業界内でも珍しいのではないかと思います。

北村　アフターサポート、つまり「何かあったときの対応が早い」というのも当社の強みの1つだと思います。万が一PCが故障した場合、修理センターに届いてから1日で修理を終えて返送する体制を完備しており、お客さまのビジネスを止める時間を極力短くしています。

――　Endeavor Pro9200は、どのような企業、ユーザーにとって高い満足度を提供できるとお考えでしょうか？

西澤　高性能なグラフィックスカードを搭載したシステムを高負荷な用途でも安定して使いたい企業が挙げられます。先ほど申し上げましたように、これまでの実績としては、ゲーム開発会社様や3DCG制作会社、クリエイター系専門学校や大学などのお客さまがいらっしゃいますが、VR／ARのビジュアライゼーション、生成系AIなど、高性能なグラフィックス環境を求めている企業の方々にも、是非ご検討いただければと思います。

　お客さまの望まれているものをヒアリングして技術部にフィードバックをして解決に持っていくのも我々営業推進部の役割です。エプソンダイレクトとして、営業販売／開発／製造／アフターサポートまで一気通貫でやれる「小回りの効く対応力」も1つの強みですので、ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせ／ご相談いただければと思います。

Endeavor Pro9200。秋以降のBTOパーツ強化が待ち遠しい