現場のニーズに応えたら開発が“過去最高”に難しくなった! 技術者入魂の11.6型PC-POS向け「Endeavor JT70」は何がすごいのか(3/3 ページ)

» 2023年08月30日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR
前のページへ 1|2|3       

現場の声を徹底して反映した細部の仕様

―― ドッキングユニットは非常に多くの端子類を装備していますね。

藤井 PC-POSで必要と言われる端子は一通り網羅していますが、これについても細かいこだわりがいくつかあります。先代機だとシリアルポート(COMポート/RS-232C)の実装に「USB/COM変換」を使っていたのですが、今回はいわゆる「ネイティブシリアルポート」にこだわり、デスクトップPCでもよく使われる「UART/PCI Express変換コントローラー」を実装しています。

―― これはお客さまからの要望があったのでしょうか。

藤井 そうですね。最近ではPOS用の周辺機器もUSB接続のものが多くなってきたのですが、シリアル接続の周辺機器を使っていらっしゃるお客さまの中には「USB変換ではないシリアルポート」を求められる方がおり、そのご要望にお応えした形です。

―― 他にも、こだわりポイントはありますか。

藤井 細かいところですが、ケーブル抜けクランプをACアダプター/HDMI/USBポート全てに用意して、しっかりネジ止めできるようになっています。運用中にケーブルが抜けやすいという声に対応したものです。クランプと結束バンドを、各ケーブルに取り付けるという形で実現しています。

―― ドッキングユニットの前面にUSB 2.0(USB Type-A)を1基配置していますね。

藤井 ドッキングユニットの端子は背面にまとまっているのですが、背面に回らずとも手軽にUSBポートを利用できるように1基だけ前面に用意しています。保守担当者がメンテナンスに使うことも想定した仕様です。今回、もう1つ新しい試みも準備しています。

―― 新しい試みとは何でしょうか。

中村 タブレットとドッキングユニットを接続した時に、ドッキングユニット内のICの接続/認識状況を取得できるAPIの提供を準備しています。例えば、お客さまの使用中に何かデバイスが使えなくなった時に、そのAPIを使ってステータスをチェックすることで、デバイスそのものに何か問題があるのか、あるいはタブレットとドッキングユニットの接続の何かに問題があるのかといった診断に活用していただくことが考えられます。

エプソンダイレクト EPSONDIRECT Endeavor JT70 タブレット 業務用 POS PC 付属のクランプ抜けアダプターを使うことで全てのディスプレイケーブル、USBケーブルをネジでしっかり固定できるようになっている
エプソンダイレクト EPSONDIRECT Endeavor JT70 タブレット 業務用 POS PC 各ケーブルに、クランプと結束バンドで取り付けるという形で対応している

サイズ感と安定感を絶妙にバランスした充電クレードル

―― ドッキングユニットとは別に充電クレードルも用意されていますね。

上原 POS用途も運用形態はお客さまによってさまざまです。たくさんの周辺機器を接続して使われるお客さまもいれば、最小限の周辺機器で運用されているお客さまもいらっしゃるので、コンパクトなサイズで充電とスタンド機能だけを提供するシンプルな充電クレードルを新規に開発しています。内部にACアダプターを収納できるようになっています(収納した状態で出荷)。

―― こちらこだわった部分はありますか。

上原 こちらも簡単操作、快適操作という部分には強くこだわっており、片手で簡単に着脱ができるようになっています。また、サイズはコンパクトですが、重さはあえてかなり重く設計しています。というのも、クレードルに装着した状態でタッチ操作を行う際に、クレードルが軽いとクレードルごと動いてしまって使い勝手がよくないということがあり、ある程度強めにタッチされることを前提に安定感のある仕様にしています。

―― なるほど。確かにそうですね。

上原 また、マルチジャケットにハンドホルダーを装着したままでも利用できるようになっています。その場合には「サポートプレート」と呼ばれる部品を外していただきますが、クレードル内部に収納できるため、紛失を防ぐことができます。

―― それはうれしいですね。その他の特徴はありますか。

上原 充電クレードル自体は、充電という機能に焦点を当てたオプションですが、オプションの「ポート拡張ユニット」と組み合わせることで、充電クレードルにUSBポートや有線LANの機能を追加できます。周辺機器との接続性が高まりますので、簡易POSのような使い方も可能になります。

―― こちらはEndeavor JT50でも共通で利用できるのですね。

藤井 はい、最初からその前提で企画してきました。

―― なるほど。オプションも共通で利用できるとなると、それはシリーズとして魅力的ですね。

エプソンダイレクト EPSONDIRECT Endeavor JT70 タブレット 業務用 POS PC 充電クレードルの開発を担当した上原氏。タブレットを装着した状態でのタッチ操作の安定感にこだわり、重量を調整しているという
エプソンダイレクト EPSONDIRECT Endeavor JT70 タブレット 業務用 POS PC 充電クレードルは、マルチジャケットとハンドホルダーを装着したままでも充電が可能だ。その際に不要になる「サポートプレート」を本体に収納できるため、紛失のリスクを回避できる

―― 改めて、このEndeavor JT70のストロングポイントはどこにあると思いますか。

藤井 Endeavor JT40/JT40-2があったおかげで、お客さまからのフィードバックをたくさんいただくことができました。このEndeavor JT70では、オプションも含めてしっかり反映して発展させることができたと思います。本製品とオプションの組み合わせにより、お客さまの困りごと解決に貢献できるものができたのではないかなと感じています。

中村 お客さまからの声をもとに、試行錯誤して開発した製品です。簡単な操作、タッチ操作時の安定感、耐久性といった部分も含めて、お客さまが本当に使い勝手がよいと感じていただくにはどういう構造にすればよいのか、そういったところを考えに考えて、こだわり抜いて作った製品です。今までPOS専用機を使っていたお客さまにも、認めていただける製品になったのではないかなと思っています。タブレットPOSならではの自由度を生かした、いろいろな使い方ができる製品になっていますので、ぜひ製品を手にとっていただきたいと思います。

上原 ドッキングユニット、充電クレードル、ポート拡張ユニットなど、今までの製品にない周辺機器のラインアップをそろえることで、さまざまな業務で利用できるところが一番のストロングポイントと思っています。Endeavor JT40/JT40-2でいただいた声をしっかりと形にできたかなと感じています。もちろん、これが最終形というわけでもありませんので、お客さまの声を真摯(しんし)に受け止め、製品開発に生かしていきたいと思っています。

エプソンダイレクト EPSONDIRECT Endeavor JT70 タブレット 業務用 POS PC POSの現場から寄せられた声を反映して生まれたドッキングユニット(左)と充電クレードル(右)。店舗設置を意識し、デザイン的にもスマートに仕上げられている
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年9月10日