それでは、約500万画素のWebカメラの画質を、ひと昔前の主流だった約92万画素のWebカメラと比べてみよう。
冒頭で触れた通り、約500万画素のWebカメラは、ThinkPad T14 Gen 4に搭載したものを試す。本モデルはWebカメラを「HD(約92万画素)」「フルHD(約207万画素)」「約500万画素」から選べるようになっており、フルHD以上のWebカメラはWindows Helloの顔認証にも対応している。
まず、Windows標準のカメラアプリを使って、それぞれのWebカメラの最大解像度における写真を見比べてみよう。まず、ThinkPad X13 Gen 1の約92万画素カメラの写真を見てみると、少しノイズが多めで、色味に若干不自然な点も見受けられる。
では、ThinkPad T14 Gen 4の約500万画素カメラはどうだろうか。見れば一目瞭然だが、X13 Gen 1のカメラと比べると全体的に明るく、自然な色味で撮れている。画角も広めなので、開放感もある。ノイズもほとんど目立たない。
ビデオ会議をした際に、この画質の“差”は伝わるのだろうか。Zoomで会議を実際に開催し、「ThinkPad X13 Gen 3」を通して両モデルの映像を見比べてみよう。ThinkPad X13 Gen 3のディスプレイは1920×1200ピクセルの13.3型IPS液晶(タッチ非対応)で、Zoomは「HD(高画質)設定」を有効化している。
まず、ThinkPad X13 Gen 1から伝送される約92万画素の映像を見てみよう。先ほどのカメラ撮影と同様に、少しノイズが多めで、色味が少し不自然な印象である。背景がホワイト系の壁紙にホワイトボードという組み合わせもあってか、ボードに書かれた文字が若干“飛んで”しまっている。映る範囲も狭めだ。
では、ThinkPad T14 Gen 4から伝送される約500万画素の映像はどうか。
伝送時に際して解像度は1920×1080ピクセルに落とされてしまう。しかし、少なくともThinkPad X13 Gen 1よりも解像度は“高い”ので、シャッキリと映る。見栄えの良さはハッキリと伝わる。
一方で、ThinkPad T14 Gen 4でもホワイトボードの文字の白飛びは発生した。しかし、ThinkPad X13 Gen 1と比べると、カメラがうまく補正してくれているのか、文字は視認できた。ビデオ会議の相手に優しいWebカメラといえそうだ。
もちろん、約92万画素のWebカメラでも、ビデオ会議がなりたたないわけではない。通話自体は、つつがなく行えるはずだ。
しかし、契約や合意が取れるかどうかを左右するような重要なプレゼンテーションや商談はもちろん、採用面接などにおいて、ビデオ会議の写りは軽んじたくない部分でもある。“天命”を待つためには、“人事”は尽くしておきたいものである。
テレワークが普及した現代のビジネスシーンにおいて、Webカメラの画質にこだわるなら「約500万画素」がキーワードになると覚えておきたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月31日