ここまで、約500万画素のWebカメラの優位性を伝えてきた。特にオートフレーミングと併用する場合は、約207万画素のカメラよりも高い解像感を得られるので、先進的なカメラ機能を生かしたい場合にお勧めだ。
ThinkPadのWebカメラにはもう1つ、注目すべき選択肢として「MIPIカメラ」がある。こちらはThinkPadのフラグシップモデルである「ThinkPad X1 Carbon Gen 11」「ThinkPad X1 Yoga Gen 7」「ThinkPad X1 Nano Gen 3」などで選択可能だ。
「MIPIカメラの『MIPI』って何?」という人もいるとも思うので解説しよう。
通常のWebカメラは、内部的にUSBポートを介して通信を行う。その際に、カメラモジュールに搭載されたISP(Imaging Signal Processor)が、映像をUSBポートでやりとりできる信号に変換するのだが、その際に映像の調整やデータの圧縮も行われる。つまり、Webカメラが送ってくる映像は“加工済み”の映像なのだ。
それに対して、MIPIカメラはCPU内のイメージプロセッサに映像を“直接”伝送する。そのため、通常のWebカメラと比べると画質を改善しやすいというメリットがある。ThinkPadのMIPIカメラ搭載モデルの多くは「コンピュータービジョン」と呼ばれる、PCの利用者が使用中か離席中かを検知し、不在時には自動的にロックする機能も搭載されている。この機能についても、イメージプロセッサ側で処理が完結してOS側には結果のみ伝達される仕組みになっているので、セキュリティの観点からもお勧めである 。
ThinkPad X1ファミリーの直販モデルに搭載できるMIPIカメラは約207万画素で、フルHD撮影に対応する。先に紹介した約500万画素カメラと比べると、画素数こそ少なくなっているが、ビデオ会議における画質は同等以上だ。
先ほどと同様にZoomでビデオ会議をしてみると、約500万画素カメラを搭載するThinkPad T14 Gen 4以上に“白飛び”を抑えられた。好みの問題かもしれないが、色味もよりよく感じられた。
解像度だけでなく、色味も重視するならThinkPad X1ファミリーのMIPIカメラもお勧めだ。
ビデオ会議がより重要性を増す昨今、ThinkPadであれば画質の良い「約500万画素カメラ」や「MIPIカメラ」を備えるモデルを選択できる。一部おさらいとなるが、レノボ直販サイトで購入できる「カスタマイズモデル」において、これらのカメラを選択できる機種は以下の通りだ。
これらのモデルは、Webカメラだけでなく「マイク」や「スピーカー」にもこだわっている。全モデルがマイクの集音性を高めたり、雑音を抑えたりする「Dolby Voice」に対応している他、ThinkPad X/Tシリーズはさまざまなサウンド環境をプリセットから選べる「Dolby Audio」、ThinkPad X1ファミリーはサラウンドサウンドを楽しめる「Dolby Atmos」にも対応している。自分の声をよりキレイに届けることはもちろん、相手の声もより聞き取りやすくしてくれる。
ノートPCを使ったビデオ会議の品質をより引き上げたい――そう考えている人は、高画質Webカメラを備えるThinkPadをぜひチェックしてみてほしい。
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