NEXTGEAR JG-A5G60はコスパ重視モデルと紹介したが、コスパ重視だと性能が……と気にされる人も多いはず。どのくらいのパフォーマンスなのか、ベンチマークスコアから紹介していこう。
今回は、標準構成のNEXTGEAR JG-A5G60で計測している。具体的には、CPUが6コア12スレッドで動作するAMD Ryzen 5 4500(3.6GHz〜4.1GHz)、グラフィックスカードはGeForce RTX 4060(グラフィックスメモリは8GB)、メモリは16GB(8GB×2/DDR4-3200)、ストレージは512GB(NVMe/PCI Express接続)、OSはWindows 11 Homeだ。
まず国内ゲームタイトルから見ていこう。オンラインRPGの「BLUE PROTOCOL」、格闘ゲームの「STREET FIGHTER 6 Benchmark Tool」、アクションRPGの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を見ていこう。
BLUE PROTOCOLベンチマークを最高画質で計測すると、1920×1080ピクセル/2560×1440ピクセルでは1万点を超える「極めて快適」評価だった。ただし、3840×2160ピクセルについては「普通」にとどまった。
STREET FIGHTER 6 Benchmark ToolをHIGHEST設定で計測すると、1920×1080ピクセルと2560×1440ピクセルは3つのシーン全てで100点満点だった。ただし3840×2160ピクセルについては、FIGHTING GROUNDとWORLD TOURで50点、BATTLE HUBで80点だった。
なお、STREET FIGHTER 6のバトルグラウンドの描画は60fpsが上限なので、約60fpsで100点だ。3840×2160ピクセル時のフレームレートは47.06fps、54.31fps、48.53fpsとなり60fpsを下回った。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONは、処理がやや重めでグラフィックス重視のタイトルだが、1920×1080ピクセルの最高品質設定は「とても快適」評価を得られた。より高解像度の2560×1440ピクセルでは画質設定を標準品質に引き下げて「とても快適」評価を得たが、3840×2160ピクセルではさらに引き下げて軽量品質としても「快適」評価にとどまった。
このように、ゲームの最高画質を60fpsで楽しめるのは1920×1080ピクセル〜2560×1440ピクセルで、3840×2160ピクセルは画質設定を引き下げることでプレイ可能になる(ゲームタイトルによる)といったあたりのパフォーマンスだ。
ここまでは、60fpsが得られれば快適と判断できるタイトルだったが、eスポーツタイトルではもっと高いfpsが求められる。FPSゲーム「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」のベンチマークスコアも見てみよう。
最高画質設定の場合、1920×1080ピクセルは242fpsだった。つまり、NEXTGEAR JG-A5G60 スターター5点セットの標準構成に付属する165Hz対応ディスプレイの性能をフルに発揮できるわけだ。
そして2560×1440ピクセルでは236fpsになる。予算があればBTOカスタマイズで1つ上のWQHDディスプレイを選んでもよさそうだ。3840×2160ピクセルも131fpsなので、165Hzのスペックにはとどかないが、十分なアドバンテージは得られるし、画質調整をすれば165fps超まで引き上げ可能だ。
このように、ゲーミング性能としてはグラフィックス重視のタイトル、対戦タイトルではWQHDまでの解像度で最高画質設定を適用できるパフォーマンスだ。もちろん解像度が一段低いフルHDなら余裕もある。一方で4Kでのプレイを求めるなら、NEXTGEARのスターター5点セットの中でも上位モデルを検討した方がよい。
ベンチマークの最後に、ゲーミング以外の通常のPCとしてのパフォーマンスをPCMark 10 Extendedで見ておこう。Webブラウジングやビデオチャットなどホーム用途想定のEssentials、ビジネス用途想定のProductivity、コンテンツ制作想定のDigital Content Creationについては8000〜9000ポイントを獲得しており、万能型の高性能PCといえるだろう。
このように、NEXTGEAR JG-A5G60はゲーミングPCとしてはお求めやすい価格帯のカジュアルクラスのモデルだが、フルHD〜WQHDまでの解像度で最高画質設定、4Kも画質調整次第でプレイ可能といったパフォーマンスだ。
カジュアルクラスといえど、これだけのパフォーマンスを実現できているわけだが、どのようにしてこの価格を実現できているのだろうか。NEXTGEAR JG-A5G60のスペックを細かく見ていこう。
まずゲーミング性能を左右するグラフィックスカード(GPU)は、NVIDIAのGeForce RTX 4060だ。現行世代のミドルレンジGPUで、RTX 40シリーズとしては4090/4080/4070の下に位置するが、パフォーマンスは先の通りパワフルだ。評価機に採用されていたカードはシングルファンのコンパクトなモデルとなり、BTOカスタマイズでは1つ上のグレードのGeForce RTX 4060 Ti(グラフィックスメモリは8GB)も用意されている。
CPUはRyzen 5 4500を搭載している。現行モデルがRyzen 7000シリーズなので世代的には古いが、2022年4月発売のCPUだ。
世代は古いものの6コア12スレッドに対応するCPUなので、最新ゲームの要求スペックを満たしてくれる。ただ、先のベンチマークのフルHDとWQHDのフレームレートが意外と差が小さいあたり、CPU性能がギリギリというのも事実だ。フレームレート的には足りているから問題ないが、フリ切るところまでフレームレートが欲しい場合はBTOカスタマイズで1つ上のランクや、上位CPUのモデルを狙ってみるのもよいだろう。
Ryzen 5 4500はDDR4-3200規格のメモリをサポートする。NEXTGEAR JG-A5G60の標準構成ではDDR4-3200で16GB(8GB×2枚)を搭載する。ストレージのMVMe SSDは、容量512GBのM.2 SSDを備えている。
標準構成では、コストパフォーマンスを重視のためメモリもSSDも必要最低限の容量だ。メモリは比較的影響が少ないと思われるが、SSDについてはどのようなゲームをプレイしたいかで容量の判断をしたい。昨今のAAAタイトルでは、100GB超を要求するものもあるというのを念頭に選ぶのがよいだろう。
その上で、SSDは全体の半分〜3割程度、空き容量を残しておかないとパフォーマンスが低下することがある。予算に余裕があれば、現在のゲーミングPCのスタンダードと言われる1TB〜2TBを選んでおけば、複数タイトルをプレイしたい人も安心だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年11月27日