物価高騰が続く中で、約10万円と手頃な価格で長く使えるノートPCはないものか……。その有力な候補が、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「Thin-GF63-12HW-1502JP」だ。実機を細かくチェックして、お勧めの理由を見ていこう。
エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から登場した「Thin-GF63-12HW-1502JP」は、Intelが開発に力を入れているIntel Arc Graphics(Intel Arc A370M)を搭載したゲーミングノートPCだ。
重量が約1.86kgのスリムなボディーに、リフレッシュレート144Hz対応の15.6型ディスプレイ、そしてIntelの10コアCPUを採用し、メモリは16GB、SSDも512GBと実用的なスペックを備えつつ実売価格は約10万円と、抜群のコストパフォーマンスが魅力の製品になっている。
実機を入手したので、気になる使いやすさや実力を検証していこう。
本機のボディーは、厚さが約21.7mm、重量は約1.86kgとゲーミングノートPCとしては薄型軽量だ。気軽に扱えるサイズ感で剛性感もあり、室内の移動や近くのカフェなどに持ち出す程度であれば苦にならない。具体的なボディーサイズは、約359(幅)×254(奥行き)×21.7(厚さ)mm(突起部のぞく)で、カバンへの収納もスマートにこなせる。
ボディーのフォルムはシンプルで、黒をベースに赤をアクセントに配置した配色も落ち着きがあり、オフィスなどで使っても違和感はない。一方、キーボードバックライトが点灯した際には、赤に彩色されたキートップのサイドからバックライトの光が透過して鮮やかな赤色に輝き、ゲーミングノートPCらしい雰囲気になる。
本機のGPUには、Intel Arc A370M Graphics(グラフィックスメモリは4GB)を搭載する。「Intel Arc Graphics」は、Intelが開発に力を入れているディスクリートGPUだ。
IntelのGPUといえばCPU内蔵GPUのイメージが強いが、このIntel Arcシリーズはビジネスや動画再生だけでなく、ゲームやクリエイティブ用途に加えてAI推論などでの利用を狙って開発されている。
DirectX 12 Ultimateに対応しており、幅広いゲームが楽しめる他、H.264/H.265/AV1といった主要コーデックのハードウェアエンコーダーやAIアクセラレーターを搭載しており、クリエイティブ用途やAI推論でもメリットがある。さらに、Intelの内蔵GPU(第12世代Coreプロセッサ以降)と連携して消費電力を最適化したり、エンコードやAI処理性能を高めたりする機能も備えている。
市場投入から1年以上が経過し、ドライバの熟成、ユーティリティーの整備、そしてサードパーティー製ソフトウェアの対応も進んできている点も見逃せない。ビデオ会議の背景効果やゲームのハイライトキャプチャを低CPU負荷でできるユーティリティーや、定番の動画編集ソフトであるアドビのPremiere Proでもハードウェアエンコードが可能になるなど、活躍の場が着実に広がっている。
続いて、本機の内部スペックを確認しよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月7日