Intel Arc搭載で約10万円の注目モデルがMSIから登場! ゲームはどれだけできる? コスパ良しの「Thin-GF63-12HW-1502JP」を試す(3/3 ページ)

» 2023年12月01日 10時00分 公開
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Intel Arc GPUでゲームはどれだけできる? ベンチマークで検証

 Intel Arc A370M Graphicsを搭載した本機の実力はどれほどのものか、ベンチマークテストのスコアを見ていこう。MSI Centerユーティリティーで設定できるUserScenarioは、特に言及がない限り「究極のパフォーマンス」で統一している。参考として、同じ第12世代Core i7の内蔵GPUシステム(2022年発売)のスコアも掲載した。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング テストに利用した環境

 CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコアは11389ptsだ。Core i7-12650Hは10コアのCPUではあるが、同世代のモバイル向け12コアのCore i7-1260P搭載機を上回るスコアで、ゲーミングでもクリエイティブ面でも十分実用的にこなせるパワーがあることを示している。性能優先のPコアが6基あること、TDP 45WのHシリーズであることがその理由だが、同時に、本機がそのTDP 45WのCPUをしっかり放熱し、高いパフォーマンスを維持できる放熱性能を持っていることを示す結果だ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコア比較
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング PCMark 10のスコア比較

 他のテストも同様にスコアは良好で、CPUパワーが優秀であることに加え、GPUも内蔵GPUとは一線を画すパフォーマンスを持っていることが分かるだろう。

 実際のゲームベースのテスト結果についてもご覧の通りだ。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/標準)で「とても快適」評価を得ているように、比較的描画負荷の軽いゲームであれば、標準的な画質で快適にプレイできる。レインボーシックス シージやSTREET FIGHTER 6 ベンチマークツールでも低画質ならスムーズに動作し、サイバーパンク2077やFarCry 6などの重量級ゲームでも低画質設定であれば、まずまずプレイ可能なスコアが出ている。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。このテストのみ、MSI CenterのUser Scenarioは「バランス」を選択している
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング 3DMarkのスコア比較
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング UL Procyon Benchmark Suites/Video Editingのスコア比較
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/標準品質)のスコア
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング STREET FIGHTER 6 ベンチマーク(1920×1080ピクセル/画質LOW)のスコア
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング レインボーシックス シージ(1920×1080ピクセル/低画質)のスコア
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング Far Cry 6(1920×1080ピクセル/低画質)のスコア
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング サイバーパンク2077(1920×1080ピクセル/低画質)のスコア

放熱性能や静音性も優秀

 ゲーミングノートPCは利用時の発熱も気になるところだが、本機はゲーミングノートPCとしてはかなり低い部類だ。季節柄室温が低めであることや性能面がさほどでもないとはいえ、パームレストは高負荷時でもヒンヤリとしており、放熱設計の優秀さが伺える。

 動作音についても、やはりゲーミングノートPCとしては静かな部類だ。Intel Arc GraphicsはCPUとチップセットと同じくIntelが開発しているだけあって電力管理では有利で、放熱もしやすいのだろう。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク終了直前に、FLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温23度)。全体に温度が低く、手が触れるパームレスト部分は体温以下だった
エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング 動作音の測定結果(室温23度/本体手前から5cmの距離で測定)。高負荷時でもファンの動作音は比較的マイルドだった

ゲームやビデオ編集など幅広い活用を視野にいれた入門機として好適

 本機のAmazon.co.jpでの販売価格は、約10万円と魅力的でありながら、ある程度負荷の高いゲームプレイはもちろん、ビデオ編集などのクリエイティブ用途まで幅広く対応できる性能と機能を備えていることだろう。

 高価なゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCと比べれば物足りない部分は当然あるが、ゲーミングやクリエイティブ体験の入口となる入門機としての資質は十分にあり、コストパフォーマンスは非常に優秀といえる。

 比較的薄型軽量でビジュアルもシンプルで、装備面も汎用(はんよう)性の高い内容なので、ビジネスや学習用途など普段使いをメインに、ゲームやクリエイティブシーンも体験したいといったユーザーには適しているだろう。

 なお、本機はMSIとして初のIntel Arc搭載モデルであり、今後さらに注力しバリエーションモデルを展開していく予定だという。文中でも述べたが、Intel Arc GPUはドライバの熟成、ユーティリティーの整備、ソフトウェアの対応といった要素によって活用の場が広がっている。これからの新製品にも期待が高まるところだ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI Thin-GF63-12HW-1502JP Intel Arc GPU A370 ノートPC ゲーミング
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月7日