CPUは、Core i7-12650Hを搭載している。ノートPC向けの第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)の中でもゲーミング/クリエイティブ用途を意識した高性能モデルだ。
同世代で定番のCore i7-12700Hと比べて、電力効率優先のEコアや内蔵GPUの実行エンジンを少し省いて低コスト化されているが、性能に大きく貢献するPコアは、Core i7-12700Hなどの上位のモデルと同じ6コア(12スレッド)のため、性能は優秀でコストパフォーマンスは高い。
最新世代ではなく、第12世代のCoreシリーズであることが気になる人もいるかもしれないが、そこは心配無用だ。性能優先のPコアと電力効率優先のEコアを最適に使い分ける、ハイブリッドアーキテクチャが導入された第12世代Coreシリーズは近年でもデキがよいと評価が高く、第13世代Coreでも基本構造は一部の例外を除いて継承しており、差は少ない。
このCore i7-12650Hを採用していることは、本機が高い性能と実売10万円以下という手頃なプライスを両立できる理由の1つだが、性能志向の入門機としては、まさにぴったりの選定だろう。
また、メモリは16GB、ストレージはM.2 NVMe SSDを512GB搭載し、ゲーミングノートPCとして必要な水準を満たす。格安で販売される製品はこのあたりが水準未満(例えばメモリが8GB/ストレージは256GBなど)の製品も多いが、その不安もない。
本機の画面サイズは15.6型で、画面解像度は1920×1080ピクセルと標準的だ。パネル表面は照明や外光が映り込みにくいノングレア仕上げとなっている。
リフレッシュレートは、一般的な60Hzより高速な144Hzに対応する。(リフレッシュレートを上回るフレームレートが出せる場合は)リフレッシュレートが高い方が、動きがより滑らかに見えると共に、わずかながら先の状態を表示できるため、対戦も有利に進められる。低価格でも、しっかりとゲーミング適性の高い画面を搭載しているのは好感が持てる。
スピーカーは、ステレオの2スピーカー構成で、音質も悪くない。Nahimicの音響ソフトウェアが導入されており、ビデオ会議向けやゲーミング向けの設定も用意されている。ゲームで有効/無効を聞き比べてみたところ効果はてきめんだった。低音もしっかり効いて、銃弾の音などもリアルになり、臨場感のあるサウンドでゲームを楽しむことができた。
通信機能は1000BASE-T対応の有線LANに加えて、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.2を標準で装備する。
USB端子はUSB Type-A(3基)とUSB Type-C(1基)両方のコネクターを搭載しており、変換アダプターを使わずにどちらにも対応できる。
また、ディスプレイ出力端子として広く普及しているHDMI端子も装備しており、本体搭載の液晶ディスプレイと合わせてデュアルディスプレイ環境を構築したい場合も問題なく対応可能だ。
それでは、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを確認しよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月7日