デル・テクノロジーズのタフネスPC「Latitude Ruggedシリーズ」は、さまざまな環境で便利に使える頑丈なモバイルPCだ。この記事では、同シリーズでもっともコンパクトで軽量な新製品「Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット」を中心に、同シリーズの魅力に迫る。
現代は、オフィスワークだけでなくフィールドワークでも、ICTを活用した業務効率化が進んでいる。工事現場における現場/作業管理業務はもちろん、運輸業における作業進行/指示や倉庫業における在庫管理など、あらゆる分野でPCやタブレット端末の導入が進んでいる。
昨今は、フィールドワークに役立つSaaSサービスだけでなく、専門知識がなくても(あるいは少なくても)業務アプリを作成できる「ノーコード/ローコードプログラミング」も普及してきた。PCやタブレット端末と組み合わせて使うことで、業務の生産性もより高めやすくなっている。
一方で、フィールドワークで使われるPCやタブレット端末は、時に過酷な環境にさらされる。夏の暑さや冬の寒さ、気温差の大きい場所の出入り、多湿環境、大雨/大雪、砂やホコリの舞う環境――こういった場所で“安定して”業務を遂行するには、PCやタブレット端末にも一定の丈夫さと耐環境性能が求められる。
過酷な利用にも耐える丈夫さと耐環境性能を兼ね備える「タフネスPC」は、このような悩みを一気に解消してくれる。今回は、デル・テクノロジーズが販売するタフネスPC「Latitude Rugged(ラグド)シリーズ」の特徴と、同シリーズの最新モデルの魅力を紹介する。
一般的なPCと比べると、タフネスPCはメーカーや機種も限られ、詳しい情報も少ない印象がある。「機器選定に必要な情報収集に困っている」というICT機器の調達担当者、あるいは情報システム担当者(情シス)も少なくないはずだ。
そこで、まずはLatitude Ruggedの特徴をザッとチェックしていこう。
Rugged(頑丈)という名前からも分かる通り、Latitude Ruggedシリーズは通常の「Latitudeシリーズ」よりも耐久性を一層高めている。
客観的な指標として、Latitude Ruggedシリーズは米国防総省が定める物資調達基準「MIL-STD-810G/H」(いわゆる「MIL規格」)に定める耐衝撃/耐環境性能を備える。一般的なノートPCでも、最近はMIL規格に準拠する耐衝撃性能を備えていることも珍しくないが、Latitude Ruggedシリーズではより厳しい基準をクリアしている。耐環境性能も確保しているのは、タフネスPCならではの特徴といえる。
Latitude Ruggedシリーズが備える耐環境性能は以下の通りで、多岐に渡る(★印が付いているものは、上位の「Extreme」「Extremeタブレット」で対応)。
ミリタリークラスの耐衝撃/耐環境性能を備えているので、警察/消防はもちろんのこと、幅広いフィールドワークで安心して使える。
タフネスPCは、通常のPCと比べて衝撃/環境への耐性を強化するために、強靱(きょうじん)なボディーを備える。そのため、本体の発熱を極小化する観点で発熱の少ないCPU(≒コア数が少なく、性能を抑えたCPU)を搭載する傾向にある。また、ハードウェアの安定性を重視して、あえて数世代前のCPUを採用するケースも多い。
しかし、現在はビデオ会議(Web会議)システムを始めとして、フィールドワークでもCPUを駆使するアプリを使う機会が増えている。そのようなアプリは2〜3世代前のCPUでも動くが、安定した動作を考えるとより新しい(≒性能のよい)CPUを選びたいというニーズもある。
その点、Latitude Ruggedシリーズには「第12世代 インテル Core プロセッサー」(開発コード名:Alder Lake)を備えるモデルも用意されている。第12世代 インテル Core プロセッサーは設計的にはほぼ最新で、高い処理能力を備える「高性能コア(Pコア)」と、消費電力当たりの処理効率を重視した「高効率コア(Eコア)」のハイブリッド構造を採用している。消費電力を抑えつつ、ビデオ会議を始めとする負荷の大きいアプリも快適に利用可能だ。
もちろん、動作の安定性を重視して、旧世代CPUを備えるモデルも用意されている。使うアプリの要件に合わせて柔軟に選ぼう。
一言で「フィールドワーク」といっても、その環境はさまざまだ。用途だけでなく、使われる場所によって最適な本体の“カタチ”は変わる。
Latitude Ruggedシリーズでは、一般的なノートPCと同じくディスプレイ部が開閉するようになっている「クラムシェル」タイプと、キーボードとタッチパッドのある基部を着脱可能とすることで可搬性を高めた「タブレット」タイプの2種類を用意している。
いずれのモデルも、モバイル通信モジュール(LTE/5G)の追加、スマートカードリーダーの搭載といったカスタマイズ(CTO)に対応しているので、業務に必要なハードウェアをあらかじめ搭載した状態で購入できる。
加えて、電子機器製品が環境に配慮して製造されていることを評価する「EPEAT(イーピート)」認証を取得しているので、サステナビリティー(持続可能性)を意識している企業でも、選択肢に加えやすい。
【クラムシェルタイプ】
クラムシェルタイプは、キーボードの利用頻度が高い用途や、建設現場の事務所や工場内のライン統括ブースなど、本体の移動頻度が少ないものの、厳しい環境に置かれるシーンにお勧めだ。
Latitude Ruggedシリーズでは、第11世代 インテル Core プロセッサーを搭載する13.3型プレミアムモデル「Latitude 7330 Rugged Extreme」と、14型の「Latitude 5430 Rugged」の2モデルが用意されている。いずれも、スペックや付属品の一部をカスタマイズして購入することも可能だ。
【タブレットタイプ】
タブレットタイプは、キーボードがない分持ち運びも容易で、持ち運んで使うことの多い業務や、画面のタッチ操作がメインとなる用途にお勧めだ。
Latitude Ruggedシリーズでは、第8世代 インテル Core プロセッサーを搭載する11.6型モデル「Latitude 7220」、第12世代 インテル Core プロセッサーを搭載する12型プレミアムモデル「Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット」、新登場した10型「Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット」の3モデルが用意されている。
タブレットタイプはオプションが豊富なことも魅力だ。キーボード/タッチパッドを備える「プレミアムキーボード」、手に持って持つ際に便利な「ローテーティングハンドストラップ」、肩に掛けて持ち運ぶ際に便利な「ショルダーストラップ」、水にぬれたりホコリまみれになったりした際も操作できる「パッシブペン」や、よりきめ細かいペン入力を実現する「アクティブペン」など、用途に合わせて一緒に購入すると一層便利に使える。
次ページでは、Latitude Ruggedシリーズの最新モデルにして、最小/最軽量モデルとなるLatitude 7030 Rugged Extremeタブレットについて“深掘り”してみよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年12月19日