PCのセキュリティは「UEFI(BIOS)」にあり! ThinkPadの安全を支える標準機能「ThinkSheild」が“強い”理由(4/4 ページ)

» 2024年03月06日 10時00分 公開
[笠原一輝PR/ITmedia]
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工具なしでデータを消去できる「ThinkShield Secure Wipe」

 PCのライフサイクルの中で、購入から廃棄に至るまで「データセキュリティ」は最も重要だ。寿命を迎えるまで手元に置いて使う場合でも、中古品として売却する場合でも、自分の手元から離れる際にはデータを完全に消去することが重要となる。

 その点、最近のThinkPadのUEFIにはストレージのデータを安全に消去するためのプログラム「ThinkShield Secure Wipe」がプリセットされている。

 ThinkShield Secure Wipeは、法人がストレージを破棄する際に求められる高いレベルのデータ消去を行える。具体的には以下の5種類の消去方法をはじめとするいくつかの選択肢から実行可能だ(システムの構成/設定によっては選択できない方法もある)。

  • ATA Secure Erase
  • ATA Cryptograhic Key Reset
  • Erase all NVMe User Space
  • Erase NVMe Cryptograhic Keys
  • TCG OPAL Revert to Factory Default
セキュアワイプ 最近のThinkPadには、UEFIに「ThinkShield Secure Wipe」がプリセットされている。システムの設定や構成に応じて、適切な方法でストレージのデータを“安全に”消去できる

 例えば「Erase NVMe Cryptograhic Keys」や「ATA Cryptograhic Key」では、ストレージに内蔵されている「暗号化キー」を消去してしまう。この方法ではデータの読み出しに必要な暗号化キーが失われる(初期化される)ので、結果的にデータを読み出せなくなる。

 元嶋氏はATA Cryptograhic Key ResetでSSDのデータを消去するデモンストレーションを見せてくれた。1秒も掛からずに全く読み出せなくなってしまった。これ以降は、何をやってもデータを復元することはできない

 PCの廃棄や売却時にストレージの情報を消去するために、多くのユーザーが頭を悩ませているが、この機能を使えばより手軽に、高い確度でデータを消去できる。荒っぽいやり方をしなくてもいいのだ。

 次のユーザーに渡す前に確実にデータを消去できるので、しっかり使いこなしたい機能ともいえる。

一瞬で100% 元嶋氏がATA Cryptograhic Key Resetでストレージのデータ消去を指示すると1秒足らずで100%に達して……
完了 データの消去が完了した。この後でOSを再インストールすれば、安全にThinkPadを別のユーザーに渡すことができる
消去レポート 消去後はレポートを出力することもできる。画面上の二次元コードをスマートフォンやタブレットで読み取ると、レポートをテキストとして受け取れる。「消去レポート」が必要な場合も安心だ

標準機能をつかいこなしてよりセキュアなPC運用を!

 時間や場所を選ばない「ハイブリッドワーク」が普及する中、PCにはより高いセキュリティが求められるようになった。

 その点、今どきのThinkPadなら標準装備されている「ThinkShield」を使いこなすことで簡単にセキュアな環境を構築できる。既にThinkPadを使っている企業(あるいは個人)は、今すぐUEFIの設定を見直してみよう。そしてより安全なPCを探している場合は、ThinkPadのセキュリティ機能をぜひチェックしてみてほしい。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月15日