PCのライフサイクルの中で、購入から廃棄に至るまで「データセキュリティ」は最も重要だ。寿命を迎えるまで手元に置いて使う場合でも、中古品として売却する場合でも、自分の手元から離れる際にはデータを完全に消去することが重要となる。
その点、最近のThinkPadのUEFIにはストレージのデータを安全に消去するためのプログラム「ThinkShield Secure Wipe」がプリセットされている。
ThinkShield Secure Wipeは、法人がストレージを破棄する際に求められる高いレベルのデータ消去を行える。具体的には以下の5種類の消去方法をはじめとするいくつかの選択肢から実行可能だ(システムの構成/設定によっては選択できない方法もある)。
例えば「Erase NVMe Cryptograhic Keys」や「ATA Cryptograhic Key」では、ストレージに内蔵されている「暗号化キー」を消去してしまう。この方法ではデータの読み出しに必要な暗号化キーが失われる(初期化される)ので、結果的にデータを読み出せなくなる。
元嶋氏はATA Cryptograhic Key ResetでSSDのデータを消去するデモンストレーションを見せてくれた。1秒も掛からずに全く読み出せなくなってしまった。これ以降は、何をやってもデータを復元することはできない。
PCの廃棄や売却時にストレージの情報を消去するために、多くのユーザーが頭を悩ませているが、この機能を使えばより手軽に、高い確度でデータを消去できる。荒っぽいやり方をしなくてもいいのだ。
次のユーザーに渡す前に確実にデータを消去できるので、しっかり使いこなしたい機能ともいえる。
時間や場所を選ばない「ハイブリッドワーク」が普及する中、PCにはより高いセキュリティが求められるようになった。
その点、今どきのThinkPadなら標準装備されている「ThinkShield」を使いこなすことで簡単にセキュアな環境を構築できる。既にThinkPadを使っている企業(あるいは個人)は、今すぐUEFIの設定を見直してみよう。そしてより安全なPCを探している場合は、ThinkPadのセキュリティ機能をぜひチェックしてみてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月15日